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ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(2)オーケストラをDVDで見る。

2011年01月09日 | 映画の事

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 邦題:オーケストラ!
監督・脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ドミトリー・ナザロフ、ミュウ=ミュウ
上映時間:124分

これは、昨年末にみたものです。アップが年明けになりました。

<ストーリー>
「1980年、ロシア・ボリショイ交響楽団から多くのユダヤ人が排斥され、それに反対した天才指揮者のアンドレイも楽団を解雇されてしまう。いつか復職する日を夢見て劇場清掃員として働いていたアンドレイは、ある日パリのシャトレ座から送られてきた出演依頼を見つけ、偽のオーケストラを結成することを思いつく。」というもの。
ソ連時代プレジネフ政権下で排斥されてから30年、アンドレイ以外の元楽団員も皆苦労し、救急車やタクシーの運転手、引っ越し屋、ポルノ映画の音響技術者、博物館の監視員、蚤の市業者など様々な職業についています。しかし理不尽な状況を嘆く作りではなく、パワフルにたくましく生きている姿がなんともユーモアーがあって 観てるこちらも元気をもらい、楽しくなるのです。

この作品、コメディと言うことらしいのだけど、ま、リハーサルなしで、30年間、音楽に携わってなかった楽団員たちがあのような素晴らしい演奏が果たしてできるか、偽パスポートなどあんなに簡単に調達できるのか、いろいろと突っ込みもあるけど、そんなことさておいて、最後のあの演奏の素晴らしさ、圧巻です。
チャイコフスキーの”ヴァイオリン協奏曲”が心を揺さぶる。素晴らしい。
その心を揺さぶる舞台は、指揮者、オケーストラ、ヴァイオリンソロの怒涛の感動ハーモニー。
そしてヴァイオリンソリスト役のメラニー・ロランの指と弓はちょっと不自然なところもありましたが、調べてみたら猛特訓したそうです。知的な美しさと華があって「イングロリアス・バスターズ」の時より綺麗になって、知的な役どころがピッタリでした。

そして、そして、指揮者のアンドレイ(アレクセイ・グシュコフ)は、ちょっとした仕草や表情がトミリー・ジョーンズによく似てて、思わず笑ってしまいました。
私のようにクラッシックに全然詳しくなくても、音楽映画として十分楽しめました。

雲り 時々雨  7℃ 


(1)「ロビンフッド」を観る。

2011年01月03日 | 映画の事
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監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ウィリアム・ハート

さて物語は・・・
時は12世紀末。十字軍の兵士としてフランスで闘っていたロビン(ラッセル・クロウ)。だが偶然にもイングランドの騎士ロバート・ロクスリーの暗殺現場に遭遇したことから、ロバートの遺言とロバートの父・ウォルターに剣を届ける役目を引き受けることに。無事ノッティンガムにたどりついたロビンだったが、今度は自身の出生の秘密と引き換えにロバートの身代わりになってほしいと提案される。封印され幼少時代の記憶を取り戻したい一心で提案を受け入れたロビン。彼の運命は徐々に変わり始めていた…。

 大荒れの元旦、命がけで観てきました。

だってリドリー・スコットとラッセル・クロウのコンビの映画ですよ、今年のお正月映画としては一番期待しますよね。
こういう期待に満ちた監督と主役の黄金の組み合わせと言うのは、黒澤明と、三船敏郎、ウイリアムワイラーとチャールトンヘストン以来ではないでしょうか。
それにしてもリドリースコットはよほどラッセルクロウが好きなのですね。
「グラデェイター」「ブロウァンスの贈り物」「アメリカンギャングスター」「ワールドオブライズ」とこの「ロビンフッド」で五作目なのだもの。

それにしても年末寒波は出雲地方にもドカ雪を降らし、カチカチのつるつるの国道9号線を、ふらふらしながら見てきたかいがありました。(一歩間違えれば谷底です。怖かったぁ・・・)面白くて、面白くて・・・

