音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

Girls at Our Bestの意味を誰か教えてもらえませんか?

2009年03月29日 | Weblog
映画「フイッシュ・ストーリー」がきっかけで通販で見つけた「GIRLS AT OUR BEST」のアナログLPが届く。
81年リアル・タイムで買ったのですが、いつの間にか無くなりました。
音も最高ですが、ポストカード、ステッカー、クイズ、切り抜きなど玩具みたいなオマケがついてて和みます。
歌詞も初めてちゃんと読んだのですが、かなり変です(「私と一緒に日本に居て」とか)

音楽的にはNW,アノラックのルーツとされてますが、独特すぎて、例えようがないです。
IQ低めの女性ボーカルで歌われる、ものすごくポップなのに予測&出典不明なメロディー、キャッチーなのに多分、計算されていない意味不明な転調。
アナログ・シンセ(トーマス・ドルビー!)ホンキートンク・ピアノ、クラリネットを取り入れた絶妙なアレンジ。
後にMBVやU2のエンジニアで有名になるFLOODの最初期の仕事だと思いますが絶妙な音響処理。

CD(こんな名盤なにの杜撰な紙ジャケなのは残念)はまだ入手可能だと思うので、買っておいた方が良いと思います。

BBCセッションズのLPもあるのですが(偶然、レコ屋で見つけたとき手が本当に震えました)
同じBBMとリズム・パターンで曲をメドレーでやるという掟破りなアレンジで、やはりこのバンドは只者ではないです。

下北沢に高校生主催の合同文化祭みたいなものを見に行く。
やはり、このバンドは良いかも。楽しみです。

ChanKamaの送別会でギロッポン(夙川アトム風で)
二次会のカラオケは体育会か思うのような騒ぎっぷり(全裸あり)今まで割りと好評だった、なんでも長渕で歌うというネタはブーイングの嵐だったので、出直します。



映画「バサラ人間」を見に行く。これは69年発行の漫画?が原作ですが69年に若松孝ニ監督で見たかったです。でもこれ舞台の原作とかにもなるかもと思いました。




是非見に行きましょう

2009年03月27日 | Weblog
元EMIのプロモーターで今はシナリオ・ライターのUESGが脚本演出をつとめる劇団トナドゥの第三回公演があります。

前回公演が初めてだったんですが、正直期待しないで行ったら、割と芝居好きの僕が言うので間違いないと思いますがかなり良かったです。

今回はこのブログでおなじみのKUMAMI君も僕が彼女に紹介したら気に入ってくれて出演する事になりました。

是非お時間のある方は見に行ってください。

ボーカル・デビューしたんです

2009年03月27日 | Weblog
ジュデイマリ・トリビュートのミドリの「ミュージック・ファイター」がなぜか僕のボーカルで始まります。
ジュディマリ、ミドリのファンから顰蹙を買いませんように。

映画「デメキング」を見る。怪獣のデザインがウルトラQな感じが痺れました。
裏20世紀少年ですね


僕がこの世で一番可愛いと思っているジャケのアナログ発見(写真、700円)
エルビス・コステロのバックバンドのアルバムです。
絶対がっかりするので聞かなくても良いと思ってます。

福岡から天才少女が2度目の上京。
デモのレコーディングやら、偉い人とシャブシャブ食べたり、写真撮ったり
色々する。だからこの仕事は辞められないです。





ライダースじゃなくてライダーズ

2009年03月22日 | Weblog
ムーンライダーズはスタジオ録音のオリジナル・アルバムは、はちみつぱいから全部聞いてます。
30年以上ほとんどメンバーチェンジなし続いていて、今も現役感バリバリなんて、こんなバンド世界中でもないと思います。
80年のアーカイブ・ライブ音源も宅の2Chアウトのカセット録音とは思えないクオリティーで最高です。(マスタリングはゆらゆら帝国のおなじみのピース・ミュージックの中村さんでした)

個人的に一番聴いたアルバムはレコード会社にマニアックすぎるから作り直せと言われて「青空百景」です。
でも、没になって後にリリースされた「マニア・マニエラ」だって、そんなルー・リードの「メタルマシーン・ミュージック」とかほど分けわかんないものでは無いと思います。少なくとも全部やり直さなくて半分くらいでもいいと思うのですが、

その制作費のリスク(1300万くらい)を考えたら、これは僕は話題づくりのための「やらせ」疑惑を感じるのですが、どうなんでしょうか?

