音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

Hello Tokyo Junkies!

2008年10月31日 | Weblog
79年Tokyo Rockersのドキュメンタリー「ROCKERS」の完全版のレイト・ショーを見に行く。短縮版はVHSで持ってるんですが完全版は初めて見ました。
LIZARD、自殺、Mr Kite,Mirrors、自殺、8 1/2、S-KEN。
何かが変わる瞬間のパンク・ドキュメンタリーです。
この革命に身を投じたバンドマン達。

僕はこのロケ場所のマグネット・スタジオに高3の時に見に行こうと六本木に行って場所が良く分からず帰ったというショッパイ思い出があります。

ストラングラーズは一昨年、サマソニで見たのは何だったんだろうと思うくらいの
切れ味、凄み。

でもFRICTIONのカッコよさは尋常じゃないです。彼らを見るためだけにでも是非。

i-podのヘッドフォンが壊れたので、贅沢して高めのを買ったら音が良くなってびっくり。レイ・ハラカミを聴いたらリミックスしたかと思いました。これは投資した方が良いと思います。


日々!

2008年10月26日 | Weblog
ジャックスの40周年記念のCD-BOXに向けて素材集め、使用の許諾などバタバタ。
でもこのポスターカッコ良すぎだと思いませんか。

元部下で現フジファブリックのマネージャーのYKR嬢の結婚式。
少子化、さらに結婚すらいない日本の未来のためにも良かったです(人の事は言えないですが)
人生で使える「怒り」の量に上限があるなら、僕の部下だった時にほとんど使ったと思うので新郎さまはご安心下さい。
2次会のフジの歌に痺れる。

PoPoyansが代々木公園のアースガーデンというイベントに出演。
何かフジロックのアバロンの周りだけ切り取って持ってきたみたいです。
いつかかアバロンで見たいものです。


テープは回る

2008年10月23日 | Weblog
NATSUMENの復活ライブを見に、渋谷クアトロ。
アセ君の紙一重の暴れっぷりに痺れる。

40周年記念BOXに収録しようとしている、67年のジャックスのライブ音源の外部への貸し出しのOKがやっと出たので
元メンバーでボーカル&ギターの早川義夫さんにメイルし、ギターの水橋春夫さん(今はヒップホップが主ののレーベルの取締役)にお会いし、ベースの谷野ひとしさんと電話で話し、故人の木田高介さんは御遺族に電話しメッセージを残す。

アナログの6mmテープからマスタリング。
久しぶりにテープが回るところを見る。

音楽はタイムマシーンだと思う事があります
目をつぶって聴いていて明けると68年の銀座、ニッポン放送、銀河スタジオのコントロール・ルームに居たらどうしょうかと思いました。

Jacks 2

2008年10月21日 | Weblog
何かすごいバブルなライブ会場に行く。80年代はこんなの良く有りました。
有明エムザとか(クランプスとモノクローム・セットとジュリアン・コープ(ジャップ・ロック・サンプラー必読!)とかを見に行った記憶があります)バブルへGo!な感じ。

当時、西麻布の交差点で当たり屋みたいになってタクシー止めたり、
ダメなら今の六本木ヒルズのとこにあったセディック・スタジオに入れてもらって始発までロビーに居た事を思い出しました。

日比谷野音で9mmParabellumBulletのライブ。
思わずコピりたいリフ&シンガロングしたいコーラス・パート。
最高だ。自分が16歳だったらあたりかまわず叫んでました。

KUMAMI君のブランチ・ライブと向かいのO-EASTで相対性理論、こっちのリハ行って本番見て、そっちの楽屋行って本番見て、こっちの楽屋行ってとか、すごい段取り。

「料理」と「音楽」の共通性はKUMAMI君もMCで行ってましたが、本当にそう思います。
でもCDは永遠に残る素晴らしい音楽でも3年後には確実に不燃ゴミになるのも同じ値段なんですよね。
あと音楽はどれだけ聴いてもお腹いっぱいにならないのも良いですね。

BOXのブックレット用にジャックス・ファン・クラブの会長さんのご自宅にお邪魔し、色々見せていただき眩暈がする(写真)自分がのめりこめるアーティストがいるというのはそれだけで人生に彩りがあると思います。
後、僕のどんなものでも40年間取っておくと何らかの価値が出るという説がまた立証されましたが、それはPCのファイル・データにおいてはどうなのかと、ふと思う。

