秋の深まりとともに、重たい雲が空を被い、鉛色の風景に変わる山陰地方。
まさしくそんな今日、日本海からの西風に流れが押し戻されて、鈍色のうろこ波が逆流していた江の川。
過っては何度も暴れて、あふれた水で川幅を倍にした事も数え切れないが、今は土手も綺麗に整備され、滔滔と満面に水をたたえ横たわっていた。(写真をクリックしてくださいね。)
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さて、毎度毎度食べ物話で恐縮だが、寒くなるとやはりお鍋が恋しくなる。
トンボは「鍋は嫌いだ!」という。理由は?と聞いたら「手抜きだから、野菜切って鍋に放り込めばいいだけだろ?あれは料理とは言わん、元はといえば漁師が何でもかんでもぶつ切りにして放り込んだのが始まりだよ、海の漁師は魚、山の猟師は山菜とか、獣をぶつ切りにして味噌なんか入れて食べたのが始まりなんだから。いつ頃からあれを料理と呼び出したんだろう、それが証拠に鍋料理と焼肉はミシュランも調査の対象外だったろ?さすがの吉兆も鍋料理だけだは、メニューにないだろう?あれは日本人の究極の手抜き料理よ。だけ俺は“なべおさむ”も嫌いよ。」
トンボの演説はとまりそうもない。
トンボの奥方の景子さんの鍋料理で舌でも火傷したんだろうか?
しかし 究極の鍋といえば落語の二番煎じでしょう。
寒い冬の夜、町人達がグループを組んで「火の用心」の見回りをした後、隠し持っていた酒や、猪の肉を出し、番小屋で密かに酒盛りをしてしまうという話。
オチは、風邪薬と称してお酒を飲んでいたところを見回りの武士に見つかって、泡を食っていると、「拙者も一廻りしてくるから、二番を煎じておけ」
ししなべの中に入っている葱のところが可笑しいよね。まだ硬そうな葱を食べたら芯の熱いところが「ピュー」と飛び出してきた、このところは演じている人の顔も見もの。この描写が私は大好き。
そうそう こまっちさーん!落語ネタで、長屋で寄せ鍋をする事になり、熊さん、八っあんや その他みなが持ち寄りおなべをして食べた話、たわしや雑巾が入っていた、めくら鍋の話しありましたよね、あれなんていう演目でしたっけ?
話が落語に飛んでしまったが、子供の頃はお鍋は余り好きではなかった。
中身に味がしみてないのがどうも許せなかったのだ。お鍋に欠かせないこんにゃくも、クネクネして噛んでも味がついてなくて、タレの味で食感を楽しむようなもの、これは嫌いだった。そういえばうどんもお蕎麦もそい言う意味で好物ではなかった。がいつ頃からか、これらが大好物になり今では毎日食べても飽きない食べ物になった。
私はいつだか大阪で食べて うん?これは美味しいと嵌ってしまった「うどんすき」
これが好きなおなべのベスト3に入る。
お肉や魚介類、(エビ、かに、ハマグリ、牡蠣、シャケ、バトウ、鱈・・諸々なんでもOKです。)野菜やお豆腐、全部うどんだしの中に入れて、うどんも入れて熱々を「ふぅふぅ」言いながら食べる。汗かきながら冷たいビールと一緒に・・
そりゃ煮込みラーメンより美味しいと思う。
尤も煮込みラーメンは食べた事ないけど。
というわけで今度うどんすきつくろーっと!書いてるだけでよだれがでそう。
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