この前カセットを整理してたら、その青空次期にオンエアーされたライブのカセットがありました。次のリリースはコレですかね。各FM局には相当レアなライブ音源が残っているはずです。価値が分からない人が6ミリのオープンリールなんていらないや、と捨てない事を祈ります。

若手のディレクターの結婚式。新婦は女医さん。
不規則正しい生活、打ち上げ&飲むのも仕事という事が理解されると良いと思います。

映画「フィッシュストーリー」を見る。
75年当時の日本のレコーディング・スタジオの感じが良く出来てると思ったら、クレジットを見たらGOK SOUNDの近藤さんという知る人ぞ知るエンジニアが監修。流石です。

レコード会社のディレクターがバンドを初めて会うシーンで「外国にはMC5とか云々がいる」とか言うのですが、その云々が聞き取れなかったのですが何て言ったのか気になります。

シーンの中古レコード屋のカウンターに火事で燃えて以来ずっと探してるカルト・アノラック・バンドのGirs at Our Bestの7inchを発見。
実在のレコ屋を店名もそのまま撮影していたので、ネット確認した在庫はなかったんです残念。

悔しいので、何となく検索探してたら名古屋のレコ屋でLP3500円で購入!
フイッシュ・ストリーは世界を救うではなくレコマニアも救いました。












LEWIS FUREYを讃えよ

2009年03月18日 | Weblog
まさかの初来日。
70年代後半に何枚かのアルバムを出して、その後ほとんど消息のないカナダのSSW.

僕はセイラーやスパークス、スティーブ・ハーレイといったレトロ・モダン・ポップの文脈で聴いていました。
世界観としてはルー・リード、ケンズブール、トム・ウェイツ、実際に師弟関係にあるレナード・コーエンあたりが近いです。最近だとアントニー&ザ・ジョンソンズからホーリーな感じを抜いた感じかも。

デビュー・アルバムの1曲目の歌詞が「私をレイプしたいなら、お金を払って」ですから、それが腐る直前の果実のようなとろける様な耽美なメロディーで歌われます。

ステージはグランド・ピアノが2台、その間にコーラスの女性が二人(これが最高!)
台詞や朗読もあるシアトリカルなパフォーマンスも折り込みつつ、退廃と官能と快楽の音楽が奏でられます。

ルイスの歌声は爬虫類に首筋を舐められるようなと言うと当たらずとも遠からず。

客席にはゆらゆら帝国の坂本慎太郎さん、ムーンライダーズの鈴木慶一さんの姿も(こういうカルトな来日は外人がすごく多かったりするんですが、一人も居なかったので、カルト過ぎて外人も知らないんですね)

ダブル・アンコールではすっかりノンゲになったのルイスがこの極東で、こんなに受けている事にご満悦のご様子でした。

精神病院のカルテを模したデザインがデビュー・シングルのジャケ(写真)だったとは初めて知りました。










ジャケは好きなんですが。

2009年03月16日 | Weblog
KUMAMI君のライブで渋谷BYG。曲で泣かせてMCで笑わせるという基本パターンが出来てきたと思います。日本人は基本的に幕の内弁当でも分かるように、少しづつ美味しいものが入ってるのが好きな分けですよ。メインデイッシュは必要ですが、色んなものが彼のライブには入れられると思います。

そのBYGはアナログが一杯あるのですが写真デッドのアルバムはジャケは最高なのに内容は僕的にはアメリカのバーの当たり障りのないBGMにしか聴こえないのですが、誰か良さを教えて下さい。

抜けてNESTでナンバーガールも影響を受けた(透明少女のイントロ)と公言しているイギリスの伝説のバンド、ウェディング・プレセンツのライブを見に行く。
決して上手くはないのですが、この出音の太さはしびれました。

戻ってBYG.ここの打ち上げは出演者&スタッフは店の奢り(更に美味い)という夢のようなシステム(皆オーディション受けましょう、厳しいですが)

深夜、下北沢キューでDRY AS DUSTのライブ。もう6時くらいから飲んでるのでもう何だか分かりません。

湯川潮音ちゃんのスタイリングをしてくれているファッション・デザイナーのeriちゃんとグラフィック・デザイナーの宮野君の結婚パーティーが青山で
ハート型の風船を静電気で髪の毛につけて盛り上がる。

映画「ベンジャミン・バトン」を見に行く。
ビートルズの「ツイスト&シャウト」は唯一CD化されないライブ盤の音源なんでしょうか?

それが気になってエンドロールのクレジットを見てて、ふと思ったのですが映画の音楽のクレジットって絶対最後ですよね。
何故なんでしょうか?

“Animal Trainer Assistant”とかそんな人よりもビートルズは先に出るべきですよね。

音楽のクレジット見るために最後のほうまでいつも時間を無駄にしてるんですけど。


この映画みたいに80歳で産まれて0歳で死ぬんじゃなくて、50才になったら、そこから折り返しで若返って100歳で死ぬていう人生が送れたら、相当良くないですか?







