音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

歴史と殿堂

2008年03月31日 | Weblog
某日
業界の大先輩と話す機会。
「アーティストの権利を何もやってないのに簡単に持っていく事はするな」
ひどく同感。でもその方もその事は、さらに先輩に諭されたそうです。
受け継いで行きたいものです。

28日
PoPoyansのライブで下北沢モナ・レコード。珍しくガット・ギターの弦が切れ、大変な感じ。でもステージ・トラブルを乗り切るたびにアーティストは大きくなりますよ。

時間が微妙に空いたので、アナログ・オンリーのレコ屋。
リチャード・ペリーがプロデュースでエンジニアはジェフ・エメリック。
71年にアップル・スタジオでレコーディング。
メンバーは多分Keyが男性でG,Ba,Dr(Voは全員)がというFunny Hillというアルバムを3枚2000円でジャケ&クレジット買い。幻の名盤というのはなかなか無いですね。

29日
湯川潮音ちゃんのライブで九段会館。
調べたら1934年建設だそうです。20年も経たずに壊すビルもあるのにすごいです。ドアの飾り(写真)だけでも。

弦のカルテットに、弦楽器の魔術師の桜井芳樹、それに本人の歌、ギター&ドラム!?
素晴らしすぎ。こんな編成でポップ・ミュージックが出来るアーティストは日本には他にいないんじゃないでしょうか。

柔らかな倍音が沢山の伝説を反響させたホールに反響して、音楽の至福とは、こういう事だと思います。 

音楽の良い所は、どんなに素晴らしくても値段がさして変わらないところだと思うのですが、さしづめこのライブは最高級の寿司屋なみなんじゃないでしょうか。

"J”みたいなポーズで一杯写真撮られる。

30日
相対性理論のデモの歌入れでアボカト・スタジオ。
ポップスの革命が起こせるかも。
コーネリアスのライブ行けなくても。












BTO

2008年03月27日 | Weblog
渋谷、明治通りにある老舗直訳すると「おじいさんの」というのロックバーに行く。
10年ぶりくらいに行ってみたら、月曜日の夜なのにスーツ系の団塊世代で満員。

BGMは全てアナログでDJというよりレコードかけ係りみたいな人がアルバムから1曲だけをかけては変えていく(ターンテーブル1台)というスタイル。

覚えている限りではプロコル・ハルム以外は「なんとなくクリスタル」(知らないか)ホイチョイ・プロダクション系な80年代初期の海に彼女とドライブに行く時のBGM系ですね。(後期シカゴ、スティービー・ワンダー、オーリアンズ、フリートウッド・マック、ポリス、シャカタクとか)


ニャガイにボサノバとハードロックミックスチャー(というか誤解ボサノバ)した唯一のバンドBTO(Backman Turner Overdrive)を聞かせてやろうと思ってリクエストしたら「無いですね」とやる気ない返事。いらっとして「アンドリュー・ゴールドありますか」「アレッシーは」と聞いたら「無いです」とさらに面倒くさそうな感じ。

流行ってると思ってなめやがって、もう絶対行かねぇ

イースターエッグ

2008年03月26日 | Weblog
22日
長野の高校2年生のバンド、ライトシップのデモのレコーディングでサウンドクルースタジオ。このスタジオは機材レンタル屋さんがやっているので機材が借り放題なんですが身の丈じゃない機材借りたりして音作れなかったりしてて、微笑ましいかも。彼らと出会うきっかけになった湯川トーベンさんもスタジオをのぞきに来てくれて、
「5弦で20フレットのベースなんか俺も弾けないから、教えてくれ」って言われてました。
良い感じで3曲。
付き添いで来ていただいた親族の方に「ミュージシャンになるのは平安時代で言えば遣唐使になるみたいなもんですから、よっぽどの覚悟がいります」などと話す。

23日
そのライトシップの東京初ライブで新宿ジャム。
子供が何か配ってるのを渡されたらゆで卵(写真)。この日はイースター(キリストの復活祭)で卵を配るんだそうです(後で調べました)
でもイースターでハロウィンとか、ましてやクリスマス、バレンタインに比べて何にも盛り上がらないですね。
養卵業界が3月23日は卵の日とかやればいいのに(別にどうでもいいですが)
彼らのライブは初々しいです。酸欠とか言ってたけど、満員のジャムでナンバーガールは1時間やりましたから、アドレナリン出すぎたんでしょう。
BaseBallBearも高校生の時の初ライブは楽屋で熱くて苦しいとかいって楽屋で転げまわってのを思い出し。

