アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「走らないバスケ」起こすか旋風!

2024年08月03日 | Weblog
    今日から始まる全国高校総体男子バスケットボールに、和歌山南陵高(和歌山県日高川町)が出場します。部員が3年生6人だけ。学校の経営難で生徒の新規募集が停止され、在校生の転校も相次ぎ部員6人に。
 バスケは走りますから、疲労困憊となります。次々と選手交代しなければ、「足が攣る選手続出」と、なります。6人での戦い!?これは過酷なんてもんじゃないです。

 それで、和歌山南陵高男子バスケットボール部の戦術が、「走らないバスケ」。
 昨年までは、ボールを奪ったら素早く攻撃に移る速攻主体だったそう。
 部員6人の今、激しく駆け回るのは消耗が著しい。そのため、パスをつなぎながらゆっくり攻める「走らないバスケ」に転換したという。

 これって、理にかなった戦術ですが、まさしく「常識破り」です。でも、私は、このことを知ったとき手を叩いて喜びました。なぜなら、「頑張りたくない。楽して成果を上げたい。努力は最小限に」を、モットーとしている私です。「走らないバスケ」は、まるで私の生き方のような。
 なぬ?和歌山南陵高バスケの「走らない…」は、アンティークマンの「できればサボリたい」というモットーとはかけ離れた、崇高なものだぞって?ハイ。十分認識してますよっ!

「走らないバスケ」から、同年代の鎌田實先生を思い出しました。
 なぬ?「鎌田實先生って、アイスランドやノルウェーの捕鯨船を体当たりで沈没させた人か?」って?そ、それは、シーシェパードでしょ!鎌田先生は、ピースボートの水先案内人です。「ピースボート」と、「シーシェパード」全然似てないと思うのですが、よく間違われます…?

 その鎌田先生、本職はお医者さんであり、作家さんです。
「がんばる」について主張されておられまして…。
「がんばる」は、20世紀の日本の文化そのもの。戦争を引き起こしたのもがんばった結果だし、戦後の奇跡の復興を遂げたのも「がんばろう」の合言葉のもと。
 がんばった結果として…(20世紀後半になって)自然を壊し、経済や教育や家族のあり方を壊し、そして自らの健康を壊してきてしまったような気が…。(た、た、確かに…!流石、鎌田實先生!頑張らなければ、何も壊さなかったはず。こういう主張にふれるにつけ、フロイトは凄い人だったんだなあとつくづく思うのですがね。鎌田實さんは、間違いなくフロイトの影響を受けておられますね)

 鎌田先生の主張で、人類が知っておかなければならないことは・・・がんばるときは交感神経が刺激されて、リンパ球が減って免疫機能が低下しています。がんばる人のほうが、悪性腫瘍等になりやすいのです。
 つまり、「がんばらないでよぉ。がんばたらよくない病気になりやすいよ」ってこと、

 だけどぉ…、「頑張らない⇒働けるのに働かない⇒収入がない⇒凶悪事件を起こす」この流れ、増えてますよね。

「あなたは誰かのために生きていますか?」と、問われたときどう答えるか?私は、「妻のため、子どものため、孫のため」と、答えますが…。
 これについて鎌田先生は、「1%だけでも誰かのために」と提唱しておられる。(「誰かのために」は、自分以外の誰かと解釈しました)
 1%は誰かのために生きなさい。個人も社会も幸福にする、小さいけれどとてつもない力…。(中略)1%は誰かのために生きてみてください。

 1%でいいのなら、努力嫌いの私でも喜んで努力しますよ。もっとも、私の1%は、健常者の0.1%にも及びませんがね。

 和歌山南陵高男子バスケットボール部の「走らないバスケ」、がんばってほしいなあ。間違えました。あまりがんばらないで旋風を起こしてほしいなあ。


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