音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

Girls at Our Best再発

2007年11月30日 | Weblog
裏名盤としても紹介されてる事も見たことないですが、真の裏の裏の名盤"Pleasure/Girls at our best"が再発されてました。

彼らは80年前後に活動したイギリスのバンド。
編成は女性ボーカルに3人の男性。シングル何枚かとアルバム1枚を残し、全く消えました。

不安定だけれどチャーミングなボーカル。
演奏力のなさを逆手にとったようなチープでカラフル(時々意味不明)なアレンジ。なぜかゲストのトーマス・ドルビーも良い仕事してます。
不思議な転調(多分無意識)が多用され、異常にキャッチーで出典不明なメロ。
後にU2、マイブラのエンジニアとしてブレイクするエンジニアのフラッドの最初期の仕事だとも思います。

日本では岡崎京子が自分の漫画のタイトルにしたこと、サロン・ミュージックがカジヒデキと一緒にカバーした事、ちわきまゆみの名曲「Good Mornig I love you」があきらかに彼等を元ネタ(ディレクターは僕ですが)にしているという事で一部に知られてます。


NWという範疇ではもちろん、ロック100枚に僕は入ります。

一度7インチもコンプリートしたんですが火事で燃えて1枚しかありません(泣)

まさか見つからないだろうと思ったBBCセッションズ(写真)を下北沢のディスク・ユニオンで見つけたときは不覚にも手が震えるというのは、こういう事なのか!と知りました。(シンパシー・フォー・レコスケ)

今回の再発はオリジナル・デザインの紙ジャケ再発はともかく、アナログ初回の紙のおもちゃのミニチュアまで付けろ、とは言わないですが、歴史的名盤なのにリマスターもないどころか解説、歌詞もありません。

それで2919円は高いですが、CDとしてはリリースで、これが売り切れたら
もう手に入らないと思うので、買うしかないと思います。









最悪の二日酔い

2007年11月29日 | Weblog
PoPoyansのレコーディングの打ち合わせでプロデューサーの鈴木惣一朗さんの家にお邪魔する。
1曲ごとに構成、コード、コーラス、アレンジなどの打ち合わせ。
演奏たち演奏してもらい惣一朗さんも一緒にギターを弾きながら進めます。
基本的には彼女達の歌と演奏を基本に最小限の楽器(ペダルスチール、ワイゼンボーン、ピアノ、バイオリン)をダビングするという方向性で。
惣さん、流石ですね、ちょっとした事で、曲の印象が変わります。

7時過ぎてしまったので行こうと思ってた9mmのライブは断念(KRHAR君次回は行くのでいれて下さい)
小説家で料理研究家(「キッチンのお姫様」で講談社漫画賞受賞!)奥さんの手料理をご馳走になる。(いつもご馳走様です)


惣一朗さんとPoPoyansがネタやったり、鶯谷の替え歌おじさんのビデオみたり、
デザイナーのMTGさんはエンジニアHRさんも来て盛り上がって、料理も最高だし、ワイン、ビール、日本酒、謎の酒?(写真)をがんがん、ちゃんぽんで飲む。個人的には今年一番かもしれない異常な盛り上がり。
もう何時かも分かりません。

起きたら3年ぶりくらいの最悪の二日酔い。
ここ最近、二日酔いになるほど飲めないのと、黒酢効果でひどい二日酔いはないんですが、今日は来ました。
昼過ぎまで体動かず。

ちゃんぽんすると二日酔いになるのは俗説だと言いますが、どうなんでしょう。
「ためしてガッテン」でやってみて欲しいです(実験台の人嫌ですね)


思ったんですけど二日酔いって、飲んでる時の楽しさのツケが回って、苦しくなって人生の帳尻が合うんじゃないですか?

あぁでも久々苦しかったです。
今晩、今年初めて酒ぬきます。











ケビン・アイヤーズ

2007年11月27日 | Weblog
ケビン・アイヤーズ15年ぶりに新譜が出ましたね。
最高です。大好きです。

この人はドノヴァン、キャット・スティーブンス、アル・スチュワートといったイギリスのディランズ・チルドレンといったほうが分かりやすいと思うのですが、人脈がカンタベリー系でシド・バレットとも仲良かったので、歌物で、変拍子も、バカテクもないのに(初期のアレンジは若干シンフォニックですが)、プログレにジャンル分けされてます

ですが曲だけ聞くと初期ポール通じるポップ・センス、そしてルー・リードに通じる退廃感。

あるいはボンゾ・ドック・バンド、セイラー、デフ・スクールといったニッチ・ポップな赴きもあって、日本ではかなり理解されづらいアーティストになってるような気がします。

でも、彼の音楽性は後のXTC(アンディーよりコリン)ジュリアン・コープ(彼の書いた日本の70年代ロックの英文研究本、4200円で買うか否か悩み中)そして、ポップでライトなサイケな感じはフレイミング・リップス、さらに今のデヴェンドラ・バンハートといったフリーフォーク、多少強引ですが、ゆら帝の空洞までつながると思います。

88年の九段会館のライブは最高でした。(ギター、オリー・ハルソール!)


