ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

もう戻らない

2010年01月29日 | 四方山話
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水曜日(27日)の朝



この朝 ものすごく冷えた。洗濯物が瞬く間に氷ったもの。
でも、その陽射しの明るさを裏切るような寒さに、反対に暖かくなる予感がする。

 

10時ごろ 空が綺麗、雲がホント綺麗、
洗濯板みたいな雲に、箒で掃き残したような雲。

 

まるでタツノオトシゴか、コノハベラ(木の葉のような魚)のような形の雲。洗濯の泡のような雲。

  

メレンゲみたいな雲、水飛沫のような雲、氷河のクレパスのような雲。
見る間に色を変え、形を変えていく雲は、いくら眺めていても飽きることがない。
雲があるからこそ、青空は際だって美しく、雲があるからこそ、夕焼けはこの世の終わりかと思うほどに荘厳なのだ。

久しぶりに近所の美容院に行って(あの蓮舫カット以来)すっきりして ふと見上げたら雲のきれいなこと、きれいなこと・・(ね、きれいでしょう?私のことじゃありませんよ。雲です。雲。写真をクリックしてくださいね。)
あわててカメラを持ち出し、見上げてパチリ、パチリ。360℃あっち見て こっち見て。パチリ、パチリ。
青い空と白い雲の饗宴。あの雲をつかめたらいいのになぁ。
ここのところ連日変わる不安定な気圧に、雲も迷うかのようにうごめいていたけれど、この日の空はすっきり、黄砂もなくて、気持ちいい。久しぶりにこんな真っ青な空を見たような気がする。
紺碧、群青、蒼穹、などと、知っている漢字すべて使いたくなるような、神々しいような空である。
青と白だけ・・ただそれだけ・・
なにも考えずに眺めるとなんか鼻の奥がツンとする。胸迫る感じ。
店は超暇だし、私生活でも 色々と私の肩にずっしりとのしかかっている ぼんやりとした不安とかで気持がふさぐことがある。だけど、こんな時だからしみじみ自分の健康が有難いと思う。
空を見ていたら もうすこしで「永遠」というものに届きそう、そんな感じがした。
それはなんだか悲痛な感触のものだった。なーんちゃって。そんな大げさなものではないのに偉そうでした。
挽回しようとここで一句でも、と思ったけれど、センスのない頭ではなにも浮かばず・・・

でもその雲も、よく見れば微かに動いていて、それもそのはず、この空はもう戻ってこなかった。

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 戻ってこないといえば、昨日の朝日新聞の「天声人語」にこんな記事があった。
デフレの下、百貨店業界を覆う冬景色は厳しい。怒涛のような安値の商品に押され、昨年の売り上げは24年ぶりの低さに沈んだ。
閉店の動きが各地で相次ぐ。
東京の銀座でも、名所の有楽町マリオンから西武有楽町店が消えることになった。
この記事を読んで、ただもうフランク永井の「有楽町で逢いましょう」を思い出すばかりだ。あのヒット曲ってもともと有楽町「そごう」のために作らたものだと聞いたことがある。
大阪を拠点とする「そごう」が東京の有楽町に進出するというので、その宣伝のために作られたんだと。

私は昭和47年 なくなった主人と結婚して初めて東京に行った時「あの有名な有楽町で逢いましょうのデパートに連れて行って!」とお土産を買って帰ったのが最後だ。
「ここで恋人たちが待ち合わせしたんだなぁ」と感慨深かった。
そして馬鹿みたいに、私たち夫婦は入り口で「待ったぁ?」「ううん、今来たところ。」なんて猿芝居して大笑いした思い出。
買い物の楽しさはただ金と物との交換ではない。わざわざそこまで行ってお土産を買うにはその包みを抱えて帰りたいからだ。その店の包装紙に包まれた品物を満足して買うためなのに、その豊かさもなくなってしまった昨今。
良くも悪くも夢と希望に満ち溢れていた、我が愛着の昭和30年代は確実に遥か昔になってしまったのだ。もう戻ってこない。

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