「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



週末の東名高速道路。
浦和から用賀へのルートはどうしようか。
その先の渋滞はどうだろうか。
キックオフは19時。
宿泊先は名古屋。
渋滞の首都高を避け、笹目通りから環状8号線。
もちろん、こちらも渋滞・・・。
埼玉県民に東京縦断はキツい。

お馴染みの「大和バス停」まで渋滞30km。
以後は順調に静岡を過ぎ13時。
“15時に名古屋、(長居の)開門に間に合うかな”
とほくそ笑んだのも束の間、
「袋井で車が炎上、3km60分」
との情報が流れる。
“どうしよう・・・”
相談すべき相方は今回不参戦。
僕一人で西下中。
袋井ICから掛川ICを一般道で抜けることに。
“ちっ、余計な出費だよ”
出口には「大宮」「熊谷」ナンバーもちらほら。
考えてることは僕と同じ模様。

掛川からは順調に走り名古屋入り。
ホテルにチェックイン。
身支度を整え新幹線乗車は16時。
のぞみ号自由席に空席はなく、座りっぱなしの後は立ちっ放し。
移動だけで疲れて来た。
新大阪からは「通い慣れた」御堂筋線。
標示案内も見ずに乗り換え、長居駅からもスタスタ。
人間の記憶って凄いな、と我ながら関心。

試合後、祝杯も挙げずに帰名。
赤い人がチラホラ乗車する新幹線車内。
浦和にはアウェイがないことを感じさせられる。
毎試合埼スタに通うことはできないであろう人たちに支えられた試合。
ありがたいな、と思ったよ。


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車で7時間プラス新幹線1時間、地下鉄30分。
長い道程を掛けて乗り込んだ長居スタジアム。
17時40分。
アウェイゴール裏入場ゲートは未だ長蛇の列。
“変な運営だな”
と感じつつ、ロング缶を飲み干す。

GK山岸
DF堀之内・闘莉王・坪井
MF平川・啓太・長谷部・アレックス・伸二
FW永井・達也
リザーブ都築・内舘・暢久・相馬・酒井・黒部・岡野
2トップの一角に永井雄一郎。
暢久に抱く感情と同様のものがある永井への期待。
“やれば出来るんだから”
“今日こそは頑張れよ”
実力は一流、後は結果。
このチャンス、活かして欲しい。

中盤を制圧する浦和。
暑い最中の連戦、選手たちのタフな動き。
“凄いよ、選手たちは”
試合前からバテ気味の僕が、選手たちに乗せられる。
“大久保1人じゃ怖くないなぁ”
ウチとは正反対に、何をコンセプトとしているのか分からないC大阪。
“去年のチームとは別物になってるね”
「失点はしないだろう」と高を括る。

積極的に上がるDFライン。
いつでも決まりそうな勢い。
永井のボレーは枠の外。
“そうだ、いいよ”
9分、早速アイツに警告。
“来たよ来たよ”
“キレてくれないかな・・・”
主審は長田氏。
11分、相手に倒され蹲る永井を「無視」してプレーを続けるC大阪。
“ルールだからってそれはないんじゃないの?”
“審判、仕切れよ”
また曖昧なジャッジに悩まされるのか。
足が重い、思うように声が出ない。
疲れが、僕に付き纏う。
16分、美しいパス交換から先制。
“最後誰だったの?”
“ホリ、みたいだよ”
“ホリだ、良く詰めてたよね”
遠いサイドの出来事、喜びもワンテンポ遅れてやって来る。

一気呵成。
早く息の根を止めて楽になりたい。
伸二が飛び込む、長谷部が放つ、永井が打つ。
“じれったい・・・”
攻めているのに攻めきれない。
“1点差、このままはマズいよ”
激しいチャージで対抗するC大阪。伸二が倒される。
“伸二に何しやがるんだ”
もう一度「青」に戻るための大切な時期。
伸二へのファールにはつい、過敏になる。

攻めているのに決められない。
達也、伸二がゴールマウスを襲う。
あと少し、が決まらない。
1-0、前半終了。

45分C大阪、森島out名波in。
“モリシの方が恐いと思うけどな”
ウチに対して大口を叩くヤツにはやらせない。
50分、赤いカードが上がる。
“オオクボだよ”
“一発?(警告が)2枚目?”
ピッチとの距離が遠いスタジアム。
確認が取れないまま10対11の戦いになる。
“これで負けはないな”
心の中に「安堵」が生まれる。

ゴール裏に滞留する熱気。
時折雷と共に運ばれる冷たい風。
“キツい・・・”
思うように「声」が続かない。
「跳ね」が弱くなる。
CKから啓太のミドル、枠に飛ばない。
FKから平川のクロス、永井が飛び込むが届かない。
“いいよ、永井”
中央を闘莉王が突破、シュートはGKに弾かれる。
もう1点が入らない。
“楽に勝てるはずなのに・・・”

68分、CKから長谷部、達也のヘッドはポスト。
右から走りこむ永井。2-0。
“決まった!良かった・・・”
永井らしくない泥臭いゴール。
“達也にも取らせてやりたいね”
再び僕の心に「余裕」ができる。
71分平川out暢久in。
伸二が削られる。
“×だ・・・”
担架でピッチを後にする伸二。
75分伸二out内舘in。
長谷部が1枚上がる。
77分達也out黒部in。
動きが止まる浦和。1人少ないビハインドを感じさせないC大阪。
80分、豪快なミドルが遠いネットに突き刺さる。
2-1。
「余裕」が消える。
“マズいぞ、これは”
気合を入れ直す。が、体力が付いていけない。
力を振り絞る。
立て続けに見舞われる決定機。
“ギシ!”
“助かった・・・”
素早いパスワークに翻弄される浦和。
動かない、動けない。
“早く終わってくれ”
ロスタイム3分。
辛く、厳しい時間帯。
カウンターから永井が抜け出す、GKと1対1。
“やった!決めてくれ!”
ループシュートは力なく宙に浮かぶ。
“普通に打てば入ったのに”

2-1、勝利。
膝に手を置き、うな垂れる僕。
“こんなはずじゃなかったのに”
動けないのは僕も同じだった。
油断から集中力を失ってしまった。
「疲れ」が僕の身体を蝕んでいた。

次は水曜日、大分。
束の間の休息まであと1試合。
全てはシーズン後、最高の日を迎えるために。
頑張るよ。

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