音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

高所恐怖症です

2008年09月28日 | Weblog
25日
67年の放送された某バンドの未発表ライブ音源をTBSラジオで聞かせてもらう。
音源もレアで素晴らしいですが、DJの故志摩由紀夫さんのMCが昭和過ぎてくらっとする。
このMC付きでリリース出来るように感張ります。

そのCDのデザインの打ち合わせでファントム・ギフトのサリー久保田君と打ち合わせ。11年ぶりで仕事しますが、このほのぼのキャラは変わらずで。
たまったデモを終電まで聴く。当たり無しで徒労感。

26日
僕のイベントRe;Song Cycle Vol9を渋谷BYG.
出演はPoPoyans、笹倉慎介、星野源。星野君人気凄いです。
僕のブログで告知したら、それが彼のmixiのコミュ(参加人数4400人!)のトピに立ち、それでチケは秒殺でした。
星野君出演の映画「ノン子、36才、家事手伝い」の主題歌をPoPoyansがやったり妙なシンクロ感。
サケロックの曲にソロでは歌詞つけて歌うというのは日本人の「モッタイナイ」精神にのっとってますね。和んだ良いイベントでした。

打ち上げで「どこか見た顔?」と思ったら、最近業界最注目の女性カメラマン。
笹倉君のマネージャー氏が、誰だか気づかず、ただの不思議ちゃんとしか思ってなかったのが面白かったです。PoPoyans撮られてましたね。どんなのか見たいです。

27日
KUMAMI君のアーティスト写真撮影で品川のテラ・スタジオ。
この近辺は撮影ポイントも沢山あるし、ゆるいので撮影許可も要らず。スタジオの会議室借りてヘアメイクも済ませられるので穴場です。BaseBallBearの初アー写もここです。
ヘアメイクのSGYMさんのナイス・アドバイスで髪をセンター分けにすると、ホスト感が薄れ、アーティスト感が増しました。

屋上の更に上に登るとヌケが良い(写真)んですが完全に身の安全を確認出来ないと下はのぞけません。女子の方が平気のなのは何故です?

最近、盛り上がっているので無視は出来ないというので某ネオ・ビジュアル系バンドを見に行く。

舐めてかかったら演奏上手くてびっくり。昔○ニ○リ○を見に行ったら下手でひっくり返りました。7、8年前、そこそこ盛り上がっている、その手のバンドも下手すぎてしびれました。時代は変わるんですね。

ボーカルのアクションにあわせる、ないしは振り付けが決まっている曲は盛り上がるんですが、そういったお約束がないフリースタイルの曲は2000人くらいの客のほとんどが棒立ち状態。
手を上げる客はもちろん、リズムを取る客すらいないというのは異様でした。

「面白動画を見る」というイベントをのぞく。「達磨さんが転んだを完全に理解している猫」というのが面白かったです。























ヒカシューの思い出

2008年09月26日 | Weblog
22日
マスドレの初東京企画ライブで代官山ユニット。夏の間多くのフェスに出演したせいでしょう。今まで「絵」だったものが「彫刻」になったような気がしました。
Vo&Baのナツちゃんの口角が思い切りあがる笑顔にデジカメの「笑顔センサー」は思い切り反応するんでしょうね。飲みすぎて翌日はほぼ稼動せず。

24日
ヒカシューのライブを見に吉祥寺スターパインズ・カフェ。ゲストは相対性理論。
自分は80年ごろフツウに客としてエンケンさんが経営するライブハウス(名前失念)や渋谷屋根裏に見に行ってました。
その後、EMIに入社し、誰もプロモーションしない(時効で)「わたしはバカになりたい」(写真)のシングルを持って、誰もプロモーションしない雑誌「宝島」に行って渡辺祐さんに会ったのも今や良い思いでかも。
その10年後、ディレクターとしてセルフカバー、リミックス(写真)発掘音源の3作品を担当しました。
セルフカバーはドラム5台同時レコーディングしました。リミックスはケン・イシイにヒカシューがカバーしたクラフトワークの「モデル」のリミックスを頼んだのですが、それはケン・イシイにクラフトワークのカヴァーをやらせる事になるとひとりほくそえみました。他に石野卓球、まりんのリミックスも入ってます。
デビュー前の4トラ・レックのデモ音源は「デモ・マジック」とはこういうものだという見本です。廃盤ですが探して下さい。

ヒカシューのライブは10年ぶりくらいに見ました。これが最高。
なんと曲順は、その場で決めるそうです。
古今東西を見てもこんなバンドは居ないです。最新作「生きること」もアバンポップの名盤(ポリシックスのハヤシ君も誉めてました)
30年続けるというのは凄いです。
自分的には三田超人の永遠にヘタウマのギターに感動で。









