フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

春の日の、強風の日曜日の ・・・ 飯島耕一 「アメリカ」 UN JOUR DE PRINTEMPS

2006-03-19 23:52:16 | 俳句、詩

外はひどい風。風に色が付いている。それでも敢えて外出。久しぶりにフランス語を話す。

昨日仕入れた飯島耕一氏の詩集 「アメリカ」 を読み終える。この方、1930年生まれというから74歳の時に発表された作品。エネルギーに溢れている。怒りも持ち合わせている。

コルトレーンがよく出てくる。バド・パウエルも、クリフォード・ブラウンも、ソニー・ロリンズも。じっくり聞いてみたい。

1941年、マルセイユからアンドレ・ブルトンとレヴィ・ストロースがぼろ舟でニューヨークへ亡命する。どこかで読んだことがある。

チュニジアへの旅が出てくる。いずれその地に足を下ろし、その景色を、その匂いを、その空気を、そして土地の人を感じてみたい。

ヘミングウェイの死も出てくる。アメリカ滞在中、彼の息子の回想録を読んだことがある。写真集や逸話集を集めたことがある。その生き方が気になったことがある。マイアミ訪問時、キーウェストまで足を伸ばし彼の家を訪ねたことがある。

闘牛が出てくる。バルセロナの闘牛が素晴らしいらしい。数年前、その闘牛場を見ながらカフェで考え事をしていたことがある。

文芸評論家と作家との対談で戦後詩・現代詩を批判され、怒りを爆発させる。

土方巽が、森下洋子が出てくる。ハカマ姿で講義する助教授森有正が出てくる。そして荻生徂徠 (1666-1728) が九十九里浜を走るのである。おもしろい。

ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ William Carlos Williams (1883-1963) というニュージャージー出身の医師にして詩人の存在を知る。エズラ・パウンド Ezra Pound (1885–1972) が出てくる。ガルシア・ロルカ (1898-1936) の影をマンハッタンに見る。アメリカに骨抜きにされている日本を、日本人を糾弾する。

コメント
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