一般的にはファーストから3枚が代表作とされてますが、僕は高校の時ジャケ買いしたサディステック・ミカ・バンドのファーストにもつながるフェイク・トロピカル・アルバム「Yes We have no mananas,so get mananas today」が好きで、夏になると聞きたくなります。

バナナ~、バナナ~、バナナナ~♪

前回の来日は酔っ払ってグダグダだったらしいですが、次回は行こうと思います。

CD-ROMフリーマガジン、シンラ・マガジンの取材を受ける。
「アーティストは間口は広く奥行きは深く」「やりたい事、出来る事、求められる事のバランス」など自分の常日頃思ってる事を、まだ大学生のインタビューアに話す。
自分が大学生の時に近田春夫さん(大レスペクト!!)にインタビューした事があったのですが(汗)その時もこんな感じだったのかなと少し思う。





深夜、歌舞伎町。

2007年11月26日 | Weblog
24日
歌舞伎町スタジオ・ジャムで「ライブハウス・フリー化計画」を見に行く。
フリーといってもただではなく、2ドリンク1000円で見れるというもの。
良いアイディアですね。
というか、これだけライブハウス乱立なんですから、基本そういうシステムのライブハウスがあってもいいのにと思いました。

お客さんは満員でも出入り自由で、それも良し。
5バンド見たんですが、女性ボーカルがチェロも弾きながら歌うnoanowaは編成のユニークさに負けない演奏力と音楽性に引き込まれました。

岐阜から来た19歳のcinema staffは恐るべしアンファン・テリブル。

バトルズにルネッサンスのアニー・ハズラムが参加したような「エモ・プログレ」という新ジャンルを発明した、ハイスイノナサは相変わらず素晴らしい。

打ち上げは「ハコウチ」(ライブハウスで、そのままやる打ち上げですね)1000円で飲み放題という「店は大丈夫なんですか?」というシステム。

「飲み放題」を「飲放」というのは初めて知りました。
「就活」なんて言葉も僕が学生の時は無かったです。
言葉もエコで節約なんでしょうか。

「少子化対策の政府の陰謀」「江戸川橋のラーメン屋に居たスティーブン・タイラー」(本当です)などの話をほぼ初対面のバンドマンにいっぱい話す。
ビールをジョッキで10杯飲んだら、くらくらで3時過ぎ退散。

25日
新人のデモのレコーディングで江戸川橋ライト・スタジオ。
彼女のリズムの良さは日本ではUA以来かも。

1月28日に渋谷7thFloorでライブです是非来てください。

スタジオの前の三叉路でまた車同士が衝突、遭遇2度目。ここ何か危ないんですね。目白台下交差点気をつけましょう。

エンジニアのヅラチンの台車は商品名はなぜかメッシュラブ「日本製」!?









フリペ出来ました

2007年11月24日 | Weblog
フリーペーパー「Great Hunting」第7号出来ました。
個人的にはダイノジの選ぶEMIの邦楽ロックの名盤が面白かったです。
是非、どこかでゲットして下さい。全国津々浦々の貸しスタには置いてあるようになりました。
23日
PoPoyansがサンレコの録音機材紹介のページでモデルで撮影。
初冬の公園に似合いすぎ。

某ミュージシャンの結婚式。
新婦がブーケ投げる時、「掛け声かけてください」
と言われてたんですが、その時は「せーの」って言ってましたが、何か違いますよね。「1,2,3,4」が良いと思いました。
実はちょっとやらかして、内密にしようと思ったらバレました。
ダサすぎ。
お幸せに。

「レコスケ COMPLETE EDITION」最高。
ジョージ・ハリソンにも読んで欲しかったです。
ポール・マッカートニーの来日の話が好きです。
(安レコの曲をやればチケ代が下がる!?)
ワーナーの名盤探検隊のフライヤーに載ってたのも読みたいんですが。。。







オリ特

2007年11月23日 | Weblog
CD買うとついてくる特典の、その店だけのオリジナルを「オリ特」と言うんですが、どこまで定着してるんでしょうか?

日本の宝、イースタンユースはタワレコでシングル買うと、おちょこ。アルバム買うと、とっくりが、付いてきます。

これはやっぱり両方欲しくなりますよね。これは上手いなぁ。

バンドのキャラにもあってますよね。

オリ特で,両方買わないと靴下の右左が揃わないというのはどうですか?