フリペ11号出来ました

2008年09月23日 | Weblog
フリーペーパー「Great Hunting」11号出来ました。
9mmParabellum Bulletが表紙です。
全国ライブハウス、リハスタジオ、大手レコード店などで入手可能ですが、この号から全国のZEPP,洋服屋さんのナノ・ユニバースでも配布されてます。
是非探して手に取ってみて下さい。
YUJI NAKAZAWAというサッカー選手のモバイル・サイトの広告が入っているのですが、「誰だか知らない」と言ったら奇異な目で見られました。だって興味が全くない事だから仕方ないです。

ライブ3連ちゃんでした。

2008年09月21日 | Weblog
19日
映画「ノン子、36才、家事手伝い」の0号試写で調布現像所。映画「リンダX3」のアフレコでBBB関根史織ちゃんと来て以来。
PoPoyansが主題歌をやらせてもらってます。
内容は試写の後に宣伝の担当者が「ブログに書くなら、一報を」と言われたので書きませんが、こんなXXなXXのシーンは初めて見ました。
星野源君が良い味出してます。
是非、劇場で見てください。

BaseBallBearのライブで渋谷CCレモン・ホール。この名前になってから実は初めて行ったんですが、椅子が奇麗になった以外、楽屋とかもあんまり変わってないんですね。あちこちの「レモンちゃん」みたいなキャラがいたり、トイレがレモン型とか、レモンの芳香剤基本、みたいに思ったのに残念です。
インディー時代の曲をたくさんやるという事で下北沢ガレージ(当時の彼らのホーム)がフラッシュバック。
その当時のMCも再現するという事で「次回のライブは下北Cabe Bです」というのに僕だけ受けてました。

20日
小林君という日本人とドイツ人のハーフでロンドン在住でナンバガ・フリークという20才のミュージシャンに会う
「両親もミュージシャンなんですよ」と言われたので、もしや!と思って聞いたら当たりました。この国際結婚は当時かなり話題でしたよね。さて誰と誰でしょうか?

ふらっと寄ったレコ屋で、いつのまにか無くなり、もう金輪際出会えないだろうと思ったアルバムに再会で少しあがる(ちなみにデフ・スクール(「タクシー」名曲中の名曲!)の女性ボーカリストのソロ、2980円)

湯川潮音ちゃんのライブで新大久保グローブ座。
今回はセンチメンタル・シティ・ロマンスから3人のメンバーがサポート。
もう手練手管。持ち替えでアコギ、鍵盤、パーカス、エレキ、フルート、アコーディオン&コーラス。この小屋は音も良いし至福です。
久々に聴いた「ネムネムの森」は「エコなサイケ」OR「癒しなアシッド」で痺れる。
僕が15歳の時に初めて見たロックのライブはセンチメンタル・シティー・ロマンスのデビュー記念ライブでした。このOPAがエンケンさんで、その時のインパクトで僕の音楽の聴き方は変わりました。

そして打ち上げ、ロックの先輩です。

21日
John Foxxの来日公演で高田馬場ARIA。
彼がいた初期Ultra Vox!は18才の頃、最高に好きでした。
好きすぎて、何か情報が欲しいと思ってイギリスのアイランド・レコードに手紙を送ったら、セカンド・アルバムとバッジとポスターをイギリスから送ってくれたのは自分の「嬉しかった事チャート10位」に入ります。

25年前の来日公演も行きました。
クールな印象の人なのに、結構手とか振ってくれたのを覚えてます。

クラフトワークをのぞけば、81年の時点でトラックを全部打ち込みで作ってフィジカルなボーカルの乗せたアルバムを作ったのは彼が始めてかもしれないです。

ボーカル&キーボード&キーボード+トラックという編成ですが、なんかアンダーワールド・フューチャリング John Foxxみたいな感じもあって時間と次元がよれました。

Ultra Vox!はサードはテクノ・ポップ名盤として紹介されてますが、1枚目(Pro by Eno & Steve Lilywhite)と2枚目も最高です。
故HIDEがDJをやる時に良くかけたらしい(うろ覚え)「Young Savege」はパンク・アンセムとしても有名です。

最近の泡沫UKバンドをコメントカードに踊らされて買うなら、この3枚(紙ジャケ限定、急げ!)をレジ直行で。

写真は当時のUltara Vox!FCの日本のファンジンを持って微笑むFox氏の生写真。



























ZAZEN BOYS,ニューアルバム!

