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 裸にて生まれてきたに何不足。

ムサンバニは今? 水泳は脳によい

2008年08月15日 | Weblog
  ムサンバニは今? 水泳は脳によい

 オリンピックたけなわ。今回の日本水泳陣、良くやってくれています。「オリンピック~水泳」というと、思い出すのがあの人。シドニーオリンピックの100m自由形の赤道ギニア代表、エリック・ムサンバニ選手。

 おもしろいと言うよりは、アンビリーバブル・・・
1 オリンピックの8か月前から水泳をはじめた。(付け焼き刃の典型)
2 見事、赤道ギニア代表になった。(赤道ギニア、恐ろし!)
3 オリンピック会場で、はじめて50mプールを見た(25mのプールしか知らなかった)。
4 予選を3人で泳ぐ予定が、ほかの2人がフライングで失格に。1人で泳ぐことになった。(この様子、テレビで見てました。フライングの2人に聞いてみなければ真相は分かりませんが、「わざとにフライングしたという説」が、ささやかれました。私にもそのように見えました。理由は人種差別で、「黒人と一緒に同じプールへ入りたくないから」ということらしいのだが)
5 1人で泳いだ予選で、おぼれそうになりながらも何とか泳ぎ切り、世界中の人気者となった。(ウケようとして、ふざけているのかと思いましたよ)
6 タイムは、「1’52”72」 200m自由形のタイムのようですが、100m自由形の赤道ギニア新記録でした(当時)。
7 2004年のアテネオリンピックは、不参加。不参加の理由は、ビザの問題。(ビザの問題で、オリンピックに出られないなんて、先進国ではありえない)

 赤道ギニアってどんな国?ギニア湾の極小国で、総面積は北海道の約3分の1。人口は、約50万人。石油、液化天然ガスの生産・輸出が主産業。人口が少ないので、周辺国からの多数の労働者を入れている。全土にわたって窃盗等の一般犯罪が発生している。殺人等の凶悪事件も。都市では、銃器で武装し、銀行や外国人などを襲う武装強盗が増加している。

 また、今年4月には、こともあろうに、特別部隊と陸軍との間で銃撃戦が発生した…治安機関同士で戦ってど~する?警察と自衛隊が戦闘するようなもの。

 日本の航空会社は、16社ですが、赤道ギニアには、国営を含めて20社もあるのです。人口50万人の国にですよ。そのうちの19社が、「飛行を継続するには危険」という理由で、運行認可取り消し…。乗りたくないですよねー、そんな飛行機。日本の外務省は、「赤道ギニアに赴く際は、航空会社の利用・選定に当たって、事前に綿密な情報収集を行い、十分注意してください」と、広報してます。おまけに、マラリアに感染するおそれのある地域です。

 ムサンバニは、こういう国から出てきていたんですねえ。と、いうことは、赤道ギニアでは、良家のお坊ちゃま!
 水泳と、親の経済力、頭の良さは密接な関係があるというのが、還暦パパ説です。「数値」はもっていませんが、学習成績の良い子は決まって水泳が得意です。
 東京大学の水泳部、競泳だけでも70人以上の部員がいます。医学部の水泳部も50人を超えます(東大医学部は、「鉄門水泳部」という名称を使っています)。
 京都大学も、水泳部は80人超。やはり医学部水泳部は別にあり、こちらも部員80名(マネージャーの14人を含む)。これらの例だけでも、「学業成績優秀=水泳好き」と、断定しても良いのではないでしょうか。
 単に、用具不用、パンツ一枚でOKなので経済的だから入部するということではないでしょう。幼少の頃から慣れ親しんできた水泳と、関わりたいということでしょう。ハーバード大学の水泳部。全米屈指の強豪です。鈴木大地さんが、日本オリンピック委員会派遣で、ハーバード大学水泳部ゲストコーチをしていたこともありました。

 「水泳=頭良し」説を決定的に裏付けてくれたのは、ハーバード大学の水泳部員だった、「ヘンシュ貴雄(へんしゅ・たかお)くん」でした。それ誰れだって?「独立行政法人 理化学研究所、脳科学総合研究センター、グループディレクター、ニューロン機能研究グループ、臨界期機構研究グループディレクター、理研長期在職権付研究員」です。肩書きが長い!自己紹介の時、時間を取りすぎるので嫌がられているのでは…。
 私は、ヘンシュ貴雄くんは、4カ国語(英語、ドイツ語、日本語、フランス語)を、「話し、読み、書く」のです。数カ国語を、「話し、読む」という人は結構おりますが、書く人は僅少です。アメリカで教育を受けているのに、日本語の、関西弁も、東北弁もOK。学歴は、ハーバード大学→東京大学医学部修士→マックスプランク研究所(フランクフルト)→カリフォル二ア大学サンフランシスコ校博士(医学)。貴雄くんが、17歳の時から知っていますが(現在は、38歳のはず)、「水泳をすると、このような子ができる」と、自説に自信を深めました。貴雄くんの著書に、「頭のいい子ってなぜなの?」(海竜社)があります。内容は、最新の脳科学研究がつきとめた、「脳が育つ」メカニズム。
 「水泳は、脳の発達によい」「魚を食べて水泳すると、さらに効果的!」…貴雄くんに教えてあげなければ!彼は、家内が焼くチーズケーキが大好きなので、連絡するときっと来てくれます。

 で、還暦パパ、4月以降23回プールへ行っています。泳ぐと、ムサンバニになってしまうので、主にアクアウオーキングです。脳は、どんどん発達して、昨日の夕食を思い出すことが出来るようになってきました(見栄です)。

 ムサンバニ選手、今は、赤道ギニアで後進の指導を行っているとのことです。本人自身、アテネへ向けて練習していたとき、57秒にまでタイムを縮めたそうです。もうすぐ、日本の高齢者の記録に追いつきますね。
「オリンピックは参加することに意義がある」を、命がけで体現した人ですから…

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