マスドレが明日、神戸に帰るというので江戸川橋で飲み。全ての歯車が合い始めてますね。かなり色々決まってきました。すごい。
信じてくれないのですが、2軒目はエアロスミスのスティーブン・タイラーがタンタンメンを食っていたのを僕が目撃した中華居酒屋。
ドラムの吉野君、夜中に焼き肉定食食っても太らないのは羨ましすぎです。






今週

2008年03月22日 | Weblog
月曜日
真摯な男性SSWに心が打たれる
火曜日
呉越同舟飲み。スプリッツアー(白ワインのソーダ割り)これに理性を失わないうちに逃げられれば
泥酔しなくて済むんですけどね
水曜日
ゼップ・トーキョーの上にあるトーク・ライブ・ハウス「TOKYO CULTURE CULTURE」で打ち合わせ。イベントやります。
函館から来てるDry as Dustが帰るというので新宿で、バカ飲み。
木曜日
湯川潮音ちゃんのライブで福岡。
弦楽器のみのバック。曲がどうこうとかいうより声、和音、倍音の渦に巻き込まれます。まだツアー間に合うので是非見に来て下さい。
潮音ちゃんのニュー・アルバムのプロデューサーのクマ原田(ペンギン・カフェ・オーケストラ、リンダ・ルイス!)さんと山内テツさんとかソウル・メイトのヴァンダーグラフ・ジェネレーターのニック・ポッターの話とかで盛り上がる。
どうでも良いこと一杯知っていて良かったです。

福岡の予備校って(写真)
金曜日
PoPoyansのギターの相談でギターマスターARKさんと打ち合わせ。
アコギ用のアンプが普及し始めてるってしりませんでした。
映画「実験4号」を見る。
作家の井坂幸太郎ってピーズの大ファンで、そこから出た企画みたいです。
2枚同時にでたデビュー・アルバム最高だったです。探してみよう
トークショーでの天才、山下監督(リンダX3でお世話になりました)の腰の低さと謙虚さで。








函館からの使者(バカ)

2008年03月17日 | Weblog
13日
上田現さんの告別式。
誕生日が一緒の3月3日なのでちょうど1年下。
何度が飲んで、共通の知人も多く、いつか仕事したい人リストに入ってたんですが適いませんでした。
湯川潮音ちゃんのライブに来てくれた笑顔が忘れられないです。
安らかにお休みください。


14日
松井優子ちゃんのPVを映像の専門学校のバンタンの学生が作ってくれた最終発表。1曲に2本という贅沢な企画。
シック目な感じとファンタジック系。技術と経験を愛情と情熱が超えるというのは、この業界はあると思うのですが、正直、そこまでは行ってないですが、20才そこそこの女性がディレクションしたものとは見えません。

PoPoyansのレコーディングの最終日。4ヶ月に2日ずつ、何かあっという間ですね。先日撮った写真を見る。なかなか写真の奥は深いです。

ESP音楽院で函館から来たDry as Dustのライブ。
カトペが暴れすぎでシールドに引っかかりローン途中のギターのネック破壊。
(明日、プリプロのレコーディングなのに)さすがバカ。やってくれます。

ギターテックの荒木さんのいる阿佐ヶ谷まで至急もっていく。
とりあえず自分の私物の同じタイプのネックをつけておくからとの事。流石です。

2件目はカラオケ。全員バカな新ネタ満載。アニメ縛り、エモーショナル縛り、4ッ打ち縛りなど。成田君の「抱きしめる」という歌詞があったら必ずやる一人抱擁が面白し。

15日
島村智才ちゃんのデモの歌入れをAVOCADO STUDIO。といっても防音してないし、歌入れのブースは倉庫だし。色々すいません。でも良い感じ。

Dry as Dustのプリプロをのぞく(写真)
終わって、元ナンバーガール、ザゼン・ボーイズ、現VOLA&THE ORIENTAL MACHINEのアヒト・イナザワ君とDry as Dustのメンバーと飲む。
最初はメンバー遠慮してたのに最後はアヒト君を囲んで色々賜ってました。

