
「 ワルミ大橋と羽地内海 」









ワルミ大橋から見た運天港方面の眺望
ワルミ大橋(ワルミおおはし)は沖縄県の屋我地島(名護市我部)と
本部半島(国頭郡今帰仁村天底)との間のワルミ海峡に架かる橋である。
橋長315.0メートル、アーチ支間210.0メートルの上路式RC固定アーチ橋で、
沖縄県道248号屋我地仲宗根線の一部を構成する。
2010年(平成22年)12月18日に開通したもので、
合成鋼管アーチ巻立工法によるアーチ橋としては日本国内で最長、
アーチ橋としても日本国内で5番目の長さの橋梁である。
ワルミ海峡(ワルミ水路)は、屋我地島の西側で東シナ海と羽地内海とを隔てる海峡で、
本部半島と屋我地島に挟まれている。
この海峡は運天港の一部で、荒天時の避難泊地である羽地内海に出入りする船舶が通過する。
ワルミ大橋の下に2,000トン級の船舶を通すために、橋の構造としては上路式アーチが採用された。
クリアランス高さは37.2メートルである。
ワルミ大橋の発注者は沖縄県、
設計者は建設技術研究所・中央建設コンサルタント(本社:浦添市)の共同企業体、
施工者は錢高組・竹中土木・國場組の共同企業体である。
ワルミ大橋の工事費用は45億円で、
県道248号屋我地仲宗根線全体の整備にかかる費用は80億円である。
ワルミ大橋は、2005年(平成17年)開通の古宇利大橋とセットでの整備が予定されていたが、
用地取得問題で着工が大きく遅れた。
2009年(平成21年)12月8日に連結式が行われた。
2010年(平成22年)12月18日、開通式が行われ、橋は午後5時から一般に開放された。
2011年(平成23年)6月10日に公益社団法人日本コンクリート工学会作品賞を受賞している。