桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

自分の国を違った目で

2007年12月05日 | keep smiling
大学から帰ると、母が電話をしていました。
電話の内容はこうでした。

母の大学の同級生のお子さん(高1)、留学したいということで、試験を受けさせてほしいと頼んだ。
どうせ受からないと思い、受けるだけならいいと了承したところ、合格してしまった。
それで、来年秋からAmericaにhomestayしながら、留学することになった。
homestay先は、斡旋業者が探してくれるらしいが、自分の知人でhomestayを受け入れてくれるところがあったら、ご紹介くださいということで、私の母を紹介していいかということだった。
その同級生のママさんは、お子さんを留学させるのは心配でしょうがないらしい。
だから、うちの母のような人にhost MOTHERになってもらえるのなら、こんなありがたい話はないってことらしい。


どう思う?と少し困った顔で聞く母に、私は即答「NO!でしょ?」と答えました。
こんな日本語堪能な人間が2人もいるのに(笑)、そのお子さんにとって勉強になるはずがないよ。
何しにくるの?
英語の勉強に来るんでしょ?
こっちの文化を学びにくるんでしょ?
なら我が家は不適当だよね?

私は、USに日本人(日本人じゃなくても)がくるのは大歓迎!1年でも2年でも勉強して、楽しい思い出いっぱい作って帰って欲しい。
そのために、母や私のsupportが必要なら、どんなことだって多分するって思う。

私の従兄弟は、二人とも高校のときにやはりUSにhomestayで留学している。
彼らに、留学の前後でどう変ったか?と聞くと、
「親に感謝するようになった。自分に向ける意識がうっとおしくなくなった」と口をそろえていいます。

日本にいたら当たり前に手に入る、和食。
塾に行くにも、習い事に行くにも親の手を煩わせないといけない事実。
でも、Americaにいたときは、和食なんて食べられず、たま~~~に寿司バーに連れて行ってもらったときは、うれしくて泣けたそうです。
従兄は乗馬を従弟はbasketballを放課後のactivity(部活みたいなもの)でやっていましたが、そこに行くときも、host MOTHERに送っていってくださいとお願いしたり、supportしてくださる近所の方にお礼を言ったり・・・
日本で当たり前だったことが、当たり前でないこと。
自分たちのために、両親が心を砕いてくれていたことに気がついたと言っていました。
日本でも親元はなれて、大学に行くときは同じように思うものかもしれません。

日本を離れることで、自分をまた自分の国を違った目で見ることができる。
すごく大人になる瞬間だと思います。

その大事な時期を、宝物の時間を我が家で過ごすことはお勧めしない。
変な話ですが、我が家は日本人にとって居心地が良すぎると思います。
近所に日本人留学生がいて、こまった事を相談されるのなら、大歓迎!
いつでもWelcome!!

でしょ?そうじゃない?
という私に母も、そうだよね。
よし、ちゃんとお断りするね。
と言っていました。