パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

食べる女

2018年09月24日 | 本・マンガ・テレビ・映画
9月24日(月)振替休日 晴れ

小泉今日子主演「食べる女」
1週間の間に二回試写会で見るという初の鑑賞方法である。

小泉今日子さん演じるトン子さんのもとに集う美女達。
 トン子さんは、独身女の理想型のような感じだ。
素敵なおうち(古本屋)があって、憧れの職業に就いてて(←文筆家)、白猫飼ってて、友達がいて。
 幼馴染の美冬さん(鈴木京香)は「ごはんや道草」の女将。
美味しい食べ物で、若い男の子達をメロメロにしているらしい。
着物を粋に着こなしてて素敵だ。
 トン子さんの担当編集者であるドドさん(沢尻エリカ)は、もうマンションも買ったバリバリのキャリアウーマンである。
恋愛の仕方も忘れたなあと思っている。
 テレビ局で働く多実ちゃん(前田敦子)は、不倫歴が長かったが、今は穏やかな彼氏がいるらしい。
しかし、ぬるま湯のようにも感じている。
刺激が欲しいタイプなのだろう。
 この、ドドと多実の通うBARロマに、珠美さん(山田優)はいる。妊娠8ヶ月だ。
オーナーと夫婦で3人の子供もいたが、オーナーに好きな人ができて別れてくれと言われた。
しかし、彼女はオーナーのことが好きなので、離婚後もここで働き、なおかつお腹の子はオーナーの子だ。
 このBARの常連客に、呑んだくれては男にお持ち帰りされるあかり(広瀬アリス)がいる。
彼女は「求められることが好き」
ひき肉料理が得意で、男が部屋に来るとなるとささっとワンタンスープなんか作っちゃう。
ステーキじゃなく、ひき肉。まるで自分はひき肉のような女だと思っている。安くて手軽で・・・
 毎食を冷凍食品で済ませる主婦マチルダ(シャーロット)は夫に浮気され、罵られ、離婚を宣言される。
呆然と街を彷徨って、「ごはんや道草」で美冬さんと出会い、トン子さんちに居候することになる。
 トン子さんちの庭には枯れ井戸がある。それに興味津々な小学生が二人。共に美少女だ。
ゆうらちゃんのママは風来坊で世界を旅している。そして血の繋がらないパパと二人暮らし。ゆうらちゃんがご飯を作る。
ミドリちゃんのママ(壇蜜)は耳のパーツモデル。別れた夫を忘れられずストーカーのように子供達を連れて夫のところへ押しかける。

どうです?
ワタクシ、見事に、どの女にも感情移入できませんっ。
特に、一回目の試写会の時は、「クソつまらん。こんな女いる?そしてこんな男いる?こんな出会いある?え?え?え?」と、誰に向かってだか詰め寄りたい気持ちだった。
よって二回目は、少し醒めた目で見た。
その、少し引いた感じが逆に良かったのか、一回目よりも面白く、深く、見ることができた気がする。
さらには、上映後の舞台挨拶での美女揃い踏みである。
気持ちがぐぐっと盛り上がったのは否定しません。
さらには、夫と見たことにより、後から振り返って語る面白さもあった。
とにかく二人とも、美女達の綺麗さには息を飲んだ。
いや、ポーカーフェイスの夫ですからね、わかりづらいんですけど、言葉の端々に美女達にやられた感が伺えます。
そして、映画の中身には少し辛口の夫婦。
そもそも二人とも口を揃えて「沢尻エリカみたいな綺麗な子に、ユースケサンタマリアのような凡人サラリーマンがとっていい態度じゃないだろ。リアリティがない!」
と、それを言っちゃ、もう映画を成さないでしょ、というような感想を言い合います。
あ、あと、辛口ついでに言うと「お料理が、言うほど美味しそうに見えなくて、さらにはみんなあまり美味しそうに食べてないよね。」というのが、夫婦の意見です。
ワタクシは、お魚のしゃぶしゃぶくらいかなあ〜食べたいと思ったのは。
そう考えると、ワタクシの中で、ギャル曽根とマツコは、食べ物を美味しそうに、綺麗に食べるなあと改めて思った。
夫は、「卵かけご飯を箸で掻き込むのが下品だ」と。
確かに我が夫はお箸使いがお上手です。
ワタクシは、和食だろうがなんだろうが、すぐスプーンを持ってくる。卵かけご飯然り、お茶漬け然り。
ここは静かにスルーしときました。

夫とワイワイ感想を言い合ってて、はっ!とします。
ワタクシ、映画にせよ小説にせよ漫画にせよ、登場人物の誰かに憑依します。
で、今回のように、どの恋愛にも共感できずに「けっ!」と思ったわと言いながら、
そうか、あたしゃ、もうトン子さんの位置にいるべきなのか!
若い子達の恋愛話を聞いてあげて、どの恋愛にも「いいんだよ、それで!」と言ってあげる位置にいるべきなのか!
年齢的にそうでしょ、と言うわけではなくて、さらには、恋多き女だったわけでもない。
ただ、自分の中に、トン子さん的な要素がこれっぽっちもないので、「あ、そうか。トン子さん的な立ち位置になれば、
この女の恋愛はないわ〜とか、この尻軽女は理解できないっ!とか、不倫が好きな女って結局もうそれは癖なのよ、習性なのよ!なんていきりたつことはなくなるのだ。

「人ってね、おいしいごはんを食べてる時といとしいセックスをしてる時が、いちばん暴力とか差別とか争いごとから遠くなるんだって」
と、トン子さんが言う。
そうだね〜
ワタクシ、鹿児島に帰ったらトン子さんのおうちのように、みんなが集うようなおうち作りを目指そうと思います。
みんな!あたしに恋の話をしに鹿児島にきてね〜〜〜
コメント (8)
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