 ロビン・フッドと言えば、“シャーウッドの森に住む無法者(アウトロー)集団の首領”のイメージが一般的だと思うし、ケビンコスナーのロビンフッドを観た私はそう思っていた。
けど、この作品はロビン・フッドと言う伝説の男が誕生する前の、イングランド軍の弓矢の名手:ロビン・ロングストライドの戦争での活躍と数奇な運命を描いた歴史スペクタクル作品になっている。そこが従来のロビンフッドと違うところで、従来のロビンの固定概念を捨て、一人の英雄“ロングストライド”の物語として見てほしい。

新しく載冠した愚かなイギリス王によって混乱するイングランドを一気に攻めたてようとするフランス軍を、戦闘のリーダーとして戦うロビン。
そしてこの戦闘に勝利し、シャーウッドの森に平和がおとずれたか、というところから愚かな国王の迫害がはじまり、同時にロビンフッドの伝説が始まるというエンディング・・・

やはり映画は大画面でなくてはダメですよね。

そうそう、イギリス王の重臣を務めていたウイリアム・ハート いいですね。

お勧めです。

雲りのち時々晴れ   7℃

(18)グリーン・ゾーンをDVDで見る。

2010年12月19日 | 映画の事
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監督・製作: ポール・グリーングラス
製作: ティム・ビーヴァン / エリック・フェルナー / ロイド・レヴィン
製作総指揮: デブラ・ヘイワード / ライザ・チェイシン
原案: ラジーフ・チャンドラセカラン
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
撮影: バリー・アクロイド
音楽: ジョン・パウエル
キャスト:マット・デイモン 、グレッグ・キニア 、ブレンダン・グリーソン 、エイミー・ライアン 、ジェイソン・アイザックス

<ストーリー>
ロイ・ミラー(マット・デイモン)と彼の部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の行方を追う極秘任務に就くが、国防総省の要人によって手掛かりを奪われてしまう。国防総省の動きを不審に思った彼は、同じ疑念を抱いていたCIA調査官ブラウン(ブレンダン・グリーソン)と共闘することに。部隊を離れ単独で調査を開始し、執ような妨害工作に苦しみながらも謎の核心に迫っていく。(シネマトゥディより)

マットディモンふんするミラー准尉。
停戦後のイラクで大量破壊兵器を探すという任務に付いているミラーは情報源の信ぴょう性に疑問を持つ。
なにしろ「イラクが大量破壊兵器を持っている」という情報こそがアメリカのイラク戦争の大義名分なのだから。
物語はその欺瞞に真っ向から勝負を挑むミラー。ブッシュ政権のネオコンを喜ばせるために捏造する国防総省の高官パウンドストーンと、「破壊兵器は見つからない」と現実的なCIA局員ブラウン。
米軍司令部内での主導権争いにミラーが巻き込まれていく過程で、イラク戦争自体が壮大な嘘に踊らされた茶番劇だったことを暴いていく。
本年度のアカデミー作品賞に輝いた「ハートロッカー」を彷彿させる。

イラク軍高官ラウィ将軍と接触しようとするブラウンとミラー、隠ぺいのためにラウィを殺そうとするパウンドストーン。
もはや敵はイラクではなく味方の中にいる。映画は最前線で命がけの任務につく兵士の感情とともに、司令部内での駆け引きに多くのスポットを当てイラク戦争の真実に迫ろうとする。
今となっては様々な情報から、このイラク戦争の大義名分そのものが事実でなかったと世界中が知ってしまった。
ならこの対戦は何だったのか。
たった一人の男の功名心のせいで多くの世界中の兵士や市民が無駄死にした責任はだれが取るのか、サダムフセインと同罪ではないのか。
私はそんな思いでこの映画を見ました。