シングルのカップリングは80年代の和物フリーフォーク?コクシネルのカバーなんですね。当時何度か見ました。ギターが日本のGFDめんたんぴんのメンバーなのは、かなり後で知りました。

イースタンユースは、どのアルバムも全部同じ、でも全部最高です。
いつまでも変わらない安心感




青海と青梅

2007年11月22日 | Weblog
ZEPP TOKYOのある駅は青梅だと思い込んでたら青海なんですね。かん違いでした。

というわけで東京事変のライブを見に行く。
バンドも上手いしカッコイイですが、やはり椎名林檎の声を聞いているだけで気持ちよくなりますね。もはや音響として快感。

イタリアのプログレ・バンド、アレアの天才ボーカリスト、デメトリオ・ストラトスはソロでアカペラのアルバムやライブをやっていたのですが、彼女にもやれるんじゃないかと思いました。

そのZEPPの二階は「TOKYO CULTURE CULTURE」といって元新宿ロフト+1の店長だったSYさんが今店長。
その当時は「新宿デモ評議委員会」でお世話になりました。

ここも基本は同じ基本はトーク・ライブ・ハウス。

色々相談する。かなり面白い事が春頃には何か出来そうです。

東京テレポート駅に行く途中の不思議なオブジェ。
ジミー大西さん作だそうです。
ブッチャーズの「未完成」のジャケは最高ですが。これはちょっと。。。。


以上、若干コメントの指摘で訂正させていただきました。恐縮








マイブラ

2007年11月21日 | Weblog
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、再結成したんですね(というか解散はしてないか)16年ぶりのツアーで、ニューアルバムも出来てるらしいです。

僕は92年の川崎クラブ・チッタ行きました。
あの轟音は頭の中で今でも鳴ります。(T-シャツ売り切れててがっかりも覚えてます)

来年フェス来ますよね。アルバムもリマスター出ますよね。
前向きに生きていく楽しみが出来ました。

この前、アナログ買ったら、マスコミ向けのプレス・リリース、日本の業界用語で「紙資料」(写真)が入ってて得した気持ち。
(衣替えしたらポケットから1万円、あるいは味噌汁のハマグリから小さな蟹みたいな)


イベント&デモ

2007年11月21日 | Weblog
19日
自分主催のイベント「RE;Song Cycle Vol1」を代官山「晴れたら空に豆まいて」
で。
出演はKate SikoraPoPoyansEmi MeyerKUMAMI
出演者の皆さん、お客さん、どうもありがとうございました。
初めましての人たちも仲良くなってもらって良かったです。

PoPoyansは緊張するというのを英語で「Ihave a butterfly」というのを習いました。と言ってましたけど、それは「I have a butterfly in my stomache」ですからね、Kate はSunday は日曜日で土曜日ではないですよ。
微妙な間違い。

KUMAMI君の「瑣末」は究極のラブ・ソングですね。沁みました。

中目黒の居酒屋で打ち上げ。
出演者1名が誕生日イブで、僕もライブの本番中に思い出して転換中に買い物に走る。サプライズで渡したら、予想以上に喜んでくれて、
別にドッキリでやったつもりじゃないのに何かドッキリみたいになって面白かったです。


次回のこのイベントは1月28日に渋谷7th FloorでEmi Mayerと島村智才&モアでサプライズもあるかも。

翌日はEmi Mayerのデモのレコーディング。
初の日本語詞も。
生ピアノじゃなくて、ローズでやるのも良い感じ。

「配信」ていう言葉、英和辞典に載ってないの知ってます。
Emiさん(彼女はお父さんがアメリカ人のシアトル育ちで今は京都大学に留学中)に訊いたら「Electric deliver」と教えてくれました(まんまですね)
何か別の言葉があったら教えて下さい。

写真はこの20年間だんだんゴージャスになる何度も見たスタジオからの夜景で。








パレード万歳

2007年11月20日 | Weblog
17日は深夜の下北沢440で深夜のおおはた雄一さんのセッション。
いつものギターのV君。
冨田恵一オーディションのファイナリスト。島村智才さんがガーナーの王子のマリエさんも連れてきてくれ、かなりの盛り上がり。今度イベント出てください。

3時ににDSK(Port of Norts)のライブでBasement Bar。
本人のギター、ボーカルにドラム、ベース、パーカッション。ちょっとNWファンク風、元ラブ・タンバリンズのエリさんがゲスト。渋谷系から15年元祖ビッチ系の迫力で。
藤原弘さんも出ていて、ベレー帽のワナビーが何人かいるんですね。

440に戻ったら某編集者の方と某若手ミュージシャン、酔っ払ったいきおいでしゃべりすぎ。相手が微妙に引いているのが分かってるのに止まらず。自己嫌悪。
無口な湯浅将平君を見習いたいと思います。

昼過ぎに起きて出かけたら駒沢大学のマーチング・バンドがパレード中。
編成は女子ダンサー?6名、ブラスはTB、AS、SS,が各2名、ピッコロ・フルートX4,スネアX1 ベードラX2(間違ってたらすいません)

それと、この楽器(写真)チューバ、ホルンのでかい奴(マンモス・ホルン?)とか言うのかと思ってたらスーザフォンっていうんですね。勉強になります。

これをブンブン回したり、見た目にも相当面白です。

誰かPVでどうですか?