音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

とんでも本とか

2009年02月25日 | Weblog
駅の新古本で「ザ・ロック・ギタリスト」という本を発見。
相当偏っておかしいです。
ジミヘンから中村キララ(オシリペンペンズ)まで。
他には水谷孝(裸のラリーズ)やマニエル・ゴッチング、ほぼ東京タワーのロウ人形館状態ですね。僕的には面白いですが、どう考えても売れるとは思えません。
「間章クロニクル」70年代カルト音楽評論家です。何部売れるのか他人事ながら気になります。
近田春夫さんが書評をやっていたのは知りませんでした。
今の「考えるヒット」より面白いです。読みたい本が増えました。(色々再結成してますがビブラストーンは本当に今でシンクロしてると思います)

ジェネシスのSACD&DVDは音も最高ですがボーナス映像のダサさは例えようがないです。笑わせたいのがカッコよく見せたいのが意図が分からないのが最高です。

誰でも、いつか聴こうと思って聴いてないアルバムってありませんか?
僕にとってのそのアルバム「アルマケドン」のファーストを買う。
一般的には元ヤードバーズのキース・レルフがボーカルのバンドと知られてますが僕的には元キャプテン・ビヨンドの天才ドラマー、ボビー・コールドウェルが居る事ですね。でもやっぱりイマイチでした。聴かなくても良かったかも。ひとつ夢(かなり小さいですが)が潰えました。





「徹夜」を「オール」っていつから言うのですか?

2009年02月22日 | Weblog
某バンドマン2名とデスクのマッスーと飲みに行き、そのままカラオケ。
始発まではじけました。
マッスーは「ワンナイト・カーニバル」振り付け完コピですよ。
起きたら久々の筋肉痛で何やってたんでしょうか?
「ONLY YOU」のサビの掛け合いも把握。
僕の十八番は10年以上、岡村ちゃんの「大好き」なので何か考えたいです。
演奏している本人がいると、エアで参加してくれるので盛り上がりますね。
どんな曲でも長渕バージョンで歌うというのは出来そうかも。

映画「ララピポ」を見に行く。
成宮寛貴のファンであろう母と娘がいたんですが、これは母と娘では絶対に見に行かない方がいい映画チャート1位でした。
終わって会話なかったと思います。
音楽の監修を近田春夫(レスペクト!)をやっていて、この水っぽさと安いディスコの感じがぴったりで。


映画「少年メリケンサック」を試写会に続きもう一回行く。

僕とクドカンや大人計画の舞台を見に行くと、人と違うところで笑うから恥ずかしいと一緒に行った人に良く言われるので、見るチェックポイントはどこで一番客が笑うかという事でした。

一番は多分、予告編でも使われている映像で、ツアー中の車の中で宮崎あおいが泣いているのを囲んでメンバーが「さくら~さくら~」と歌うととこだったように思いました(後はキャバクラで「あなた誰?」もなぜか笑い取れてました)

僕的には「ジミーさん、良くなりましたねぇ」と「ガオー」「それ止めて」と「揺れないですが」の台詞のとこがツボでした。

両親に会った時、僕のブログを呼んでいて「メリケンサックていう映画は、そんなに面白いのか」というので見に行った方が良いと勧めたのですが見に行ったのでしょうか?感想を聞きたいです。

見てたら「少年メリケンサック」と「少年ナイフ」のパロディか!?と「Water!」になりました。

モリッシーのニューアルバムは良いです。
プロデューサーがグリーンデイとかの人らしいのですが(黙祷)バンドの生粋のUKな感じの出音とLA録音な感じが不思議なマリアージュ。
ソロの最高傑作かも。ジェフ・ベックの参加はあんまり分かりません。

SLITS,RAINCOATSと並ぶ70年代UKギャルバンのひとつMO-DETTESが初CD化(アナログでリアル・タイムに買いました)
CSSに続く遺伝子がありますね。
でも「Paint it Black」のカバーはストーンズのカバーではディーボの「サティスファクション」と並ぶかも。