晴れ 14℃

(17)クレイジー・ハートをDVDで見る

2010年12月15日 | 映画の事
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 大、大、大、大好きなジェフ・ブリッジス、が本年度アカデミー主演男優賞を受賞した映画、「クレイジー・ハート」をやっとの思いで鑑賞することができて、ホント幸せ・・・

ずーっとチェックしていたのに島根の映画館では上映されてなくて仕方なしに、DVDになるのを首を長くして待っていた。それなのにそれなのに、江津でただ一軒だけのレンタル店”ジャスト”では取り扱っていないとか??
え??なんで?店員さんに聞いても しどろもどろで埒があかず、直接本部に問い合わせたらその答えがなんと「皆の希望を聞いていたらきりがない、木馬さんの問い合わせられる映画はいつも田舎では借り手がないのです。少ない予算の中で人気がありそうなのを選んでいるから、江津には今後も置く予定もないとか」なんじゃそれは、まったく。

これだから田舎に住みたくないのよ、文化レベルの低い田舎にいると、こちらまでバカになる!とぶつぶつ言っていたら、ネットネットとトンボが言う。
そうだ、そうだった、ネットでレンタルしよう、というわけでやっと手に入ったというわけ。でも苦労して手に入れたかいがありました。

やっぱりステキ、好き、好き だーい好き ジェフ・ブリッジス・・・


原題:CRAZY HEART
製作年度:2009年
製作国:アメリカ
監督:スコット・クーパー

出演:ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュヴァル
ライアン・ビンガム、コリン・ファレル

そんなわけでまた、前置きが長くなりましたが、ストーリーは・・・
かつて一世を風靡していたカントリーシンガー、バッド・ブレイクだが、今ではドサ周りの日々を送っていた。弟子であり、バックバンドの一員だったトミーは今や大スター。しかしバッドの生活は対照的。結婚生活は何度も破綻し、アルコールに溺れ、落ち目の日々を送っていた。しかし、そんな彼の生活もジーンの登場により変化が訪れる。2人は愛し合うようになり、バッドにも新曲の依頼が来るなど、事態は少しずつ好転していくが…。(GOOより)

人生に疲れ果て、なにもかも諦めかけていた初老の男と、結婚に失敗し男に頼ることを止め息子と二人で生きてゆこうとしている女。
出会ったときから互いに惹かれるが、そこからの1歩を踏み出すことが素直にできない二人。人生をそれなりに長く生きてきた人には、バッドとジーンの口にこそ出さないが、傷ついてきた相手の心を思いやる気遣いが痛いほど伝わってくるのだ。
そしてまた、ラストがハッピーエンドじゃないのに、穏やかな幸福感に満ちているのは、傷ついてもなお、音楽と共にある主人公の再生に感動するからだと思う。

なーんか、ミッキー・ロークの「レスラー」を彷彿させる。

この作品には見どころがいくつもあるが、まずなんといっても、主人公バット・ブレイクをあくまで自然体で演じ切ったブリッジスの演技力である。心優しい反面、時折粗暴になる屈折したこの男の心理を過不足なく表現していたし、そして何より歌がうまい。素晴らしい。
本当に素晴らしいのだ。ほれぼれする。

尤も私がジェフにハマった映画「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」でなんて歌がうまいんだろうと思っていたが、やはり今回も同じ思いがした。
それとコリン・ファレル 彼もうまいんですよ。知りませんでしたが・・・

 バッドの親友で、彼の浮き沈みを見つめてきたバーのマスター役のロバート・デュバルも、実に淡々とした演技で素晴らしかったです。

映画って本当にいいですね。
私は映画館のある町の老人ホームに入居するのが夢です。

もしかしたら今年私が観た映画のベスト1かも・・・・

雲り 8℃

(16)「ボーダー」をDVDで見る

2010年12月13日 | 映画の事
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原題: Righteous Kill
監督: ジョン・アブネット
製作: ランダール・エメット
脚本: ラッセル・ジェウィルス
製作国: 2007年アメリカ映画
出演:ロバートデニーロ・アルパチーノ・カーティスジャクソン ・カーラグギーノ
ジョンレグイザモ

