音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

富士急ハイランドの思い出

2010年07月23日 | 音楽
ウルフルズがブレイクした95年の夏(うろ覚え)に富士急ハイランドに行きました。
その前後に奥田民夫さんのライブもあったと思います。
そこにティーンネージャーの志村君も居て、ミュージシャンになろうと思ったのは有名なエピソードです。

それから15年、彼の肉体は、そこにはないですが魂(彼の残した曲)が存在したライブがありました。

彼のはにかんだ笑顔、マイペースに見えて実は強い上昇志向を語りだした真剣な顔、
グラビア・アイドルについての他愛のない会話。

色んな思い出と色んなアーティストが歌うフジファブリックの曲。

全てが彼へのレクイエムであり、忘れない思いを感じました。

夏空に1曲が吸い込まれて幾たびに、彼の無念が晴らされているように感じました。


亡くなってから、追悼番組も見る気はしなかったし、曲を聴く事も何か違和感が感じてしていませんでした。

帰りのバスで「SINGLES」を封印をほどいてずっと聴いていました。
「若者のすべて」この曲は僕の夏の終わりのベスト・ソングです。死ぬまで夏の終わりには毎年聴こうと思います。

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EMI MUSIC JAPAN

Great Hunting Night VOL13のお知らせ

2010年07月16日 | 音楽
Great Hunting Night VOL13のお知らせです

初めてのレッドクロスでお世話になります。(恵比寿生ビールが500円というのは評価に値します)


■日時
7月20日(火)
START 18:45 

■会場
新宿レッドクロス

■出演

ジュブナイルボート

股下89

385

撃鉄 

キノコ帝国 

なかなか面白いラインナップかと思います

デモ応募箱を用意しますので持って来ていただいた方はコメントをお送りします

「ブログ見た!」と言っていただければ前売り料金でお入りいただけます。

ではお待ちしています




Great Leafのお知らせです

2010年07月12日 | 音楽
Great Leaf Vol6

日時、7月13日(火) 
開場、下北沢ReG
料金 前売1800円 当日2300円 +1ドリンク
出演(順不動)

light ship


Naked Blue Star


Ponytail – Sclimb


Smoolull


・・

生きの良いギターサウンドをどのバンドも聞かせてくれると思います。

ブログ見たと言ってもらえれば前売料金で入れます。
デモ応募ボックスも用意するので持って来ていただければコメントお返しします。

宜しくお願いします




今年前半の映画の話

2010年07月06日 | 映画
今年は最低でも50本は劇場で映画見ようと誓ったわけです。

理由は、この映画どうたらこうたらとか偉そうな事酔っ払って言ってるくせに、去年24本しか見てなくて、言う権利ないなと思ったのと、タマフルのシネマハスラーにはまったからという理由と50本見たら自分に何かが残るのではないかという事ですね。

昨日で33本でかなり良いラップタイム。途中経過の感想です。

で思った事は「ありえない駄作」というのが確実に存在するという事と、突っ込みどころは山ほどあるのに愛すべき作品も存在するという事ですね。

前者は書きたい作品は山ほどありますが、諸々差し障りがあるので、直接会った時にでも聞いてください。

今のところオールタイム・ベスト的なものはないですが、後者は今年一番の衝撃だったリバイバル上映ですが「箱の中の女」という83年のポルノ映画ですね。パゾリーニが日本にも居たと思いました。

後は「川の底からこんにちわ」満島ひかりが劇的に素晴らしいというのがありますが、滑ってるコネタも含めて愛すべき作品でした。

「コララインとボタンの魔女」はティム・バートン・ファンならアリスよりもこっちでしょう。キャラの可愛さ、絵の綺麗さは、ブルーレイ出たら買いそうです。

「息も出来ない」「ヒーローショー」「アウトレイジ」「冷たい雨に撃て」「ハート・ロッカー」「告白」と暴力映画の秀作が多いような気もするのですが気のせいですかね。

「ソウルパワー」も演奏シーンが少なめなのは残念ですが歴史的な音楽映画でした。

でも10年度上半期ベストは「第9地区」映画の新しい手法、「差別」の本質に迫る、普通にカッコいい、親子愛、友情、ボンクラ、色んなテーマが新しく描かれてます。
必見です

時点は脚本が恐ろしくひどく突っ込みどころ満載でも仲理依紗の輝きだけで、見終わった後に映画的感動がひどく残る「時をかける少女」です。

ブルーレイ導入して、もうDVDには後戻り出来ないと思っているのですが、映画は劇場で見ないといけません。家で見るのは映画ではなく「映画のようなもの」と思ってますから。














スタジオ・テラの思い出

2010年07月01日 | 音楽
EMI Music Japanの系列スタジオ「スタジオ・テラ」が6月末でクローズになりました。

残念ですが、これも時代の流れかと思います

出来たのは80年代後半、工事中の時から見に行きました。

最初のセッションはウィラードのシングルのカップリングのミックスだったと思います。
コントロール・ルームが広いのが印象的でした。

ウィラードを土屋昌美さんのプロデュースでレコーディングをして、これはレコーディングが難航し、1つのスタジオで歌入れ、片方でミックス。綱渡りなレコーディングでした。

ここは後に天王洲アイル駅が出来て、お洒落エリアとなり、出前のセレクトも増えますが、90年代までは品川駅から徒歩15分の基本的には港湾地区。
出前も、中華、そば、定食の3種類くらいしかなく、量が多く、塩っぱくて、これがレコーディングが続くと煮詰まるわけですね。

CD化のはしりだったので、色々レア盤(ルージュとかウオッカ・コリンズとか)のマスタリングもしました。
といってもアナログ・マスターからデジタルにコピーするだけ。何か音をいじるという概念はなかったですね。すいません。

ヒカシューでドラム・セット4台レコーディングというの面白かったです。

ナンバーガール、KOGA盤の1stのマスタリングから諸々のライブのミックス、解散後のレア曲集のなんやかんやでかなりお世話になりました。

一番印象に残っているのは、ライブ会場売りのカセットのマスタリングを向井君とエンジニアとやっていたら、9,11のテロ。
全てがストップしニュースに朝まで見入りました。

自社スタジオで融通も効くので、レコーディングの後もスタッフやミュージシャンとぐだぐだ飲んだりしました。

氣志團のデモも何回かやりました。まだ風呂なしだったメンバーはスタジオでシャワー浴びて帰ってました。

BaseBallBearの高校3年の時の初めてのレコーディングもここ。
歌入れでがっかりでしょげてる小出君は、今のいつでも自信満々の彼からは想像つかないです。その後も彼らも、このスタジオの常連でした。


羽田空港からの途中なので、まだ福岡在住だったKUMAMI君、ハナエちゃんは空港から直接入ってもらったりしました。

まだ誰も知らない相対性理論のミックスをしている時に椎名林檎ちゃんがスタジオに入ってきてメンバーが、ものすごくビックリしたのも印象的です。

写真はスタジオから何度も見た風景です。これともお別れです。

ありがとうスタジオ・テラ