少し前に、デザイナーの小田島君から連絡があり「ヒカシューのシングル「私はバカになりたい」を誰ももっていないのに加茂さんのブログで見つけたらから貸して下さい」と連絡があり貸したら、それが掲載された80年代のイラスト本が贈られて来ました。

懐かしいと思う反面、結構鬼籍に入られた方が多いんですね。

渡辺和弘さん(大好きでした。お会いしたかったです)ナンシー関さん(一度、祐天寺のゲーセンで目撃しました)が他界された事は知ってましたが、お会いした事もある上野よしみさんも他界されてたんですね(合掌)

この本にも収録されてる蛭子能収さんは「ララピポ」にもかなり汚れな役で出てました。
20年くらい前に蛭子さんにコンピのジャケをお願いした事があります。
カラーでお願いしたのに原稿はモノクロで連絡したら「色は適当に付けて下さい」と言われて驚いたのを覚えてます












3本立ての夜

2009年02月20日 | Weblog
某女性ベテラン音楽評論家の方とお会いする。
この方も新しく来るものに感度が高いのですが、有り得ないくらい気に入るジャンルがバラバラなんですね。(Xとさだまさしとか)
これが好きなら、これも好きかな、とか思ってプロモーションするとボロクソに言われたりします。

松井優子ちゃんの初ワンマン・ライブの打ち合わせ。30分セットしかやった事ないのに、ワンマンは無謀ですが、その無謀に挑戦するというのも音楽なんていうリスキーな人生を選んだのだから良いのかと思います。

KUMAMI君のライブでO-WEST。空間を声が埋めていくのが見えました。

移動して新宿ロフト。ムーンラーダーズのゲストにBaseBallBear
BBBは間に合わずMRを見る。15年ぶりくらい。
このゆるさの完成度は何なんでしょうか。
実はザ・バンドみたいになってませんか?

アルバムは全部聴いてますが、一番好きなのは「青空百景」です。
楽屋では将平君が二言で持って行きました。天才だと思います。

下北沢Basemnet BarでDry As Dustが出てるので行く。
当然間に合わず。結果的に飲みに寄っただけになる。
マネージャーのSAIT君が誕生日。靴はコンバースしか履かない彼にDADはコンバースをプレゼントしてました。分かりやすくていいですね。毎年コンバースでいいですから。

メンバーがバイト先でパワハラにあって激ヤセで、心配です。がんばれ。

写真は歌舞伎町の看板で気になって、後で検索したらチェーン店系居酒屋に水槽があって期待はずれ。というかこんな看板だしたら隠れ家じゃないし。
それって最初に生簀があったのに客単価があがるので水槽にしたのだったのかなぁと空想。









ルー・リードとトラフィッック

2009年02月18日 | Weblog
チョモランマ・トマトの下北沢シェルターのライブに行く。
言葉、リズム、コード、本当にネクスト・レベルのバンドだと思います。
今度、向井君も影響を受けた(「透明少女」のイントロ)ウエディング・プレゼンツの来日公演のOPAも必見です。

機材の撤収から打ち上げスタートまで時間があるので抜けてレコ屋。

名盤と言われながら僕的にはピント来ないルー・リードの「BERLIN」といまだに良さが分からないトラフィックの「The low spark of highheeled boys」のアナログ再発を購入。これで新しい喜びに開眼出来るようになりたいです。

バシ君から頼んだものが社内便(写真)で届く。
デスクのマッスーもうけてましたが見た時、今年の「脱力したチャート1位」にランクインです













人間ロボ

2009年02月15日 | Weblog
KUMAMI君と話してたらお互いロボ・パントマイムのノゾミをチェックしていた事がわかり一緒に町田に見に行く。
前半はフツウのジャグリング系のストリート・パフォーマンス。後半は「アラビキ団」「誰も知らない泣ける歌」でおなじみのヒューマン・ロボ系パフォーマンス。
これは意外性感動倍増理論ですね。人間的感情は持ち合わせないはずのロボットが人間的感情を持つと、フツウに人がそれをやる以上に感動してしまう。
でも本人も良いキャラでした。何か一緒にやれれば良いですね。

帰りの電車内でルー・リードの「BLUE MASK」を聞きながら帰ろうと思ったら
聞き覚えのある電子音でレイ・ハラカミでした。表示はルー・リードなのに。
仕方ないのでレイ・ハラカミを聞きながら帰りました。

はしゃぎ過ぎの「はしゃぎ」ってナに?