あらすじは・・・
NYで連続殺人事件が発生。犯人を追いかけるベテラン刑事タークとルースターの前に浮かびあがってきた犯人像。それはタークの姿と重なりを見せる。タークは相棒をも欺く裏の顔を持っていたのか? それとも誰かが彼に罪を着せようとしているのか? (ボーダー作品紹介より)
なにしろこの二人は(コンビは)「ゴットファーザーPARTⅡ」と「ヒート」での共演が有名で、ヒートは私も大好きな映画の一つ。
そして「ゴッドファーザーPARTⅡ」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したのがロバート・デ・ニーロ、「ゴッドファーザーPARTⅡ」で主演男優賞にノミネートされたのがアル・パチーノなのだ。
それだけにとても期待してレンタルした映画なのだけど、うーーん 期待したほどでもという感じかな。

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。
彼らは凶悪犯人ばかりを狙う謎の連続殺人を追う刑事ものサスペンスなのだけど…。
正義感が強く熱くなりすぎるターク(ロバート・デ・ニーロ)と冷静沈着なルースター(アル・パチーノ)。うーん、まずまずピッタリの役どころ。それにしてもアルはくたびれたオッサンがよく似合うようになり、そしてデ・ニーロは少し太り過ぎでジョギングがちょっとしんどそう。
人のこと言えないけど、歳とりましたね、二人とも。
それもそのはず、アル・パチーノが今年70歳、ロバート・デ・ニーロが67歳なのだもの。

色々と不満はあっても天下のデニーロとパチーノ、私的には「ヒート」のようにたとえ敵であっても、お互い認め合うというか敵ながらあっぱれ的なあらすじのほうが好きだけど、でもどんでん返しもあるのですよ。

というわけで二人の御大の演技にはあっぱれをつけてあげたいと思います。

雨 11℃ 冷たい雨の一日

(15)「ハート・ロッカー」をDVDで見る。

2010年10月17日 | 映画の事
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監督:キャスリン・ビグロー
製作:キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、ニコラス・シャルティエ、グレッグ・シャピロ
脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド
美術:カール・ユーリウスソン
編集:ボブ・ムラウスキー、クリス・イニス
音楽:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
上映時間:2時間11分
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ、デビッド・モース、エバンジェリン・リリー、クリスチャン・カマ

本年度アカデミー作品賞を受賞した作品。「ハート・ロッカー」を見ました。
「アバター」と作品賞を争った作品で、そしてそして「アバター」のジェームズ・キャメロン監督と「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督は元夫婦。
そいうことでも話題になった作品ですよね。

 そんなわけで物語はというと・・・
2004年、イラク・バグダッド。駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班の作業中に爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死してしまう。トンプソン軍曹の代わりに派遣されてきたのは、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹。彼はこれまでに873個もの爆弾を処理してきたエキスパートだが、その自信ゆえか型破りで無謀な行動が多かった。部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は彼に反発するが、ある事件をきっかけに打ち解けていく。(goo映画より)

戦争はドラッグである。
戦場カメラマンや爆弾処理係といった職を生業とする者たちにとっては・・・。生と死のはざまで、毎回死を覚悟しながら任務を遂行する彼らは、危険に直面し命がけで自分と勝負するという恐怖が麻痺してしまい、それが高揚感を呼び、次第に中毒のようになるのだ。と物語の中でで言っていたが、この映画の主人公は時に冷淡でありながらも、米軍基地の前で海賊版DVDを売るベッカム少年に優しく接するという面もある男なのだ。

そんな主人公ジェームズは爆弾を恐れておらず、処理に対する心の持ち様も深く考えないで的確に処理できる。ビデオカメラで処理風景を撮影されたりしても、人々が見守る中での処理は緊張しそうなものだが、彼はそんな事も気にする様子は見せない。なぜなら彼は既に800以上もの爆弾を処理しているという凄腕の持ち主だからだ。
そんなジェームズではあるけど、普通の家庭を持つ事が出来ない孤独な男。
ある意味爆弾処理でしか(戦地でしか)生きていくことができないのだ。

