桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

真冬の夜の夢

2008年12月18日 | ballet
日本のちょっとだるいような、「今日は暖かかったけれど、明日は雨になりそうにな夜」に似た、

LAの夜、私は公園にいた。


すばらしいTapダンサーたちの、正確で、きれのいい、ヒールやボール(靴の裏にはってある金属の板のこと)の音を聞いていた。
ただでこんなの見せてもらっていいの?と思うくらいの、素晴らしいできばえ。
彼らは、このプログラムを持って、今週末に行われる、Minneapolisでのdanceのcompetitionに臨むらしい。
これ以上のteamがいるのかなあ・・・


「どうだった?」と聞かれて、お世辞でもなんでもなく(私たちは、基本お世辞をいえないのです)「Great!!!」「BRAVO」という私に、何か言えと命令するTapの王子。

「そうだなあ・・・できれば、首の角度までそろえる気持ちがあるといい。

そろわなくてもいいから。その気持ちがあるのとないのとでは、大違い」と僭越ながら言わせてもらった。


Tap王子に生意気だと叱られるかと思ったが、「なるほど。そのほうがより美しく見えるか」といわれほっとした。





引力の存在を発見したのは、誰だったか。



私たちは踊っていると、よく先生から「bodyを引き上げて!引力に逆らって!」などといわれる。

それは、わかりやすく説明する上での、メタファではあるが、私はbodyを引き上げながらも、

「引力なんて感じないぞ」って思っていた。


Tap danceでは、全く逆のことを要求されることが多い。つまり、引力に逆らわない。
下へ下へと、まるで引っ張られるように、踊る。
私が踊ると、balletのくせで、bodyを引き上げるようなことをしてしまい、

上がった分その分人よりOne tempo遅れる。
「体の重みを感じて!」とよく注意されるが、全く感じられない。
私付近には、引力なんてないんじゃないだろうかといつも思っていた。


今日見せてもらった、彼らのdance!!
これぞ、Tap!
みている私にも、引力の存在が見えるようだった。

地球の真ん中で、誰かが彼らの足の裏から糸をつけ、引いているのではないかと思う、

靴音も重い、とても揃ったdanceだった。



今度の大会終わったら、彼らの生活は一気に変っちゃうんじゃないかって思う。

もう、私のレッスンの終わりを待っててくれたり、一緒にpartyしたりできない遠い存在になってるのではないかと、寂しくなる。



彼らが、LAに戻ってきたら、今年のお別れpartyをすることになっている。
一人一つずつプレゼントを用意して、交換しようねと提案した。



誰に当たってもいいように、Tapshoesをいれるbagを用意しよう。そう思った。


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