2009年02月14日 | Weblog
劇団「鹿殺し」を見に行く。
1年位前にも、この劇団見たのですが、
良く考えられてはいるのですが、個人的には、もう少しテレビでは見れない笑いが欲しいです。ポツドールとかイキウメとか重くて人生のサガとは何?みたいなのが今の小劇場の流行なんでしょうか?
15年前に大人計画を始めて見た感動を超える物はなかなかないです。

服のデザイナーのeriちゃんの誕生日でセレブなカラオケ。結婚式みたいにコースのメニュー・リストが置いてありました。
知り合いが全然来てなくて激アウェイだったんですが、盛り上げましたよ。
喜んでいただいたようなので何よりです。

大塚の新しいライブハウスDEEPAというのを見に行く。
300人キャパ、ライブ・エリアとバー・エリアが分かれているのも理想的です。
4月29日にイベントをやる事に決める。詳しくはまたここで。
路面電車に福岡から来たDIEちゃんは感動。

カナダのSSW,ルイス・フューレイ奇跡の初来日をレココレで知る。
ソロは多分70年代に3枚。90年代以降は情報ないです。

例えればルー・リード・ミーツ・ゲンズブールみたいな感じでしょうか。これほど甘美で退廃感のある音楽はあまり知りません。

さらに僕が人生2番目に感動(1番は84年U2渋谷公会堂)したライブは94年のREVILLOSの新宿アンテイノックの来日公演なんですが、その前身バンドREZZILOS(ギタリストが違うだけで何も変わりません)がこれも奇跡の初来日。
B52's・ミーツ・ラモーンズ見たいな感じです。

どちらもアナログでしか聴きません。

これでCaptain Beyondがメンバーはともあれ来てくれれば言う事ないです
(駄盤のサードもリマスター出ましたね。でも買わないと、写真は初CD化で音悪すぎ)音楽的には第一期ディープ・パープル・ミーツ・アイアン・バラフライ+ジョニー・ウィンター・グループ(というか、そのメンバー、菊池成孔さんが言うところのイメージだけで現地の音楽(彼らの場合は「宇宙」)を作るタイプの音楽家です。

某人気バンドの方に、自分の昔の仕事のコレクションを開陳してを喜んでくれていただき嬉しいかぎりです。
彼らがライブで日本のパンク・アンセム「The End」をカバーしてたなんて初めて聞きました。色んなDNA。








少年メリケンサック最高!

2009年02月11日 | Weblog
渋谷クラブ・クアトロにザゼン・ボーイズとミドリと雅だよ雅を見に行く。
良いイベントだったのですが、クアトロのドリンクがタイアップで提供されたであろうバーボンを何かで割ったものか発泡酒かソフトドリンクしか選べないというのは、いかがな物かと思う。
「音楽」と「酒」と「食べ物」は密接に関係していると思うのですが、そこを営利主義を優先させるのはひいては音楽文化の衰退につながるし、店も「良い音楽」と同時に「良い酒」を提供するという意識を持って欲しいです。

渋谷BYGのYSMTさんとイベントの打ち合わせ&「渋谷に、こんなとこあるんですね」みたいなとこに連れて行ってもらう。ご馳走様でした&勉強になります。

赤坂BLITZで映画「少年メリケンサック」の公開イベント。
宮崎あおい可愛いすぎ。
とりあえず自分が10代じゃなくて良かったです。
ストーカーになってたかもしれません。
ザゼン・ボーイズ(Riff Manの始まる前に6弦半音下げにするとこで、すでに上がります)サケロックも最高でしたが何年ぶりかに見た銀杏ボーイズはやはり凄いです。ジザメリ張りのノイズの彼方からの咆哮。
最後のMCは社会道徳を否定していながら「生きる」という事は何かという事を言いたいのだと思います。それは松尾スズキの「悪い事をして何が悪い」という名言と地続きだと感じました。

何はともあれ、映画「少年メリケンサック」は何から何まで奇跡的に最高な映画なので絶対に見過ごさないで下さい。


でも何でこのポスター裏からでも鏡文字で見えるんでしょうか?













