音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

『ミュージシャンになろう』発売になりました

2013年08月24日 | 
2冊目の自著『ミュージシャンになろう』発売されました。

お話は昨年の11月頃、前著を出版していただいた青弓社の代表の方からいただきました。

10年前の担当者は退社されていただいたのは若い女性編集者。
原稿用紙350枚を6月末までにという事
200枚は6月中頃までに書いたのですが後150枚は2週間で書いて死にました

最初は前に書いたものを直せばなんとかなるだろうとタカをくくっていたのですが、いざやってみると、テーマは同じなのにほぼ使えません。

ネットとデジタル関連の進化が一番大きいのですが、一番苦労したのは今の音楽がつまらなくなっている事です。

10年前は90年代後半からのブランキージェットシティー、ミッシェル・ガン・エレファントから始まりコーネリアス、スーパーカー、くるり、ナンバーガール、中村和義、椎名林檎、宇多田ヒカル、などなど時代を更新するアーティストが百花繚乱。

今、周りを見回すと、全てが面白くないとは言わないですが、音楽番組を見ても、歌手が違うだけで 歌の世界観や音楽性はほぼ同じテンプレートのものばかり、お手本にして欲しいものがないんです、かといって昔のものばかり引き合いに出すのもいかがなものかと感じました。

その代わりにこの10年で研究した音楽フード理論、コード感とは音楽的才能なのではないかという僕なりの発見を書きました。(10年前はアイドルをディッすてるのに今は夢中でどういう事っていうのもありますね)

作詞法、作曲法、演奏法、バンドで成功、オーディションの受け方 など各論の本はありますがトータルとしてミュージシャンになるためのヒント、知っておくべき音楽業界の知識を俯瞰的に書いた本は他にないという自負もあります。


若き女性編集者が有能で 誤字脱字はもちろん、てにおは、主語、述語、目的語の関係など丁寧に直してもらい前著より全然読みやすいと思います。

でも出来上がった本読んでみると、説明不足での論理の飛躍、書き忘れ、貧弱なボキャブラリー、構成の順番の詰めの甘さ 等々、もう書き直したい気持ち満載ですが、良くも悪くも、僕の音楽の才能とは何か、それをのばすにはどうすれば良いか(絶対の正解はないですが)ミュージシャンになりたい人には、それなりに役に立つ自信はあります。

僕は別の著述で食べているわけではないので、お金が欲しくて売れて欲しい訳ではないので、別にWEBでただで公開してもかまわないのですが、それだと校正してくれた編集者や企画を持ち込んでくれた編集部に申し訳ないので良ければ是非、お買い上げいただければ幸いです。

感想、質問はツイッターアカウントにいただければ出来る限りお応えしたいと思います

よろしくお願いします

ミュージシャンになろう!
加茂 啓太郎
青弓社

お洒落は

2013年02月02日 | 
1月14日

でんぱ組.incが見たくて仙台に遠征。
ディスカウントショップでチケット買ったら期限切れが近いというのでグリーン車が普通車やった!
思ってついてツィッター見たら福岡で雪で足止め。

