音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

今週見たもの聴いたもの

2009年10月31日 | 音楽
映画「ハチミツ・ドロップス」の試写会に行く。
初主演の吉永淳は良いですね。
NHKの朝の連ドラ系キャラでしょうか

大林宣彦監督で尾道ロケで撮って欲しいです。
ワキの坂本龍馬フリークの女子役も良かったです。


OAKMOTO'Sというバンドを見る。ここのドラマーがキース・ムーンが生まれ変わり?かと思うような感じで驚く。
アヒト・イナザワとかブロンディのドラムとかキース・ムーンDNAのドラマーは居ますが、猫背加減とかも含めてそっくり。
お父さんもミュージシャンで実は知り合いなんですが、さもありなんです。

趣味の裁判の傍聴に行く。
今回は893が自分のシマでマリファナを売ってた人を制裁した傷害事件。
こういう場合、刑を軽くしてもらうため「自分は足を洗います」という場合がほとんどなのですが、今回はやめません的な発言。
傍聴席を見ると明らかに兄貴系の方がどっかり座り、禁止の録音をレコーダーを大胆に出してらっしゃいました。そういう事なんですね。
金属バットで頭が割れるほど殴られる事は人生において経験したくないチャート上位です。

五反田団の舞台「生きてるものはいないのか」を見に行く。
18人に死ぬ演出をつけるのは大変ですよね。
演劇でしか出来ない表現ですね。不思議な味わい。

映画「のんちゃん、のり弁」を見に行く。
スルーしようかなと思ったんですが知り合いのシナリオ・ライターから推薦されたのでミニ・シアター回数券が期間が切れる事もあり行く。
小西真奈美という高級な白身の魚みたいな「刺身で出す」くらいしか調理法が思いつかない役者にセクハラされたり、泣いたり、叫んだり、走らせたりして無茶させてて良かったです。
ワキも岡田義徳、倍賞美津子、村上淳とかかなり良いです。でも岸部一徳の総理大臣でも板前でも設定ちがっても演技はいつも一緒というのはすごいですね。

OASISのファースト「DEFIENETLY MAYBE」を再発アナログ・リマスターで聴く。
これが最高。
94年リリースなんですが10代の子が最近「OASIS,初めて聴いたんですが、超良いです」とか言われる。良く言われる「15年再評価説」は当たってるんでしょうか?

PoPoyansとか会う人だれかれ構わず映画「アンヴィル~夢を諦めきれない男たち」を見た方が良いと勧める。

今年のベストムービー「ANVIL~夢を諦めきれない男たち」に決定です

2009年10月28日 | 映画
マイケル・ムーアが絶賛したドキュメンタリー「THE HISTORY OF THE ANVIL」を見る。
これが人生ベスト10に入るくらいに最高の映画でした。

実は日曜日に行ったら入れず、平日の22時からにも関わらず7割の席は埋まっていて、公開3日目で延長が決まったそうです。

これはB級メタル・バンドのドキュメンタリーという事でスルーする人もいるかもしれませんが、最初は傑作的ウソ・ドキュメンタリーの傑作SPINAL TAP(最後は、この映画と現実がシンクロ!)なは笑いが多いですが、どんどん友情、愛情、情熱の話になってきます。
一緒に行ったDAIちゃんは最後30分泣きっ放しですよ。そして今まで聞かなかったメタルが好きになり、ANVILが来日したら絶対に行くそうです。

バンドマンはもちろんですが、音楽を愛する人全てに見て欲しいです。
そのDAIちゃんは見て面白くなかったら入場料の2倍を自分で払い戻すと言っているので、見て面白くなかった人は彼に請求してください。
This Is Thirteen~夢を諦め切れない男たち~

SMJ

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上田健司君のこと

2009年10月28日 | 音楽
90年代の前半、本当に良下北で飲んでました。(今でもあまり変わりませんが)
そのメンバーの一人に元ピローズのベースという事を知る人も少なくなったウエケンこと上田健司君が居ました。

彼は、その後プロデューサーとしてGoing Under Ground PUFFY,小泉今日子,最近では長渕剛まで手がけるプロデューサーになります。

そのうち何となく、その面子で集まることも無くなった頃、その集まりの一人だった某メーカーのディレクターの訃報がありました。

その彼を偲ぶ会で上田君と再会し「これ氣志團ていうバンド、面白そうでしょう」と彼等のインディーズ盤を見せられました。
僕は「ジャケ最高だけど、音はどんななの?」と聞いたら「まだ聴いてないから分からない」と言われました。
それが僕と氣志團の出会いです。

