ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

カポーティを見る。

2007年11月13日 | 映画の事
                
 木馬の嵌め殺しの窓から、新川沿いの某整骨医院の庭に咲き乱れる花が見える。
いつも綺麗な花といい匂いに誘われてお邪魔させてもらい 写真を撮らせてもらっているのだが、ブログに貼り付ける写真がないときはここで調達させてもらっています。それくらい四季を通じて色とりどりの花があるのだ。
バラは黄色に白 オレンジにピンク、足元にまん丸のピンクの小さな花、赤や白のベコニアにインパチェンス、紫のハーブ。
お昼からは朝ほどいいお天気でなく、曇りがちなれど、時折ふりそそぐ淡い光に 命を誇示するように輝く花。色がとても綺麗で今日はこの花の写真にしてみました。(名前はよくわからないが・・)

その花たちに見とれるようにカメラに収めていたら、通路に咲いてはみ出していたハーブをふんずけてしまった、ハーブのいい匂いが靴につく。
ごめんなさい、『花盗人は風流のうち』で許してもらおーっと。

 えっーと話は変わり またまた映画の話で申し訳ありません。

<カポーティ>
監督 : ベネット・ミラー
脚本・製作総指揮 : ダン・ファターマン
出演 : フィリップ・シーモア・ホフマン 、 キャサリン・キーナー 、 クリス・クーパー 、 クリフトン・コリンズJr. 、 ブルース・グリーンウッド

私はこの映画の原作の「冷血」を読んでない。(というか洋物はほとんど読まない。)がこの映画は気になっていた映画なのだ。

実在の作家カポーティが、この『冷血』を書き上げるまでの物語なのだ。
映画の中でカポーティは一家惨殺事件の犯人たちに近づき、遺族や犯人を追う刑事たちの心情を黙殺し、犯人たちに自分が真の友人であるかのごとく嘘までつきながら取材を行う。そうまでして書かねばならない、またそうまでしなければ書けないという残酷な事実が作家とは、本を書くとは大変な事なのだということ。カポーティの天才がさせるのか、あるいはその天才を持ってしても、自身だけでなく周囲をもギリギリまで追い詰めなければ傑作をものすることは出来ないのか、と。

 最後のシーン、犯人の青年の処刑を見届けてから、同じく取材にあたったネルに「彼を助けることができなかった」と述べたとき、ネルは彼にいう。
「助けたくなかったのよ」
飛行機の中でのラストシーン、ペリーの日記にはさまれたカポーティのスケッチをなでる姿が痛ましくて、ジーンときてしまった。
叶えられぬ祈りより、叶えられた祈りに涙が多く流されたとのテレップで終わる。
秋の夜長にぜひお奨めしたい映画です。

 なんせカポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンは、見事この作品でアカデミー主演男優賞を受賞。声や外見を徹底的に似せた役作りは、彼ならではの不気味な存在感を生み出し、見ごたえたっぷりだったもの。

そしてフィリップ・シーモア・ホフマン この俳優 ずっまえから気になる人で、脇役で見たら忘れられなくなる人なのだ。そしてなんとなくダニー・デービートに似ていて、犯人役の若者は(クリフトン・コリンズJr)はなんとなくエドワードノートンに似ていたしね。

そうそうフィリップ・シーモア・ホフマンは、私が好き好き好き映画の一つ「セントオブウーマン・夢の香り」に出ていた。
クリス・オドネルと一緒に、その頃からなんとなく気になる俳優だった。
 
う~ん ☆☆☆☆です。 この映画もフィリップ・シーモア・ホフマンがとても好演していたから。

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