2時半くらいに着いたのですがライブがあるかどうか4時半になるまで分からないというので一人で寿司屋入って寿司食ってお銚子3本のんでかなり昼から雪見酒で良い具合。

と思ってツイッター見たら、なああああああんと中止。

外は大雪だしレコ屋に行くガッツもなく仙台に2時間いただけでグリーン車で帰宅

今年最悪の一日でした

1月15日
湯川潮音ちゃんと久しぶりに打ち合わせ。
元気そうで相変わらず自由な感じ

恒例の業界の新年会が渋谷セルリアンタワー

そろそろ毎年一緒すぎるから何か考えた方が良いような気がしますね


1月16日
NEKO PUNCHのスタジオライブをセッテイング

でんぱ組.incの渋谷タワレコ、インストア

新宿タワレコでハナエちゃんのニコ生イベント

新宿でバカな若者と一杯飲んで、the peggiesのレッドクロス

ゴールデン街のバー「家庭教師」で終電までなんか女子と飲んで、朝までレンタルのビデオ見てるなんで事は無く帰宅


1月17日
打ち合わせと言うか相談的なもの2本。デモを籠って聴きまくる


1月18日
オーディションの締切日。ひたすらデモを聴く


1月19日
GOOD BYE APRILのレコーディングにむけての最終リハーサルをLDKスタジオ
上田賢司君のツボをついたディレクションに感心


1月20日

でんぱ組.incのワンマンライブを見にゼップトーキョー

楽し過ぎです

はっちゃんとCD1枚づつ買ってチャートに貢献

彼のCDに当たり券が出たのでタイ料理を奢る代わりに無理やり奪い取る


この20年、僕も横目で見ていて、こんな事やっていていいのかなと思ってたら悪夢のように、それが現実化したと思います。これを踏まえて未来を目指しましょう
誰がJ-POPを救えるか? マスコミが語れない業界盛衰記
麻生 香太郎
朝日新聞出版

自分の人生にスペルチェックは無いbyニール・ヤング

2013年01月14日 | 
1月7日
新年度初出社
この時に上司とに「明けましておめでとうございます」ていうのが、どうもずっと違和感。

4日目以降はもういいんじゃないかと思うんですけど。

話題の15才のラッパー daokoちゃんのライブ見に渋谷パルコ2,5D

ハナエちゃんとツィツターでいつの間にか仲良くなっていてゲストで呼んでもらってました。

今のガールズ・ポップ・カルチャーは本当に面白いですね

daokoちゃん、可愛いし良い感じの子でした。将来楽しみ

1月8日
GOOD BYE APRILの新曲リハ。良い感じ
ただ良い曲が出来たというのではなく、同じワインでもより高級なワインになってきたみたいな


ボーカル女子が4か国のクオーターというバンドのリハにお邪魔する

キャラ、演奏力、ポピュラリティーOK 後はオリジナリティー

1月9日
ガルーズ・ハンティングで来てくれて17歳女子のデモのレコーディング
本人の希望曲は東京事変、GOGO71877、ジュディマリ。

バンドのボーカルとかだと良いかも

渋谷スターラウンジでエレクトリック・リボンのライブ

マニュピレーターに女子と女子ボーカル二人のトリオ。

楽曲とパフォーマンスは完全にアイドル・マナー

お客さんもサイリウム振る系。

オタの人が持ってない人(僕も含む)に配ってくれてました。
こういうバイブスは良いと思います。

また、変形亜種のアイドル見つけました


1月10日
マツジュンが時々来るという原宿の居酒屋あぜみち で大学の時の友人と新年会。

30年前なので、もう歴史という事で封印されて、ことの数々がばらされて面白過ぎ。

当時は傷ついたりしたんですが今は笑い話ですね。

自分が当時やっていた音源を2軒目のバーで聴いたりしてゲラゲラ。しこたま酔って帰宅


1月11日
2月にやるアイドル・イベントの打ち合わせ。初めてなんで色々段取り

Great Hunting Night VOL41を青山月見る君思フで。

ポニーテイル・スクライム、GOOD BYE APRIL、She Her Her Hers、井之頭蓄音団、LEO今井

井之頭、噂には聞いてたんですが、ライブ最高。非モテ、非リア充のルサンチマンを、それもまぁ良いかと
歌にして笑わせてぐっと来させる。

メジャーデビュー以外で出来る事は総て応援します。

LEO今井バンドの難しい事はやっていないのに繰り出される太いグルーブも段違いでした。


1月12日

ジム行って、髪切って、劇団☆新感線の『五右衛門ロック』を見に渋谷ヒカリエ

ミュージカル仕立てなので歌詞で説明するのが、前半は違和感があったのですが、後半の畳み掛ける
展開はお約束のピンチ、どうする、でも助かったの連続なのですが、それでも、このカタルシスはたまりません。