2008年09月18日 | Weblog
ザゼン・ボーイズのアルバム4枚目、これでナンバーガールと同じ枚数になりましたね。
その頃から今まで最新作が最高作であり続けているのが凄いと思います。
聴いていると「男の淋しさ」みたいのを感じられる刹那があるのですが、それは弱みを見せられる強さがあるからのような気がしました。

ニューアルバムは1ヶ月くらい前に聞かせてもらい、すでにヘビロテ(雑誌MUSICAに私のコメントが出ております)
特典のデモ・バージョンや曲の断片が19トラックも入ったCDを聴く。

レコーディング・ディレクターをしていると時々あるのですが「デモの方が良かった」現象。
ザゼンのアルバムはそんな事はないですが、ピストルズはあきらかにデモの方が良いです。フリクションも坂本龍一プロデュース「軋轢」よりシングルのカップリングのラジカセ録音の方が良いです。

近田春夫さんの名言で「ロックは料理で言えば炒め物。強火で手早く料理するもんだ」というのは名言だと思います。

祐天寺で偶然知り合い「お前のロックの知識は凄い」と言われソウルメイトになったイギリスのプログレバンド元ヴァンダーグラフ・ジェネレーターのベース、Nic PotterからCDが届く。

自分のバンドのイタリアでのライブ盤。
これがいいんですよ。
4リズムにフルート&サックス。プログレなのにソウルフルな女性ボーカル。

ピンクフロイドの「狂気」の「夜明けのスキャット」の感じが近いです。

誰も知らない名盤というはまだ有りますね。









さようならスーパーバタードッグ!

2008年09月15日 | Weblog
日比谷野外音楽堂でのラストライブ。
僕は95年に彼等ライブを見て、荒削りだけでもオリジナリティ溢れるサウンド、聞いたことがないくらいリズムの良いボーカルに驚いて、当時次のシーンを感じさせるようなコンピを作りたかったので参加してもらいました。

そこからクラムボンに紹介してもらったり、後のポラリスのオオヤユウスケ君と繋がったり、湯川潮音がハナレグミのアルバムに参加したり、曲を書いてもらったり
向井君と永積君が渋谷BYGで「そして僕は途方に暮れる」をデュエットしたりrと色々良いバイブスが広がっていきました。

ナンバーガールのラスト・ライブの時も見ていて思ったのですが1曲が終わる度に、その曲が時空の渦に吸い込まれて消えて行く様に感じます。

永積君のブラック・ミュージック的な声質ではないのにファンクをやろうとしたのが結局彼らのオリジナリティーだったのではないかと改めて思いました。

「バンドが解散すると、そのファンの青春が終わる」というのはどこの誰が言い始めたか知りませんが、良く言ったものだと思います。


映画「グーグーだって猫である」を見に行く。
動物映画は基本卑怯だと思ってるんですが、この映画はあんまり卑怯感がなかったのが「あんまり甘くなくて、このケーキ美味しい」みたいな感じでしょうか。
でも、ペットグッズとのあからさまなタイアップはちょっと鼻白みました。PoPoyansもOSTに少しコーラスで参加してます。
吉祥寺の家賃が上がりそうです。
僕的には出演に、どういう必然性があるのか分からないマーティ・フリードマンが良かったです。

この映画もそうですが、楳図かずおさん妙に最近露出多いですよね。(実写「おろち」まもなく公開!)
8年前なら神木 隆之介主役で「まことちゃん」実写出来たよなと妄想。


















最短記録!

2008年09月13日 | Weblog
自分がディレクターを担当したアルバムは100くらいあると思うのですが、KUMAMI君のアルバムで最短記録更新です。
2日でオケ(ピアノ、曲によりチェロとアコギ)&歌(一発録り&その場でミックス)3日目にマスタリングでカンパケ!!ジャケも同時進行で作って2日後に入稿。発売も、その約20日後!せっかちな僕の性分に合いすぎです。

クラシックのホールで一発録りというのは僕もスタッフも経験がなく、クラシックでは良くあるのですが、日本のポップスでは前例を知りません(フリートウッドマックの「RUMOR」の何曲かは、そうらしいです)
そういう意味でも「賭け」だったのですが、フツウのスタジオでは録れないピアノの音も録れたし、最高です。エンジニアのWRYさんに多謝です。
(彼が調布市民だったので半額で借りれました)

ここ最近の僕のレコーディングのテーマは「いかに安く、良い作品を作るか」なんですが、満足度高いです。


写真はホールの天井。いっぱい筒状のものが出てますがホールの響きを調整するために引っ込んだりするので驚きました。


パイプオルガン!

