ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

続続 広島行き

2007年11月28日 | 私ごと


明け方 しとしとと降る雨の音で目覚めた。
うとうとしながら「今日は雨かぁ。」

出勤すべく、黒塗りの高級愛車(10年物のマーチですけど・・)の車庫に向かう。見上げた空は雲が薄くなり、星高山がシルバーオレンジの明かりを放っている。
今日は晴れかな?そう思いながら車を走らせていたら、和木あたりの前方に虹が見える。突然めらめらとカメラマン気質が湧き上がり、産業道路に回り道をした。綺麗だぁ。ワーオ!一番よく見えるところに車を止める。

水溜りをひょいひょいと、まるで牛若丸のように飛び越えて(私がです。)シャッターポイントまで、その天体ショーの写真を撮影した。
いつも見なれた風景なれど、ある時はビルディングの高さくらいまで白波が立ち荒れ狂い、またある時は沖をゆったりと白い船が行く。しばらく眺めて色々な四季の風景を頭に思い浮かべ逡巡していたが、ふと我に返った。私は今なにするためにここに立っている?
そうだ、仕事に行かなくちゃだ、慌てて木馬に向かった。今日は遅刻だった。

「虹って水平線まで行ったらどう見えるんだろうね。」と話していたら、「3時の方向に見えるのよ。」とは元零戦乗り?のトンボの寒いダジャレです。(因みに昔の飛行機は10時の方向とか、正午の方向とか行ってたらしいから・・)

 さて、引っ張りに引っ張った広島行きです。
車は大朝から、千代田、可部の町に入った。急に車の台数が多くなり、都会の雰囲気になる。この道は 昔子供達が浪人していた時に、広島の行き返りに何度も通った道だから、建物にも見覚えがあるものが多い。

安佐南まで来たら、山陽道の広島インターの大看板が見えた。
入り口で車を止めた。「じゃね、有難う、おばあちゃんも元気でね、今度東京にも遊びにおいでね。そうそうここから乗るんだけど、岩国って書いてある方向に行くんだよ、福山って書いてある方向に行ったら、大阪に行ってしまうからね。」
荷物を下して歩いていく更に磨きのかかった後姿を見て、この偏屈ですっかり親父化している メタポ愛想無しの面倒を見てくれてる千葉の管理部長に「有難う」と心の中で手を合わせて、「返品はお断りですからね。」と東の方角に向かって口に出して言った。けどあれが東だったかは定かではない。まぁいいや。

 さぁ 一路江津へ・・
一般車、ETC車、とゲートがあるのを一番左の一般車に向かう。自慢じゃないけど私の愛車は ETCは愚か、カーナビも スピード違反レーダーも何もついてない超シンプル、正統派のオーソドックス車なのだ。
一番下からチケットが出たので取る。「オッ!下から出た。」高速の運転は二度目の私、随分前 愛想無しが大学院を卒業した年だから15年位前、引越し荷物を軽トラックで運んだ時に運転して以来なのだ。
そのときチケットが真ん中から出た。
「みんな下から出るのにどうして私だけ真ん中からチケットが出るの?」
「顔の大きさをセンサーが判断してチケットの出る位置が決まるんだよ。」
決して小顔の持ち主じゃない私は、そうなのかと、信じていた。

三車線の道路は恐い、ビンビン後続車が追い越してゆく。頭の中で岩国、岩国とつぶやいた。同乗している安光姫は、呑気なものだ。「いいわぁね、東に行けば尼崎まで行ってマゴマゴに逢えるし、西に行けば防府まで行って降りればこの前帰ったんだから大丈夫だし。」そんな問題じゃないでしょう?

山陽道には浜田まで何キロなんてどこにも書いてない。次第に不安になってくる。これってまだ中国道じゃないんだろうか?緊張で体ががちがちになる。
しばらく走ったら何か大きな看板が見えた。これだ岩国だ、ところが反対側に福山と書いてありその真ん中に小さい看板で、大阪 浜田と書いた標識が見えた、確か岩国方向に矢印が指しているけど大阪とはまたどうして?。逆光だからよく見えないけど大阪のほうに行くなよと言われたはずだ、しかし確かに浜田の看板もあった。絶対にあった、うれしくなった、これで帰れる と西武時代の松坂投手じゃないけど イチロー選手と初対戦で三振に取った時にいった言葉と同じで、不安が自信になった。



写真は断魚渓を見下ろしたところと、高速道路(浜田道)を走っている写真です。

見慣れた中国道に入ったら急にお腹がすいてきたので、安佐のパーキングに入り、安佐名物ラーメンを食べた。もの凄く厚いチャーシュが三枚も入っていて(ホント、冗談じゃなくて5ミリはあると思う。)とても美味しかった。コーヒーも飲んだ。
そこからすぐ浜田道路だ。対面交通の制限速度70キロ。
安全運転の私は80キロで走っていたら、すぐ後ろに車が溜まる。私はこれ以上スピード出せないよ、行ってよ、行ってよ、遠慮はいらないよ。何でみんなスピード出すのだろうね。行ってよ、行ってよ・・・・

何とか無事江津まで帰った。
広島まで送っていった話は勿論しました。みんな「凄いね、よう行ったね。偉いわ!広島市内はベテランでも難しいよ、ナビもついてない車で。もう方向音痴は解消だね。」と半信半疑の顔ではあったが 感心してくれたので、今更「いいえ 広島インターからです。」と言いそびれている私です。
そして、体のいたるところが痛いのです。

人様にとってはどうでもいいような話を、最後まで読んでいただき有難うございました。

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