イラク戦争をモチーフにした映画は数多く作られてきたが、まるでドキュメンタリータッチの映画は見ていて迫力がある。

戦争は悲しみしか生み出さない、なのに戦争に依存しなければ生きていけない戦士まで生み出す…

この映画のテーマだと思う。

とてもいい映画でした。

(14)「噂のモーガン夫婦」をDVDで見る

2010年10月03日 | 映画の事
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モーガン婦人(サラ・ジェシカ・パーカー)は、マンハッタンで活躍する不動産のトップセールス・ウーマン。夫(ヒュー・グラント)は、全米で10本の指に入る敏腕弁護士。NY中の噂の的になっている2人は、完璧な超セレブカップルだった。夫の“浮気”が発覚するまでは…!
「夫の笑顔より苦しむ顔が見たい!」と言う妻の気持ちを、必死に取り戻そうとする夫は、高級レストランに誘って許しを請うが、その帰り道、なんと2人は殺人事件に遭遇してしまう。犯人に顔を見られた夫婦は、証人保護プログラムの下に、身分を隠してワイオミングへ送られることに。
超ド田舎で2人きり。この夫婦はこの先いったいどうなるのか―?

監督 :マーク・ローレンス
出演 :ヒュー・グラント サラ・ジェシカ・パーカー

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 都会でまさに飛ぶ鳥を落とすような勢いで仕事をしていた主人公が、ひょんなことから田舎暮らしを余儀なくされて、自分のすさんだ生き方を問い直すという物語なのだけど、ま、そんな主題の物語は昔から何度も繰り返し作られている。けど、この『噂のモーガン夫妻』は少し趣を変えて、そこに中年夫婦の愛の再生というテーマを絡めた 少し大人のラブコメディなのだ。ジャックレモン亡き今コメディNO1のヒューグラントです。

別居中のポールとメリル夫妻は仲直りすべくデートの途中 殺人現場に居合わせでしまい、犯人に顔を見られてしまう。FBIの証人保護プログラムによってワイオミング州の小さな町の保安官宅に隔離されたふたりは、そこで過ごすうちに次第に溝を埋めていくのだけど、しかし、殺し屋の魔の手がこの町にも伸びてくる。
都会人のポールとメリルが初体験のまき割りや射撃・野生の熊などで、彼らのサバイバル能力のなさが笑える。
のんびりした田舎は信頼関係が固く、自分の車に他人が乗れるようにキーをつけっぱなしにしていたり、田舎ならではのある意味自給自足の生活が描かれる。
生き馬の目を抜くようなビジネス業界にいたふたりにとって、契約書もなく人を信じるという、あまりにも人を信用するしかない経験は、なかったに違いない。彼らが生きてきた世界の毒が徐々に抜け、人としての原点に返り 素直になったふたりは満天の星空の下でキスをするが、愛する相手と同じものを見る幸せをかみしめるところなど、実に美しいシーン。

勿論 仲直りしてジ・エンドです。

久しぶりに大好きなヒューグラントの映画を見ました。
それにしてもヒューは若いですね。調べてみたら1960年生まれだとか・・・
50歳?見えなーい!!
たまには大人のラブコメも、若くなったような気がして癒されます。

(13)「マックス・ペイン」をDVDで見る

2010年09月06日 | 映画の事
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2008年・アメリカ映画・100分

配給/20世紀フォックス映画

監督:ジョン・ムーア

出演:マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、ボー・ブリッジス、クリス・ブリッジス、オルガ・キュリレンコ、アマウリー・ノラスコ、クリス・オドネル

・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 同じマーク・ウォールバーグの映画で、「ザ・シューター」と混乱しそうだけど、これもトンボにすすめられた映画です。