16日
天才少女と亀田誠治さんと打ち合わせ。
新オフィスはセキュリティーが特に土日は面倒くさ過ぎ。
これなら泥棒もあきらめますね。

移動してテラ・スタジオ(地下鉄乗り換え間違えてすいません)
いつもは家族に聞かれないように、こそこそ、いない時に歌入れしているというので、彼女の作ったトラックに歌入れ。

ファーストテイクを聴いた時は現実とのギャップに涙目になってましたが、最後は良い感じになりましたね。








裏名盤

2008年03月13日 | Weblog
9日
下北沢モナ・レコードで僕が企画したイベントRE;SongCycle Vol3。
出てもらった方、来ていただいた方本当にありがとうございます。
最近、日本に住んで活動する外人アーティスト、バイリンガルのアーティスト
と出会う機会が本当に増えていて、そういう人ばっかり集めてみました。
色々良い出会いが作れて良かったです。
次回は5月7日渋谷7thFloorです。

10日
ウェッブ担当のジュンコリンの誕生日パーティー。8時居酒屋でスタート、終了は5時カラオケ。はじけたなぁ。この体力がいつまでもありますように。

11日
AudioLeafのHKRYさんと打ち合わせ。秋ごろに画期的な事が出来るかも。

彼はIT会社の取り締まり役件、DAVITZというメロディック・ハードコア・バンドのメンバーで、これからアルバムをリリースして週末を利用してツアー30本やるそうです。かっこいいです。

PoPoyansのレコーディング。後1日ですね。
プロデューサーの鈴木総一朗さんの求めるミュージシャン像は、いかに弾かない、いかに吹かないかという事で面白いです。後はお約束の天才ダメ・キーボーディスト藤原マヒトについて。

専門学校メーザー・ハウスのショーケース・ライブを見に行く。
僕はこういうのに慣れてるというのもありますが、業界の皆さん、もう少しちゃんとコメントしてあげませんか。
ぺろりろん、というバンドのベースの女の子と、カランコエというユニットの女性ボーカル(特に声質)が良かったです。



写真は80's ジャパニーズ産業NWの名盤
平山みきは天才近田春夫の最高の仕事のひとつです。

レゲエの曲でコーラスが「UB40」とも「ユーミンっぽいね」とどちらにも聞こえるとか、高度な技過ぎ。


ライダースものはあるのに近田春夫ワークスのコンピはないですね。是非。

パール兄弟はリレーションを作りたくてデビュー前にコンピに参加をお願いして実現しませんでしたが、サエキさんには詞を頼んだり、窪田さんには曲を頼んだり、何か縁があります。
「バカヤロウは愛の言葉」ってツンデレを20年前に歌ってます。
正直、ボートラのデモの方が全然良いです。デモ・マジック。

VIBRA-TONESは3回くらいエッグマンとかで見ました。
最先端の風俗をモチーフにしているのに、今も若干のボキャブラリーを除いて
何も錆びてないです。
近田さん、HIPHOPに行く前に、後1枚フル・アルバム作って欲しかったです。













人骨?

2008年03月08日 | Weblog
5日
専門学校の紹介サイトで20年近くお世話になっているドラマー件ドラム・テック
最近は作家のマネージメントも手がける今村公司治さんと対談。
「だれでも努力すればミュージシャンにはなれるけれど、それはタクシーの運転手にはなれても、F1ドライバーにはなれないのと同じ事」
「音楽は共同作業なのでコミュニケーション能力が高い事も重要」など色々話す。

プレイヤーとして30年近く活動し双子の子供を育て、家庭を守ってきた今村さんレスペクトです。

イギリス帰りでもうすぐ上智大学入学のYUU君のリハをのぞく。結構すごい事になってました。9日に下北沢モナ・レコードで初ライブです。

6日
バンタン映像専門学校で学生に作ってもらった松井優子ちゃんのPVの試写。
理想に技術が追いついていない所もありますが、20才そこそこの女子が作ったものには見えません。色々注文つけましたが完成期待してます。


相対性理論のライブで渋谷ネスト。
あまりにライブが独特なので、僕は最高に面白いのだけれど、客観的にはどうなんだろうと思い、信頼出来る人、何人かにみてもらうと、好評で一安心。

対バンのYorz In The Skyのメンバーと飲む。最高だな。
夏の北欧ツアー付いていきたいです。

7日

ニッチ・ポップの名バンド、パイロットの名曲「マジック」が急に聴きたくなりi-tunesで買ったら、最近のセルフ・カバー・バージョンで全然良くなくてがっかり。
ギャング・オブ・フォーみたいにセルフ・カバーの方が全然良い、という場合もありますが、最近SC多いので気をつけた方がいいですね。