12500円なので客席の8割は40代以上の女史ですが、これは若い子に見て欲しいです。
人生変わると思いますね

休憩を抜いて3時間25分 生で仕掛けがてんこ盛りのショーをどうやってるのか!
誰かがミスったらどうなるのか、考えるだけでくらくらします。


蒼井優の身体能力にも痺れました

コスモポリタン&モダン・ポップの名盤だと思います。

Laser Rain
クリエーター情報なし
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

世の中の七割の人は良い人だと思いますbyマーチャン(the peggies)

2012年10月24日 | 
10月15日

岡村靖幸のライブで渋谷AX
去年のスィートラブシャワーで復活ライブは見ましたがワンマンは1回目の復活以来。

ちなみにアルバム「家庭教師」は人生で一番聴いたアルバムかもしれないです。

最高でした。

叫びまくって声かれました

ちなみに僕が裁判の傍聴にハマったのも彼の裁判を傍聴しようと誘われて見に行って、それは抽選で外れてせっかくだから何か見よう、という事がきっかけですね

色々お世話になりました

渋谷の新市街という熊本料理屋で飲んで徒歩で帰宅


10月16日
田中茉裕ちゃんのリハ。バイオリンの方が入れ替わり二人という不思議な感じ

秋葉原のEggman eastでイベント。店長さんは元は渋谷Eggmannの多分開店時からの方。
久しぶりにお会い出来て良かったです

中学の時にデモくれて、もう大学2年のminakoちゃんが久しぶりに見たら成長著しくて嬉しかったです


10月17日
MTG2本、企画書、公演概要などを書いて送って、もらって確認して。夜は清算するぞーって清算

10月18日
GOOD BYE APRILのCD発売記念で下北沢クラブ・キュー
ハナエちゃんも徒歩1分のガーデンでライブ

GBAは悪くは無いけど、微妙に不完全燃焼だったかなぁ。でも課題が見える事も良い事なので

ハナエちゃんは35分とロンゲスト・セット。
唐笠回したり、振付ありと、来年は是非TIFに


キューで打ち上げ。
一生26歳で年収300万で下北に住むというのは最高に幸せな人生だと思うんですけどね

10月19日
パーフェクトミュージックのスタッフと打ち合わせ
アイドル・イベントやります

元EMIで現ユニバーサルの宣伝と飲み。情報交換ふむふむ



10月20日

横浜の実家なんで両親と中華街で食事。まぁ元気で嬉しいですよ

60年代終わり、7歳くらいの時に初めて着た、中華街。あれは僕の初の海外体験ですね
今でも、北京ダックや燻製がぶら下がった店頭、ハッカクの匂いは思い出しますね

渋谷クアトロでThe SALOVERSのワンマンライブ

エレカシとかバースデイとかくるりとか日本語ロックの王道を引き継ぐバンドになりますね

ゲストでコーラスとキーボードで呼んでもらった田中茉裕ちゃんも、あんなステージで楽しそうな彼女は初めて見たかも。
はしゃぎすぎてマイクから離れすぎて声時々聞こえなかったですけどね