ルーリードの映画「ベルリン」を見る。
ルーリードはジャックスを聴いた事ないでしょうね。
ほぼシンクロしてるのに。
ちなみに僕の男性ボーカルで一番好きなのはルー・リードです(次点でカエターノ・ベローゾ、ボン・スコット、ブライアン・フェリー、ドナルド・フェイゲン、ジム・モリソン、BID,ロッド・エバンス、早川義夫、原マスミ、遠藤賢司more&more)
ちなみに僕に一番好きな彼のアルバムはほとんど語られる事のない「コニー・アイランド・ベイビー」なんですね。聴くたびに高校1年の春を思い出します。








ジャックス!

2008年10月19日 | Weblog
40thAnniversary Boxの発売に向けて色々やってます。
リマスターのためにオリジナルの6mmアナログ・テープ(写真)も取り寄せました。
あらためて68年に、これをやっていたのはティム・バックリー、ドアーズ、ベルベッツ、シド・バレットとシンクロです。
彼らのDNAは裸のラリーズから、ゆらゆら帝国まで確実に残っています。

確信は無いですが小学校2年の時八王子のサマーランドに行った時、「何か雰囲気が合わないバンドがやっているなぁ」と思った記憶があります。それはジャックスだったのかもしれません。それが僕のトラウマだったら罪深いバンドです。




ほぶらきん

2008年10月17日 | Weblog
まさかのライブDVDが発売されていて、その会場に僕も居たと思います。
活動していた5年間で6回しかライブやらなかったそうです。
買っても人生で一度しか見ないと思ったのですが、こういうものは一期一会なので買わない後悔より買った後悔を選ぶ自分としては買うしかないと思い購入。
81年8月28日の新宿ロフトのライブです

なぜか小学生がメンバーに居たり(もういい大人ですよね)今の関西0世代のルーツですね。この意味不明さは未だに脳がぐるぐる。
しいて言えばレジデンツ・ミーツ・童謡+昭和アニソン+シモネタのミックスチャーです。17曲27分

一度聞いたら忘れようとしても忘れられないくらいポップでオリジナリティーがあるのにカルトというバンドは類を見ないです。


曲名をあげると「とんがりとしき」「ウサギ音頭で大暴れ」「まらだしガンマン危機一髪」「ああ我れ身に油を塗りて勇気百倍、まっ先かけて突撃せん」それだけで脳の構造を疑います。

「いつも陽気なサイパネ人は♪サイパネ♪サイパネ♪サイパネ人♪」というメロディーは初めて聴いて以来30年弱頭の中をぐるぐる。

Damned Damned Damned!

2008年10月14日 | Weblog
映画「僕らの未来へ逆回転」を見る。
最後はいい話で終わりますが、コレは安易なリメイクへのアンチテーゼかとも思いました。
個人経営のビデオ・レンタル店はかわうそ並みの絶滅種として保護されるべきでした。


高校1年の女性SSWの曲を聞かせてもらうために江戸川橋LDKスタジオ。
さしてギターも弾けないのに「カッテイングはスナップを効かせて」「右手の腹でのミュートは」など実演して見せる。お恥ずかしい限り。日本のジュディ・シル(本人は知らないと思います)になるかも、楽しみ。

レートショーで映画「ダークナイト」を見る。
ナイトは「夜」じゃなくて「騎士」のナイトなんですね。
2時間半息着く暇ないです。
これは「傑作」です。
でも、いくら悪者でも尋問室で殴りすぎだろうとは思いました。
ブンブン・サテライツがOSTに入ってるんですね。
本当にがっつり「映画」見たという感じです。

レコ屋に入ったら「何か必ず買う縛り」をしてるんですが時間潰しで入ったレコ屋でDamnedのセカンドのアナログのUKオリジナル・プレスがバーゲンで1130円。

名盤と呼ばれるファーストに比べると曲がイマイチでバンドのテンションも低いし、ピンクフロイドのニック・メイソンのプロデュースというのも意味不明なんですが、一般的には駄盤とされてますが、久しぶりにアナログで聞いたせいもあるかと思いますが、この脱力した感じはペイブメントとかにも通じる感じもあって今耳で聞くと良かったです。