2008年09月11日 | Weblog
8日
渋谷7thFloorで僕のイベント「Re;Song Cycle Vol9」
和田章花ちゃん、PoPoyans、KUMAMI君、まつきあゆむ君に出てもらいました。
昔はイベントやるといつもとは違う脳の使い方をしないといけないので、終わるとすごく疲れたのですが、最近はあんまりないです。
引っ越し屋さんて冠婚葬祭の次に生きる上で大変な「引っ越し」という作業を1日何軒もやるんですが、なれると平気なんだそうです。そんなもんですかね。

9日
ニッポン放送に昔の音源をCD化出来ないかと相談に行く。こういうお宝探し仕事はワクワクで。


10日
KUMAMI君のホール一発録りレコーディングで府中の森芸術劇場。
パイプ・オルガンって、楽器として、でかすぎだと思います。
でも一度でいいので生で聴いてみたいです。

昔ボストンが武道館の来日公演でパイプオルガンを持ち込んですごい!という話があったのですが、実は「ハリボテ」でキッズの夢を壊した事とか思い出しました。

ギターの黒田君は役者の大倉孝二に激似です。グループ魂に入ったら何か面白いかもくらいしか、その「似」を上手く使う方法が思いつかないです。






ディープ大阪で

2008年09月08日 | Weblog
mF247のお別れパーティー。モナ・レコードの行さんと番組をやっていたアイドル・グループのDRMのアヤちゃんに遅れてしゃべるネタを見せてもらう。テレビ見ててやってみたら出来た、との事(そんな簡単に出来るとは思えないんですが)
毎年、今年こそ何かの物真似をマスターしようと思って挫折する自分としては残念。
またエレトイ、横田がグダグダでした。

岡山にデモを送ってくれた16歳の女子のSSWに会いに行く。
音楽コースがある普通高校で、曲を提出して先生の合格が出ると、アレンジしてくれてレコーディング出来るそうです。僕がやってる仕事と変わらないですね。

大阪のアンダーグラウンド大集合のフェス「バクト大阪」を見に行く。
造船所跡地(写真)を改装して、ライブが4会場に、サウンド・システムに映画。
パフィーマンスなど。印象としては芸大の学園祭ですね(仕切りの悪さも含めて)

でも大阪のミュージシャンのアティチュードの違いは、別に音楽で食って行こうと別に思ってない。「続けていけば何とかなるだろう」というのが素晴らしいですね。「巨人ゆえにでかい」はくだらなくて最高でした。


移動中に町田康の新作「宿屋めぐり」を読みきる。この関西のパンクな感じとリンクして。







どこまでが仕事なのか

2008年09月04日 | Weblog
冨田恵一さんのオーディションで優勝した松井優子ちゃんが下北沢mona recordでライブ。
活動が確実に状況を開いて行きますね。

大雨の中、電車が止まり、比叡山を登る僧の気持ちで雨に打たれて徒歩で帰宅。

プロデューサーのS-KENさんの結婚パーティーで渋谷デュオ。
東京ロッカーズの追っかけだった自分に自慢したいです。
ウルフルズもスーパーバタードッグも彼の紹介で出会いました。
60歳過ぎで3回目。素晴らしい
結婚パーティというのは「会費を取って、こんな恥ずかしい事を人前でやったら別れられない」というためにやるという意味もあるかと思います。

映画「TOKYO」を見る。レオス・カラックスは確実に日本嫌いですね。
週に1回、蒼井優がピザ届けてくれるなら引きこもりますよ。

Dry as Dustのライブで下北沢Basement Bar。ナンバーガールの最初の頃もこんな感じだったよなと思い出す。木下理樹に「こんな良いのになんで客入らないんですか」と当時言われました。
今のうちに是非。アルバムも発売になりました。最高です。日曜日の昼だから大丈夫だろうと爆音で自部屋ヘビロテしてたら警察呼ばれました。
飲んでいっぱい話す。残響レコードのKNOさんに「そのアイディアいただきました」と言われる。実現させて下さい。


PoPoyansのフリペ「Great Hunting」取材。テーマは「カメラ」。フィルムはまだ残ってますがレコーディングでのテープはほとんど消えました。
残念なんですが、と落として朗報を伝える。抱き合って喜んでくれました。

渋谷で「ヒトリシバイ・ナイト」というのを見に行く。もう10年やってるんですね。音楽と同じで技術としての演技と、才能としての演技の差を考える。

流れで演出家志望の学生と渋谷「1000ベロ」(千円でべろべろ)居酒屋。
店員は金髪、真っ赤&ピアスなど、フツウ飲食ではバイト出来ないですね。それが安さの理由か?

「金魚」(焼酎ロックに赤唐辛子と紫蘇と胡瓜を入れる)の何故か唐辛子しか入って来ないやつでかなり酔う。これははまるかも。

編成会議で12月のリリースする作品をプレゼン。一個は笑いを取るように心がけてます。

音楽情報サイト「ナタリー」の引越しパーティーで下北沢。
すごいです。個人の趣味の音楽サイトから社員15人の株式会社ですから。
岡村靖之の公判で会ったりとか不思議な縁が代表のタクヤ君とはありますね。