ライブハウスの7thFloorの系列のダイニング・バー楽屋がプレ・オープンでお邪魔する。5時までやってるし、3階のプライベート・スペースはドッキリに最高です。
場所の微妙な分かりづらさも含めて、これは使い勝手が良いです。皆さん是非行きましょう。
3時間もタダ酒、タダ飯して矢野さんすいません。

8日
PoPoyansの撮影で世田谷某所。
60年代に作られて、今は取り壊しを待つ公団住宅の庭。
しゃれこうべ!(写真)と思ったら切り株でした。なんて。
くるくる回ったり。ポラロイド、フォーエバー

映画「アニー・リボヴィッツ レンズの向こうの人生」を見に行く。
70年代の雑誌ローリング・ストーンの表紙を撮り、今も現役の女性カメラマン。
天才ですね。なんなんでしょう。
1枚の写真に映画1本並のストーリーと感動が含まれてます。

終演後、ゴミを分別が日本語なので困ってる外人に「Here is flamable」と教えられたのに「Here is Bin」とか言ってキョトンとされてバカでした。












イベント

2008年03月07日 | Weblog
僕が企画しているイベント「RE;Song Cycle Vol3」やります。
場所は下北沢モナ・レコード
出演が6年のイギリス留学から帰ってきたばかりのYUU、冨田恵一オーディションのファイナリストの島村智才、インテルのマリエさんの役でも有名、ガーナ人とのハーフのデビッド、三茶に住むオルタナ系女性SSWのケイト・シコラ、日本で活動するサイケ・ポップな音楽性が面白いアメリカ男性SSW、allon
自分で言うのもなんですが、全員がバイリンないしは外人かハーフという妙にインターナショナルなラインナップです。
日曜日どうしようかな、と思ってる方は是非、お越し下さい。

それとポッドキャスト「出来れば部室で暮らしたい」も更新しました。
相変わらずグダグダですいません。

but...Life goes on

2008年03月05日 | Weblog
このブログで何度も紹介したKUMAMI君のメジャー・デビュー・アルバムが発売になりました。
ピアノ・オリエンテッドなバラード・アルバムとしても一級品ですが、ピュアで繊細だけれでも、何があっても逞しくタフに生きていく、という相反しているような感情と強い生命力が伝わってくるアーティストだと思います。

僕にとってはKUMAMI君のアルバムもエンケンさんのいう表層上のスタイルを超越した「純音楽」です。




サブカル

2008年03月05日 | Weblog
若気の至りの頃「趣味」の欄によく「サブカル全般」なんて恥ずかしげも無く書いたもんです。
この「この世界のサブカルチャー」はかなり読みでがありました。
TV Bros,クイック・ジャパンでは満足出来ないとか思ってる人にお勧めです。
僕もかなり、この手の情報は知ってると思ってたんですが、
まだ知らない世界が山ほどある事が分かり、かなり嬉しいです。

そんな僕をサブカルの住人したのが80年代初頭に発行されていた「HEAVEN」という雑誌です。
これで裸のラリーズ、シャッグス、ケネス・アンガー、グルジェフなんてのを知りました。

映画「潜水夫は蝶の夢を見る」を見る。これは片目のウィンクでしかコミュニケーションが出来なくなったエリート編集長が病床で1冊の本を書き上げる実話。

感動的ですが主人公のエロな妄想シーンが結構があるんですが、それを伝えるには本を書いてくれる女性に、それを伝えないといけないわけで、それってセクハラ?!とか思いました。

島村智才ちゃんのデモを録る。ギター、ピアノ、パーカッションのバック。
かなり良いバンドです。
こういうメンバー(スタッフ)に恵まれるのも実力のうちだったりするんですよね。ライブは3月9日モナ・レコードで僕のイベントです。

3月3日は誕生日。
チョモランマトマトのドラムの大工原(通称ミキオ)君も同じなので合同誕生会をおなじみ渋谷BYG.
来てもらった方本当にありがとうございました。

でも裸になる奴、おなじみ楊枝頭刺し&点火、最後はプロレスの技掛け合いとはしゃぎすぎたかも(僕はやってないですよ)お店の方、本当にすいません。