ジャケのデザインも最高です。











一週間の事

2008年10月13日 | Weblog
6日
ネットで120万ビュー超えという覆面バカテク・ギタリストと会う。あれだけ弾けたら楽しいです。何か失ってもいいです。
ストロベリー・スキャンダルというバンドを見にガレージ。ただ良い曲を作るというのではなく何か新しいものを「アイディア」として見つけられたら良いバンドに宇なるかもしれないです。

7日
次号フリペ(11月末配布予定)の、もう打ち合わせ。少しづつ良くしましょう。
松井優子ちゃんの打ち合わせ。頑張れば少しづつもの事は進展していくというのは彼女が良い見本かも。
マスドレのライブで代官山ユニット。
ソウル・メイトのカナダ人でスティーブがビルボードの日本特派員を辞めるというのでサシノミ。相変わらずのノリで、代官山から恵比寿駅は歩くと遠いと止めたのに聞かず。打ち上げに合流して、いつもの大樽。

8日
編成会議の2月の新譜をプレゼン。少し慣れたかも。
相対性理論の自主企画ライブ「実践Ⅱ」を見に行く。
サーストン・ムーアもレスペクトの灰野敬二さんが凄すぎ。
以前は「吉祥寺マイナーに見に行ってました」と言ったらウケテくれました。当時は怖くてとても話しかけられなかったですが、20歳の自分に自慢です。
いろいろサブカル界の名士にお会いする。

9日
ポリシックスのハヤシ君も最近御贔屓のワーナーマスタリングの菊池さんは当時、ゴダイゴのレコーディング・エンジニアだったそうです。色んな話を聞く。
ゆらゆら帝国、ミドリ等のA&RのYBSTさんと飲む。
「空洞です」のアナログはUKカッテイングなど相当こだわって作ったそう。だからあれだけ良い音なんですね。合点で。

10日
サリー久保田君と某ボックスの打ち合わせ。
結婚したら奥さんもレア物BOXを持っていて2セットになったそうです。
運命ですね。
Art-Schoolの「木下ナイト」を見に赤坂BLITZ。
もう彼も30歳ですか。
初めてデモを送ってきたときは19歳でした。赤のスリムに、ジェーン・バーキンとセルジュの写真のTシャツの写真は今もあります。

Dry As Dustのレコ発ライブで下北沢Basement Bar。
正直、今までの彼らのライブだと今後が不安だったのですが、これなら行けます。
天才バガ・ギタリスト、カトペも本領発揮でした。
(デビュー・アルバム「MAWARITSUZUKERU」は良すぎて日曜日の昼間なので大丈夫かと思って爆音で繰り返し聴いていたら警察呼ばれました)

2000円飲み放題ハコウチ。またしゃべんなくてもよい事までしゃべったような。

11日
チョモランマトマトの初ワンマンで代官山ユニット。
「言葉」と「音」が研ぎ澄まされてます。
石井君のボーカルマイクを2本使っての人力&マニュアル・ダブは新しいアイディアですね。Tシャツもなんか可愛いです。
打ち上げで某氏の爆弾発言で凍る。これはフォーロー出来ない事ってありますね。



















福岡で

2008年10月07日 | Weblog
4日
ミュージック・シティ天神に行くために福岡。
これは天神のあちこちで音楽イベントが繰り広げられるというもの。

警固公園で湯川潮音ちゃん。
ここで昔、氣志團もデビュー前にライブやりました。
1回目は客100人くらいで2回目は300人くらいになって面白かったです。
ナンバーガールのラスト・ツアーもここでした(当時、向井君と絶縁し行かず)
遡れば90年頃、FUSEの「ホコ天出前ライブ」というのもやりました。

サポートで偶然福岡に来ていたロックの先輩センチメンタル・シティ・ロマンスの告井さんが居て好サポート。

LEO今井君を見たりなどする。
福岡在住の14歳のSSWや大瀧さんそっくりの21才のSSWなどに会うなどする。

潮音ちゃんと屋台。
勧め上手な彼女にも煽られロックで芋焼酎をガンガン飲む。
カクバリズム・ナイトに行ってカクバリとハイタッチしてイルリメで盛り上がって以降記憶無し(フロアで寝てたらしいす)