セコイ男決定選手権

2009年02月04日 | Weblog
Great Huntingチーム+スペシャル・ゲストで飲む。
駅から距離の遠さと、美味さの正比例理論で、どこの駅からも12分以上で探しました。ピーズの「肉食う」という名曲がリピートするくらい肉食いました。

新しいオーディションをやろうと某有名プロデューサー・チームと打ち合わせ。
打ち合わせだけでケミストリーが起きそうです。

KUMAMIの次のライブ展開の打ち合わせ。ファンの方は楽しみにしていて下さい。

タワレコに行ったらフリペ「風とロック」の最新号があったのでゲット。
そしたら次の奴が積んである一番下から、それも2部持っていく。
せこすぎる!

こういう奴が、はなまるうどんでネギとカツオブシをうどんが見えないくらいもったり、歯医者の待合室のTokyoWalkerのページ破ってもって帰ったり、スーパーで「袋要りません」って言ってエコ・ポイントもらった後に「やっぱり下さい」とか言ったりするんだと思います。

怪我したり死なない程度の人生のつけが回ってくればいい気味だと思います。

オークションで探してでも買おうと思っていた山本精一の「ギンガ」が復刻。
彼の「音」と「文」は一致していると思います。
全ての芸術表現は等価という事が分かります



Lovelessな森へのみち

2009年02月02日 | Weblog
PoPoyansの初ワンマン・ライブが渋谷の日本で一番古いライブハウスBYG(Since1969)後3人で三桁という予想外の動員。
インディーのCDリリースから半年の着実なライブ活動の賜物だと思います。
去年の夏、何も説明せずに、ここに連れて来てオーナー社長のYSMTさん(素晴らしい頑固者)の前で生歌で歌を聞いてもらい、その時は「まだまだだな」と言われたのがここまで来ましたね。

本人達にアコギとマンドリンの担当と中国の楽器のニ胡というあんまり無い編成ですが、そのニ胡のバイオリンともまた違う音色が、料理で言えば、なじみの無いスパイスをスパゲッティに使ったら美味しかったみたいな感じ。

マイブラの名盤中の名盤「Loveless」がアナログでリイシュー。
現行のマスタリングがショボイCDとは同じ蕎麦でも立ち食い蕎麦と長野の老舗で食べるくらい違うんじゃないでしょうか。

蒸気のように立ち上って溶けていくスィーテスト・ノイズ。

目をつぶって開けたら92年のクラブ・チッタに戻っていそうになりました。
その時Tシャツが売り切れだったんですが、予約受け付けますとやっていて、それに申し込まなかったのは人生の後悔チャート50位です。
自分の人生後悔チャート作る遊びって面白いかも。
同時に最初のポスト・パンク・バンドのWIRE(ロックでなければ何でもいい)のファーストの180gVinalも購入。
これも78年の高校生の自分の部屋(畳み部屋6畳2階)連れて行ってくれました。

園子音監督の映画「愛のむきだし」を見に行く。長尺の4時間。
僕が最高に感動した映画「エルトポ」を思い出しました。
テーマは「愛」「性欲」「宗教」「変態」「破壊」「狂気」

主役はアイドルのAAAのメンバーなのでファンであろう中学、高校生がかなり来ていたのですが、どうなのかと思い、聞き耳を立てていたら困惑気味(なんせ変態&盗撮マニア役ですから)
ヒロインの聖書がなりまくりの長尺のモノローグは人間の脳の海馬の限界に挑戦しているのかと思いました。
安藤サクラという役者は、これで変態女性役のファースト・コールですね。

テーマ曲のゆらゆら帝国の「空洞です」の「ダッタンダー ダッタンダ ダララ」というギターリフが脳内リピート。でも映画への作品提供は初めてではないと思いますよ。