そんな彼から久しぶりにCDが送られて来ました。それは彼がプロデュースしたnatsuという札幌在住の女性SSW。これが良かったので早速連絡して久しぶりに会いました。
彼の例えれば野菜を作るなら、まず畑から作るという感じの発想は音楽を愛するものならではですね。

良い再会になればと思います。
hakken kokken ueken
上田健司
インディーズ・メーカー

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フジファブリックと新宿厚生年金会館の思い出

2009年10月25日 | 音楽
新宿厚生年金会館にフジファブリックを見に行く。
この会場は最近ロック系はあまり使いませんが、高2の時にブライアン・フェリーを見に初めて行ったのですが田舎から横浜に引っ越してきたばかりで、場所が良く分からず、親戚のおばさんに聞いたら武道館と間違えて教えられて、ライブに間に合わなくなりそうになり、そのおばさんを恨みながらあせり汁を出しながら会場に行ったのを思い出します。
(その時はブライアン・フェリーよりも当時exキング・クリムゾンだったジョン・ウエットンの方が喚声が大きかったですが)

フジファブリックの志村君は僕の本「ミュージシャンになる方法」を読んでくれて
デモを送ってくれたそうなのですが、その返事が全くつれなかったそうです(全く記憶にないんです、懺悔)
その後、当時部下で現フジファブリックのマネージャーのOMR女史が「少年メリケンサック」の、栗田かんなばりのテンションで「良いバンド見つけました。20才でスピッツみたいな感じです」とデモを聞かせてくれました。

そんな事が過去にあったなんてすっかり忘れ、なかなか良いんじゃないのという事でギターの総君を紹介したり、デビューまで色々サポートしました。
ライブを見ても本当にワン&オンリーなバンドだと思います。
料理で例えるとフレンチの一流店修行した後に京懐石の店を開いたみたいな感じでしょうか。
それと、レーザーを多用した照明も凄く良かったです。

写真は厚生年金会館の階段横の謎のオブジェですが、この建物は全体的に万博感がかなりあって、みうらじゅんとか好きそうですね。
思ったんですが、これが仏像とかみたいに500年後も残ってたりしたら文化遺産になるんですかね。
CHRONICLE(DVD付)

EMIミュージックジャパン

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クラフトワークの思い出

2009年10月23日 | 音楽
リマスター盤のサンプルが届く。
彼らの作品は80年代中ごろに最も早くCD化されて、ビートルズ以上に最も音が悪いまま何度も噂があったにもかかわらずリマスターされずに放置されていたわけです。
さすが時間を待たせただけあってSA-CDばりの音の良さです。

まだマスターピース「人間解体」しか聞けていませんが、誰も超えていないシンセサイザーとして最高の音色。
無駄な音がひとつもない、単音楽器のみで構成されたアレンジ。
人間が機械的に演奏するのではなく、機械がいかに人間的に演奏するかというアンビバレンツなコンセプト。
徹底したコンセプトに貫かれたアートワーク。
リバーブ、ディレイ、など、やりすぎないけれど快感中枢にダイレクトに響く音響効果。
僕は74年にNHK-FMで「アウトバーン」が22分1曲まるまる、かかりショックを受けずっとリアルタイムで聞いてきましたが、レイ・ハラカミを除いて、ダフト・パンクもケミカル・ブラザースもリッチー・ホウティンでも、彼ら並ぶエレクトリック・ミュージックは僕にとってははないです。
YMOを初めて聞いた時「日本人のスタジオ・ミュージシャンの物まね」と最初は思ってました。

82年?の初来日に僕は行けなかったんですが、警備のバイトで行った友人に聞いたら、こんな音楽だから警備はあまりなかったらしいです。ところがメンバーが手持ちのシンセ・パーカッションを客に叩かせようとしたら、前に人が詰めかけぐしゃぐしゃになったそうです。

04年の来日は行ったんですがミキサーの宅を見たら据え置きのものは使わず小さな多分8chのものを持ち込んでいました。PC4台でLRで充分という事なんですかね。(実際、CDかけられても分かんないですけどね)
The Man-Machine

Astralwerks

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マイミク募集中!