「こう暑くちゃ、”転失気”も熱中症にかかり音無しの構えよ。」と、愚かなトンボがいうので一応「へぇ」と返事した木曜日のことです。
「この映画のDVD借りたのだけど7泊だから、またみんなで見ようよ。あんたらぁも100円ずつね。」と、イリコさんと私に言う。
「面白いの?」
「そりゃ見てみないとわからんけど、多分面白いはずよ。」
というわけで3人で仲良く見た映画です。

ところが うーん、何と申しましょうか、B級映画でした。
こんなのに100円も払いたくない、時間の無駄。

「今度から、最初50円払う、見て面白かったら残り50円払う」そうしよう。
ということを賃貸条約と申しますか、細目協定と申しましょうかとにかく、2対1で締結いたしました。その旨伝えたら、
「あんた、いつからそんな嫌な女になったんかね。」とぶつぶついってましたが、「多数決は民主主義の根本原理ですから いたしかたありません。」といったやりましたけど…。

そのあと、「ザ・シューター」を持ってきて「これは面白い、合格だと思う。」
確かに「ザ・シュター」はお金の価値ありでした。面白かった。

 さて。少しは映画のことを書かなくてはですね。
<ストーリー>
妻子を殺された刑事、マックス・ペイン(マーク・ウォールバーグ)。ただ独りで捜査を続けるマックスは、ナイトクラブで薬漬けの美女、ナターシャ(オルガ・キュリレンコ)と出会う。同じ日の夜、何者かがナターシャを惨殺。妻子とナターシャの殺害を結ぶあるひとつの共通点、“羽”のタトゥーの謎をマックスは追うが……。(シネマトゥディより)

主役のマーク・ウォールバーグはまぁまぁだと思うけど、いまひとつインパクトが弱い気がして。それに妻子を殺された憎しみはあまり感じられなかったし。まぁクールに演じているのでしょうが。

ストーリは薄っぺらいのですが 銃撃戦はやはりというか、すごかったです。
しかしくさしてばかりもどうかと思うので少し褒めると、映像はわりと好みでした。青みがかかった映像はダークな世界を魅力的に描いてました。でも背景がアニメっぽい、それもそのはず、調べてみたらこの映画はゲームなんですってね。
背中に羽が生えたものが人を襲ってくる時の影の使いかたなど、ゲーム感覚でした。

そんなわけですが、次に見た「ザ・シューター」は面白かったです。

雲り 33℃

(12)「ザ・シューター」をDVDで見る。

2010年09月05日 | 映画の事
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ジャンル:サスペンス

監督 : アントワーン・フークア

出演 : マーク・ウォルバーグ 、 マイケル・ペーニャ 、 ダニー・グローバー 、 ケイト・マーラ 、 イライアス・コティーズ

日本公開:2007年、アメリカ

・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 私が選んだ映画ではない。
「こりゃ、面白いから見てみんさい。」とトンボに進められたものです。
なにしろ 本の虫のトンボが、原作がもの凄く面白かったので、映画を見たかったのだけど、見そびれた作品らしいのだ。(原作は2000年に“このミステリーがすごい!”海外部門で第1位に選ばれたベストセラーとか・・・)

ふううーん。なら見てやるか。(この映画の話には後日談があるのですが、それはまた明日)

<スートリー>
元海兵隊の名狙撃手、スワガーは軍を退いて山奥で暮らしていた。
そんな彼の元を、退役したジョンソン大佐らが訪ねてきた。
彼は大統領暗殺の動きがあることをスワガーに話し、その阻止を手伝ってほしいという。
スワガーは大統領の遊説先を狙撃手としての経験を活かして調査し、唯一と思われる狙撃ポイントを発見。
演説当日も大佐らとともに、現場の見張りについた。
すると銃声が鳴り響いた…撃たれていたのはなぜかスワガー自身だった。