外音のPAの音が本当に良かったので今村ディレクターに、その話したら「今、凄い売れっ子なんですよ」との事、自分の耳の確かさにほくそえみ


打ち上げも良い感じ2次会誘われたんですが嫌なバイブスを感じ帰宅。

後で聞いたら滅茶苦茶だったとか、行かなくて良かったです

10月21日

ふぇのたすの2度目のライブで下北沢キュー

リーダーの山本君は改善点で話したことが次回完全の繁栄されてるので、仕事にストレスが本当にないです。

でも1回目より格段の良くなってます。ボーカルのmicoちゃんも楽しそうで良い感じ

BiSのライブで赤坂BLITZ.
フロアは銀杏ボーイズかブラフマンかというモッシュとダイブ。

ほとんどサイリウムが無いのも最近のアイドル・ライブとは思えません。


タブーに挑戦する彼女たちですが途中で流したスペシャの番組の映像の下ネタ満載の動画は痺れました

マネージャーでステージに出てきて「やりすぎました」と誤ったり

ファン6人がステージ上でギロチン台にくくりつけらてライブ鑑賞と面白すぎ。

これからも彼女たちには目が離せないですね

夏の魔物のスタッフの北谷とサシ飲み。

26歳とは思えない音楽の詳しさと毒舌、意味不明で最高だった















































予想は裏切り、期待に応えるby戸川純

2012年09月30日 | 
9月24日

ハラジュクガールハンティングの参加してくれた15才の女の子でデモのレコーディング

借りたCDでも良かったら欲しいので自分で買いますとか、年の割には色々深く掘っていて
音楽が本当に好き、という気持が伝わってきて、ええ子やねぇの都蝶々賞でした

でもやってるバンドがフリクションというのはまずいですよ

GOOD BYE APRILのメンバーとのMTG
向かっていきましょう

9月25日
田中茉裕ちゃんのデモのレコーディングでLDKスタジオ

本人体調不良で4時間押し

でも2曲録れんたんでOK

レコーディングは時間は細かい事言わず、その日に出来たがどうかくらいで考えるのが良いと思ってます


9月26日

家から1分の所のレコーディングスタジオから営業があり、見に行く。
元はプライベートスタジオだったとか。
コントロールルームが広いのはいいですね。
お試しで使いたい

同じく1分で行けるホットスタッフにお願いしたきゃりー・ぱみゅぱみゅのチケを録りに行く

ワールドハピネスで見てからすっかりファンなんです。

某ライブハウスのブッキングマネージャーからライブ見に来てほしいというのでスケジュール入れたたんですが連絡がなく、メイルしたら「辞めました」との事。
連絡してよ

赤坂グラフィティで知合ったキーボディストがサポートで出るというので見に行く。
彼女は良かったのですが、その次に出た30歳くらいの女性SSW.
客席は一人で来ている40~50才の男性のみで20人くらい

アイドルで30~40歳のオタが普通にいる今となっては、これも普通の光景なんでしょうか

9月27日
大塚のMPJという所が開催しているデモを聴いてコメントするという公開デモ評議委員会の元ネタに
させていただいたデモピッチというイベントにコメンテーターをする。

自信満々げだった女性SSW.「新しい要素がない、例えればショートケーキみたいなもの」とコメントしたら
お気に召さなかったらしく不機嫌オーラを出させてしまい。本当にすいません

10年くらい前に参加した時はチューニングもあってない弾き語りとか、そんなのもかなりあったのですが、音楽として聴けるものが増えたとは思います


9月28日
nau用にハヤミミアワーの原稿を書く。

ふぇのたすのリハ見に、LDKスタジオ
機材かっつり持ち込みで何かドラムのミキヒコ君の人民服ルック感があってYMOみたいでした。


新代田FEVERでHEREのライブ
歌謡グラムの世界観はさらに完成されてました

環七バーで無責任飲み2回目
ビレバンの金田さん桐島4回見たとか、マスドレのなっちゃんが来てくれたりとかかなりの面白さ

57人来てくれました(7人未払い、怒)

でも後半、帰宅の記憶無し

9月29日

流石に二日酔い
しじみ習慣を2錠飲み、回復を待つ

会社の宣伝で元タカラジェンヌと結婚するという、とんだリア充野郎の結婚式で麻布十番
そんな気持ちで行ったせいかビンゴゲームかすりもせず

離婚したらゆるさない。ふざけんなよ。お幸せに


9月30日

映画「アベンジャーズ」2回目 まだ結構混んでて7割の入り
映画は2回目が何故面白いか理論というのは思いついたのですが下ネタな感じなので直接聞いて下さい

よくこんな無茶苦茶のキャラクターを違和感なく同居させたと思います

でも最高なのはやはり最後の宴会?シーンですね

ドラマ「でんぱコネクション」のDVD発売記念イベントでバルト9

映画みながらメンバーがマイク持ってコメントするというリアル副音声はアイディアですね

最後にハイタッチ会があったんですが、多分2~3名ぼんやりは認識してくれていると思うので、どういうテンションで参加してよいか分からず退散。すいません














































































マスタリングの歴史30年

2011年05月29日 | 
1981年のリリースされた「ロング・バケーション/大滝詠一」日本のポップスのマスターピースとして、いまだに聞き続けられる名盤なわけですが、先日30周年記念盤がリリースされ、正式には5回CD用にマスタリングされています(正確には7回)