2009年10月21日 | 音楽
いつも私のブログを見ていただいている方ありがとうございます。
ふと思いついて、自分のmixy日記と、このブログをリンクさせました。
マイミクも募集します。
加茂啓太郎で検索してもらえればすぐ出てきますので、宜しくお願いします。

神戸でした

2009年10月20日 | 音楽
「神戸ホエール」というイベントで神戸、三ノ宮。
これは神戸のライブハウス6店が出入り自由で地元のバンドを応援しようというもの。
90年代の前半は神戸のライブハウスというとチキンジョージくらいしかなかったのに、いつの間にかこんなに増えたのでしょうか?
そういう事もあってか年に一度くらいは神戸来てると思います。

いくつか見たんですが基本的に関西のバンドはMCが東京のバンドより面白いですね。

それとライブ後にアンケートをメンバースタッフが客に書いてくれるように頼むのが広がってきてますが、書かないと、街角で募金をスルーしたようなプチ罪悪感な気持ちになって好きじゃないです。

「アンケートを書いてくれたらデモ音源をあげます」とか「情報を欲しい人はメアドをノートに書いてください」もう少し工夫した方が良いと思います。

写真の「皆様食堂」だけじゃなく「皆様温泉」「皆様酒場」「皆様ライブハウス」とかあると良いと思いました。



Great Leaf Vol3 開催しました

2009年10月19日 | 音楽
インディーズ・バンド試聴サイトのAudioLeafとコラボで開催しているイベント「Great Leaf」の第3回を行いました
出演はjoy, Peaple Jam,butter butter現代アンシンメトリーDog On Backseat オープニング・アクトで
音楽的にはバラバラですが、既成の枠には入らないという感じのバンドが集まったように思います。
終演後にバンドのメンバーに感想を話すんですが、なかなかどれも難しくて自分の実力が試されて勉強になります。
この日の自分的なベスト・ライブは大阪から来てくれたjoyでしょうか。リズムの縦線がきっちとあった演奏はシャープでタイト、音響系とPOPな女性ボーカルが違和感なく同居したありそうでなかった音楽性。是非一度見てみてください。
CDも手に入りにくいので今のうちに是非。

かなり疲れたんで帰るつもりが、噂で聞いた昼までやってる三軒茶屋の終着駅というバーに導かれる用に入り、いつのまにか朝でした。
コラージュ
joy
3d system(DDD)(M)

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加藤和彦さんの事

2009年10月18日 | 音楽
20年くらい前に、当時担当だった、ちわきまゆみに「Be My Angel」という曲を書き下ろしてもらいました。
レコーディングは加藤さんのご自宅地下のプライベート・スタジオ、初めてコンピューターを導入したレコーディングを経験しました。
ちょっとした行き違いで電話で怒られて平謝りしました。僕が初めて買ったレコードは「帰ってきたヨッパライ」でした。早すぎる訃報に驚きました。
あらためてご冥福をお祈りしたいと思います。

やはり許せない

2009年10月15日 | 音楽
下北沢某ライブハウスに行く。
ここはドリンク・チケットで引き換えられるのは発泡酒のマグナム・ドライ。
これがまずい。
「発泡酒でも美味しいです」という女子がいたけれど、やはり発泡酒は日本人の舌を駄目にしていると思います。

松尾スズキの舞台でわがまま歌舞伎役者に扮する阿部サダヲが発泡酒のCMに出て「肉体労働者をアル中にする酒だね」みたいな事をいって、溜飲を下げたものです。

以前は発泡酒とは言わずにビールとして発泡酒を出している悪徳ライブハウスも結構あったのでましにはなったし、ここは量は普通についでくれますが、渋谷某ライブハウスは発泡酒を1デシリットルくらいしか注がないので、本当にどうかと思います。
あの小屋は発泡酒なんだよな、と思うだけで、その小屋に行きたくなくなりますね。

日本のライブハウス・カルチャーが欧米に比べ日常に浸透しないのは、スペース上ライブ・エリアとバー・エリアを分けにくい、ライブを見ながら酒を飲む習慣が薄いという事が理由のひとつだと思っているのですが、発泡酒出されたら飲みたくても飲む気がしなくなりますよ(健康にはいいかもしれませんが)

みんなライブ行って美味しい酒を飲みたいと思います。

例えば新宿レッドクロスは500円でプレミア・モルツを出すし、新宿ジャムは1500円(多分)飲み放題のシステムがあったり、代々木ブガルーは2杯目は400円になったり、お客の事を考えたり企業努力をしてるところもきちんとあるので考えを改めて欲しいと思います。