音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

フィロソフィーのダンス、初のワンマン・ツアーを終えて

2018年07月02日 | アイドル
フィロソフィーのダンス 初のワンマン・ツアー「GIRLS ARE BACK IN TOWN Vol1」無事に終わりました


感想や裏話など書いてみたいと思います

6月16日の恵比寿リキッド・ルームは 楽しいというよりも問題なくうまくいって欲しいという気持ちだけで見ていたので、1曲終わるごとに胸を撫で下ろしていたというのが正直な気持ちでした。


生のバンドで歌った事がない彼女たちはいきなりの大きなステージで パフォーマンスが出来るのか?

リハも全部で4回(メンバーが参加したのは後半の2回のみ)

腕利きのミュージシャン達ではありますが何が起きるかは分かりません。

結果としては全てオーライでした。 全ての演奏が終わっての安堵感は漂流した船員が陸を見つけた時のような気持ちかもしれません。


打ち上げでもメンバー全員が参加してくれて お世辞もあるかと思いますが、全員が次回も是非!と言っていただき、キーボードの福田さんは、これでアリーナ回れる
グループにしようとまで言ってくれて泣きそうでした。


23日渋谷WWWXはツアー全箇所が売り切れてしまったので、見れなかったお客さんにもバンドではないけれど見て欲しいと思い追加公演を行いました。
セトリはデザイナーの北谷君も良い意見出してくれてます。

これはオケでやるいつもの感じなので、心配なく見ていたのですが、 最初期の曲で今はライブでやる事もほぼない「好きだから好き」を見ていた時は

池袋の地下アイドルのイベントに出ていた日々を思い出し、感慨で胸が苦しくなりました。成功した芸術家が自分の不遇時代の過去の作品を偶然見つけてしまったような気持ちかもしれません。



6月30日の名古屋は転換の映像がライブ直前まで届かないというようなトラブルもあったのですが何んとかなりました

オケにパーカッションを生で入れるという編成は あるバンドがその時だけパーカッションを入れてやったライブを見たのですが 全体のグルーブがぐっと上がって
良い感じなっているのを見て思いつきました。

例えれば、うなぎに山椒をかけた感じかもしれません。

パーカッションを入れる効果は昨年のクアトロワンマンで、その効果は確認済みなので、今回はギター、キーボード 音楽用語で「ウワモノ」言われるものも生にしてみました。

宮野くんは、どの楽器も達者でびっくりしますが、そのリズムギターは特に素晴らしいと思います。

「すききらいアンチノミー」のイントロは聞くたびに鳥肌が立ちます。

オケだけの時で比べると 音が立体的になり、ボーカルとの絡みもオーガニックな感じがし、何より音楽的躍動感が違います
トラックもステム・データで出しているので PAの中野さんも曲ごとに微妙にサウンドを変えて良い仕事をしてくれました。

名古屋と大阪はセトリは宮野君が過去の大阪、名古屋でのセトリも踏まえて上で、さらに両方来てくれて人にも楽しめるセトリを作ってくれたのも感謝です。


あとはメンバーのボーカル力のアップも素晴らしいです。

ハルちゃん、マリリちゃんが要所要所でフェイクを入れて来ているのに気づいてもらいましたか?

ハルちゃんとリサ・フィッシャー、レイラ・ハザウェイ、マリリちゃんとコリーヌ・ベイリー・レイを宮野君と一緒に見に行った甲斐がありました

もちろん、あんぬちゃん、おとちゃんも 声の特徴を生かせるボーカリストになって来ました。

日本人はステーキ、ドーン!とかロブスター、ドーン! みたいなメインディッシュででかいの1個より、すし盛りや幕の内弁当的に美味しいものが少しづつ入ってる方が
好きだと思うので、グループ・アイドルの歌振りも好まれるかとも思ってます。

何曲かで宮野君、早藤さんにメンバーのダンスに合わせて踊っているのに気づいた人はいますか?

これはブルーノ・マーズを見て、ダンサーではなく、バックのメンバーガンガン踊るのを見て思いつきました
リハでは大受けだったのですが、本番ではまだまだ伝わらなかったですね。頑張ります(僕が踊るわけではないですが)

転換映像 出過ぎてすいません。 大阪のアンコールでマネージャーの初見がマリリちゃんのステージに引っ張りあげられたのは笑いました。


まだ3箇所だけのミニマムはツアーですが このグループが大きくなっても、2018年夏のツアーが「始まり」だったと きっと思い起こすと思います。


最後に このバンドを入れてのライブが実現できたのは、ひとえにクラウド・ファンディングで支援してくれた方達がいたおかげです。

目標を超えた金額でダンス・ファウンダーのMVをまずは作らせていただきました。

リターンの発送、イベントの開催はこれからですが、ご支援していただいた方々にはご満足いただけるように頑張ります

引き続き、フィロソフィーのダンスをよろしくお願いします


加茂啓太郎