これだけマスタリングが違うCDが存在するのは世界中でも多分ないと思います。

そのすべてを最高のオーディオ装置で聴こうというイベントに行ってきました。

頂点の録音技術で残された作品を最高の環境で聴く。めったにない機会です。

82年の発売されたものは出席者のオーディオ評論家の和田博巳さんをして「カセットをドルビー入れて聞いてるみたいだ」との事。
そのしょぼさに愕然です。
でも、あれを当時は「新しいテクノロジーだ」と僕も含めてありがたがったわけですね

その、しょぼさに驚いた大滝さんはマスタリングのやり直しを2回オーダー。
というわけで最初のCDは同じ品番なのに音が違うものが3種類あるわけです。

なので世界に最初のリマスターCDを出したのは大滝詠一さんなわけです。

そして順をおって「君は天然色」を順番に聞いていったのですが、30周年盤になると
、その和田さんをもってして「30年かかったCDはやっとアナログ盤に追いついた」
と言わしめた訳です。

驚かないですか? 今、マニアしか聞かないアナログ盤にやっとCDの音質が30年かかって追いついたんですよ。

利便性やコスト・パフォーマンスばかりではなく、音質のこだわり、それも音楽を聴くうえで追及しつづけなければならないと改めて思いました。

マスタリングについて大瀧さんとの対談が、この本にあります。それだけでも読む価値あります。

サウンド・クリエイターのための、最新版デジタル・オーディオの全知識
柿崎 景二
白夜書房

未来型サバイバル音楽論を読んで

2010年11月11日 | 
REVOLUTION ROCKの審査員も努めていただき、メディア・ジャーナリストの津田大介さんと日本のロック、ニューミュージックの黎明期から業界にいらっしゃる牧村憲一の共著で、CD不況の閉塞状況にある音楽業界を、今後どうすれば良いかという事を考えようという本です。


津田さんの意見は要約すれば、ツイッター、ユーストリーム等を使えばメジャーのレコード会社が今まで行ってきた宣伝、営業は必要くなりつつあるのではないか?

牧村さんの意見はフランスの40年続いているサラヴァ・レーベルを例にあげ、商業主義ではなく、ポリシーを持ちCDビジネスだけではなく、360度ビジネスのスモール・レーベルにこそ
未来があるのではないか?

という事だと思います。

メジャーメーカーに居る僕が言うのもなんですが、ほぼ同意見です。
日常に思っていた事でした。(違うとしたらスケールメリットの必要性と、売れる可能性より利益率をアーティストが選らんで良いのか?という点です)

でも面白かったのは「ミドルマン」という考え方ですね。
さまざまな場面で音楽をユーザーに伝えるのは誰かがいなければならないというものです。
僕の経験で言うとスーパーバタードッグの解散ライブの打ち上げで永積君は「マネージャーの黒島さんが居なければ、1枚で解散してました」
というものです。彼女なしでは彼らは存在しなかったわけです。

逆に例は良いマネージャーやディレクターに恵まれずに潰れていったバンドやアーティストも多く見てきました。

お二人は従来の”ミドルマン”は中間搾取だったけれど、これからはアーティスト発信するものを正しく伝える”ニューミドルマン”の時代だとおっしゃっています。


まさにと膝を打ちました。
もはや、レコード会社の投資とインフラをアーティストが期待しなくても良い世の中になりつつある今、「この人と働きたい」と思わせる会社の看板ではなく、個人の能力と魅力のある人物が求められているわけです。

厳しい現実と、ものすごく色々なヒントが詰まっています。
音楽業界人とプロを目指すアーティストは妄信するのは若干危険な部分はあるけれど、間違いなく必読です

それと、津田さんのアイディアで田中茉裕ちゃんやってみようかなと思ってます。

未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
津田 大介,牧村 憲一
中央公論新社

雑音の王様

2010年10月14日 | 
非常階段というバンド(?)がある。結成は79年で現在も活動中

京都の小さなロック喫茶が出会いの場になって結成したという。

初期の彼らの音楽は言ってしまえば頭でっかちな観念と20歳前後の若者の暴力(表現?)衝動が一緒くたになり、ステージで爆音でノイズを鳴らし、汚物をぶちまけ、放尿し、会場を破壊した。