ここからスワガーの単独復習が始まるのだけれど、トンボが「この俳優 マット・デイモンに似てない?俺は彼かと思ったよ。」
「確かに似てるし、マット・デイモンとブルースウイリスを足して二で割ったような顔しているけど、もしかしてマット・デイモン主演の”ボーン・アイデンティティ”とこんがらがっていない?」と、いいましたが、マットより少し小ぶりですこのマーク・ウォルバーグは。私はミニミニ大作戦で少し注目していましたが。

私は原作を読んでいないのですが、アクションサスペンスと言うジャンルなのかな。

スワガーは大きな組織の陰謀に巻き込まれているので、誰も味方が居らず、しばしば、一人での戦いを強いられます。しかしそのスワガーも、ランボー張りの荒唐無稽の超人と言うことではなく、高度な訓練を受けた非常に有能な元兵士と言う描かれ方なので、それほど「それは無いんじゃ?」という感じは受けませんでした。

それからスワガーの親友の未亡人サラを演じたのはケイト・マーラは、アリ・マッグロー(マックイーン奥様)にとてもよく似てました。
というわけで、それなりに面白かったです。

(11)「母なる証明」をDVDで見る。

2010年09月01日 | 映画の事
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 «母なる証明» 

(監督) ポン・ジュノ
(キャスト) キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、
       チョン・ミソン
 
 演出の巧みさにほれぼれだと あの辛口映画評論の、中野翠が絶賛していた「母なる証明」レンタルして見てみた。

うん、うん、確かに・・・

<物語>
漢方薬店で働く母は、早くに夫を亡くして以来、子供の心を持ったまま純粋無垢に育った一人息子トジュンと静かに暮らしていた。ある日、街で女子高生が惨殺される事件が起こり、トジュンが第一容疑者になってしまう。事件の解決を急ぐ警察は、乏しい物証にも関わらずトジュンを犯人と決めつける。無能な弁護人も頼りにならない中、母は自分の手で真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとするのだが…。(goo映画より)

映画の冒頭で、枯れた草原の中で茫然とした表情の母親がひとりふらふらと踊っていて、これはなに?
母親は泣いているのか笑っているのか、その映像は、見ているうちに物語の中で繋がっていく。
そしてこのマザ―ダンスが、終焉も見られる。見事な映像で・・・凄い!!

最初は殺人推理ゲームを見ているようにグイグイ引き込まれていく、そのうち人の心の闇をザクリとえぐり出してくるヒューマン・サスペンス・ミステリーとして作られている映画なのだということが分かる。

青年トジュン(ウォンビン)は悪友にだまされても素直に信じてしまう純粋無垢な心を持つ。母(キム・ヘジャ)は、そのひとり息子が心配で可愛くてしかたがない。
そんな息子が女子高生殺害の容疑者として逮捕されてしまった。無実を信じる母。だが、刑事や弁護士は彼女の訴えに耳を貸そうとしない。おざなりな捜査に怒った母は、真犯人を探すことを決意。殺された女子高生周辺の聞き込みを始めるのだが…。
母親役キム・ヘジャの演技が圧巻だ。独り芝居みたい。真犯人探しに奔走する執念には鬼気迫るものがある。

そしてこの物語が本当に怖いのは、母親は息子の無実を証明するために奔走するうち「ある事実」に直面する。
それによって母親も罪を犯してしまうという予想外のストーリーになってしまうのだ。その事実とは??

ネタばれになりますのでこれ以上書けませんが、母親は忘却のツボに自ら鍼を打ち、(そうそうこの母親は、漢方薬店で働きながら、免許はないのだけど、鍼をサービスで打ってあげている。)すべてを忘れて踊るしかなかった。息子の事も、自分の罪も記憶の中から消し去って、これからも息子を護って生きていくしかない。

それがラストのマザーダンス。

とても心にザクッとくる映画でした。

晴れ 35℃ どうしていつまでも暑いのでしょうね。