5日
ボーダーライン・レコードに行ったら業務上必要で探していたジャックスのベスト盤(ロールシャッハ・ジャケ)があっさり見つかる(3900円)
アナログは一期一会なのでジェームス・ブラッドウルマーも今聞くといいかもと思いアナログ購入。

KUMAMI君のライブで市庁舎前広場。小雨の中良く来ていただきました。
この日のためにカンパケから19日後に発売!という無茶な工程を組んだ会場限定発売アルバムもなんと104枚売れました。
「お店の味をご自宅でも」というコンセプトで作りました。なので是非ライブに来てお買い求め下さい

PoPoyansが熊本、大分と回って福岡。バンド初ツアー。
DIYツアーなので何があるか分からないと思ったのですが楽しんでくれたみたいで。ぐっとタフになって来ました。
ツアーをコーディネートしてくれたアミイゴ小池に感謝。
仕切りが悪くても愛がそれを凌駕してます。
しりあがり寿の漫画に出てきそうなMCTの発起人のMTOさん、上の方の打ち上げに行かないで、ここで飲んでて良いのでしょうか?
で2時半。
帰りしな伝説のクラブ「Stand Bap」の前。
ナンバーガールの名曲「水色革命」の歌詞はここがモチーフです。
ユーミンの「ソーダ水の中を貨物船が通る」というのと向井君の「グラスの向こうに揺れる、水色ガールのあの子はだぁれ」というのはイメージの双璧ですね。
荒川良々も通ってたそうです。








サイケです

2008年10月04日 | Weblog
28日
早川義夫さんのライブを見に池袋、鈴ん小屋。サポートは佐久間正英さん
早川さんは生ピアノ、佐久間さんはエレキとリコーダー。
ライブの趣旨はバンド・メンバーでフィッシュマンズのサポートなどでも知られたバイオリニストのホンジさんの一周忌。僕も一度お会いした事があります。
いつか仕事したい人リストに入ってたのですが、叶いませんでした。
とつとつと歌が沁みました。懇意の某若手ギタリスト&ベーシストが来ていてびっくり。
早川さんと23年ぶりでお会いする。ご理解をいただき嬉しい限りです。
85年に僕が新米ディレクターだった時に早川さんのジャックスのベスト盤を出したら、これが1万枚くらい(多分)売れて、当時の上司の石坂さん(現ユニバーサルの一番偉い人)にキャピトル東急の中華で飯食わせてもらったのですが、そんな高級なとこ行った事ないので、味も分からず、
あわあわしながら食ってたら「じか箸は止めろ!」と怒られた事しか覚えてません。

1日
Duffyのショーケース・ライブにKUMAMI君とかと潜り込む。
林檎ちゃんに声が似てませんか?CD渡したいです。
焼酎で盛り上がってたらいつの間にか終電なので解散。
NYとかは終電ないですから、いつまでも飲んじゃうので、そういう意味終電というシステムは良いかも、と思う。

2日
モナ・レコードで行さんと打ち合わせ。やっとCDで聴けるかも!あの名曲が。

KUMAMI君の新曲を聴きにLDKスタジオ。次のディメンジョンですね。これは良いです。
MPJのイベントで公開デモ審査。
リピーターの方も来て頂きありがとうございました。
「音楽」と「料理」の共通性はライフワークとして追求したいと思います。

3日
フジテレビで打ち合わせ。
テレビ局ってテロ対策でセキュリティーは厳しくさらに内部もモロッコのメディナの如くややこしくなっているので、会議室に辿り着くまで20分かかる。
お待たせしてすいません。

サイケはアナログで聴くのが絶対に良いです。でもマーキュリー・レヴの新譜は2008年ヘルシーなサイケです。

サンレコの最新号がサイケ特集でゆら帝のエンジニアの中村さんが「ディレイ・タイムは合わせない」「FUZZはフルテンで」というのが面白かったです。


天才、近田春夫&ビブラトーンズのリマスターは無くならないうちに買いましょう。81年に今のセレブ・カルチャーの薄っぺらさを予見してます。