欧米ではGGアレンというパンク・ロッカーが客に〇ン〇を投げつけ、殴るというのが居たが音楽は一応パンクの体をなしていた。

ここまで非音楽を追求したバンドは世界中にもないかも。

僕は当時、彼らの存在を知り、すでにスターリンのバイオレントなライブの洗礼を受けていたので、楽しみに彼らの東京ライブを慶応大学、日吉校舎81年6月27日、見にいった。

僕の記憶ではいきなりノイズ爆音、消火器がぶち巻かれ会場は視界ゼロ、イスが投げられガラスが割れ、僕も一緒にイス投げてゲラゲラ笑ってました(時効ですが本当にすいません)滅茶苦茶になった会場でさらにスターリン(PAは壊れたので生音とトラメガ)眩暈がして、灰野敬二とかも出たような記憶があるのだが、あんな暴力的な気持ちになったライブはなかった。でもその後、誰が責任取ったんですかね。

その後もロフトが出禁になるライブ(納豆行水!)も行った。

僕の当時やっていたバンドも影響を受け、そんな出禁になるような事は出来なかったが、割とコンサバなライブハウスでリハで「ノイズでやります」とサウンド・チェックしたら、その小屋の人に「今夜、出なくていいから」と言われました。

非常階段が京都の小さなコミューンで結成されたように、僕の当時住んでいた横浜にも夢音というロック喫茶、週末ライブという場所があり、僕はそこに行っては入手が難しいアバンギャルド系プログレ(ファウスト、サードイヤーバンドetc)を聴いていた、そして、そこで出会った人とバンドやったりイベントやったりしていた。
全く、何も知らずにシンクロした事が京都と横浜で行われていたというのを、この本を読んで知りました。

そうです、僕も一歩間違えれば、あっち側の人間になっていたかもしれないです。

例えばホークウィンドのシルバーマシーンを聴いたことがない、ほぶらきんを知らない(普通知らないですけど)人とかにはマニアックな固有名詞が多すぎる(注釈はありますが)
ですが、
同世代(1歳上)のエクストリームな表現者JOJO広重氏にシンパシーありまくりで、何か
自分のパラレル・ワールドの自伝を読まされているようで、こんな不思議な感慨に読後耽った本はなかったです。

万人にはとても勧められませんが、怖いもの見たさな気持ちで読みたい人は読んで見てください、ちなみにDVD付きですが見ると食欲がなくなるのでダイエットにお勧めです

非常階段 A STORY OF THE KING OF NOISE
JOJO広重,美川俊治,JUNKO,コサカイフミオ,野間易通
K&Bパブリッシャーズ

公開デモ評議委員会もうすぐ!

2010年09月01日 | 
公開デモ評議委員会の”REVOLUTION ROCK SPECIAL”の開催が迫りました。
今回は色んなゲストの方に過去10年お越しいただきましたが、今回は過去最大に豪華です
音楽プロデューサーであり東京事変のベーシストでもある亀田誠治さん、そして"NO MUSIC NO LIFE”はじめ数多くのヒットCMのクリエイティブ・ディレクターにして、風とロックの代表としてフリーペーパーの発行、ロック・フェスのプロデュース、テレビ、ラジオのパーソナリティー、睡眠2時間半日本一忙しい人とも呼ばれる箭内道彦さん。
この二人が、あなたのデモにコメントをくれる(応募多数の場合は抽選ですいません)なんて事は、そうないです。
そして、ここで認められれば、デビューが決まるという事が実際ありましたから。
これはプロを目指すアマチュアなら間違いなく絶対来た方が良いと思います

日時
9月6日(月)19時開演

会場
渋谷 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(公園通りユニクロのビル6階)

参加方法の詳細はこのサイトをご覧になってご理解の上、ご参加下さい。