偶然の一致とは思えない

2009年03月13日 | Weblog
渋谷クラブ・クアトロにポール・スティールのライブを見に行く。
ビートルズ、ビーチボーイズ、ELO,XTC、マシュー・スィート。
ポップDNAの真の後継者でした。
サポートのベーシストが23歳の日本人で高校卒業して渡英。
お会いしたのですがセッションマンとしてかなりの活躍。
山内テツ、クマ原田となんでイギリスで活躍する日本人ミュージシャンはベーシストなんでしょうか?

フリーペーパー「GREAT HUNTING」でPoPoyansの取材。
彼女達のCDは発売してから日本のどこかで誰かが必ず1枚でも買ってるのが売り上げのデータを見ると分かります。これって結構凄い事なんですよね。


U2のニューアルバムのジャケがソフトバンクのビジュアルに似ているというのは何か意味があるとしか思えないのですが?













不思議な空間で

2009年03月10日 | Weblog
湯川潮音ちゃんとLonsome Stringsのツアーと福岡在住のSSWとの打ち合わせで福岡。
彼女は今年から高校1年。
自分の高校1年はフォークギター(多分ベニヤ製)を買ったのにチューニングという概念がわからず6弦をパンパンにまず張って、それにあわせて他の弦をチューニングしていったら3弦くらいでブリッジがメリメリと盛り上がってきて壊れました(南無~)。
もうPCでオリジナルですからね。時代は変わります。

ライブは住吉神社の神楽殿という由緒正しいところ昭和13年築だそうです。

舞台は靴下、裸足はNG。必ず足袋着用でミュージシャンもスタッフも全員足袋で面白いです。

音楽&料理同一説としては同じ料理でも盛る器が違うとまったく違う物になるという事でしょうか。

潮音ちゃんは後半は着物で登場。そんな動きなら苦しくなるって。








罪とか罰とか

2009年03月07日 | Weblog
誕生日でした。パーティーに来ていただいたり、メイルとか送ってくれた方ありがとうございます。
鯖よんで真に受けてくれた方ありがとうございます。

2軒目はミュージシャンが夜な夜な集まってセッションする渋谷のバー。
かなり有名ミュージシャンがお忍びでフリー・ジャム・セッション。
流石に僕はステージ上がれないですね。
でもここはは面白いです。宝石の名前の店とかだけ言っておきます。

下北沢ガレージに17歳のバンドを見に行く。これはニュージェネレーションですね。02年にBaseBallBearを初めてここで見た記憶が蘇りました。


映画「罪とか罰とか」を見に行く。
プロデューサー(一瞬美味しい写真でびっくり)が大学の同級生なんですね(当時は全く知りませんでしたが)
天才、成海璃子の最後の逮捕のシーンの「どうしよっかなぁ」はツボでした。
でもエンディング・テーマは下手でいいんで成海璃子に歌って欲しかったです。

後、空いてるのに映画館の最後列で見てる人いますよね。あれは理解出来ないです
僕は視界全部がスクリーンになる(5列目くらい)とこが好きです。






アリスはここに居る

2009年03月07日 | Weblog
松井優子ちゃんのファースト・アルバム「アンティークレース編み」が発売になりました。
彼女は2年前、冨田恵一さんとやったオーディションで優勝しました。
当時は大阪在住だったんですが一念発起して上京して1年とちょっと。アルバム発売までこぎつけました。
少しづつ出来る範囲で良い曲を書き、良いライブをやり才能もあるけれど努力もした結果だと思います。

配信のみリリースだった冨田さんプロデュース曲は、料理で言えば五つ星のレストランの看板メニューなみの素晴らしさ。音楽と料理というのは凄く似ているというのは良く言われますが、一番の違いは、どうでもいい音楽も最高級の音楽も値段がほぼ同じという事ですね。

その他の曲のアレンジはdemoで出会って付き合いがあったB-Type Sessionsというチームに依頼したのですが彼らが本当に良い仕事をしてくれました。

画期的なのはレコーディング作業でもっとも贅沢とされる生のストリングスを自宅スタジオで出来た事、ベーシックをファイルのやり取りのダビング、差し替えで完成させ、ミックスはエンジニアとは結局一度も会わずメイルのやりとりだけで完成させた事でしょうか。

僕は一応制作ディレクターなんですが途中経過のファイルをチェックするだけでほとんどスタジオには行きませんでした。

結果は食べてしまうのがもったないような美しくて甘いスイーツのような作品に
なったと思います。(スイーツは食べたらおしまいですがCDは何度でも聴けますね)カフェのデザート・セット2回分と思ったら相当安いので是非お買い求め下さい。
初のワンマン・ライブも4月12日に下北沢モナ・レコードです。こちらも是非