アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

努力で手が届く夢を ~群れを安住の地とする前に~

2009年04月14日 | Weblog
  このごろまた暴走族が…

 茨城の少年5人が、オートバイで東京タワーの消灯の瞬間とお台場の夜景を見るために上京した。信号待ちしていた5人を、東京都江東区の暴走族「葛西怒羅権(ドラゴン)」が襲撃。金属バットで腕や顔を殴った。死人が出なくて良かったです。
 暴走族の台頭というか、解散したグループの再結成が目立つようになってきました。「葛西怒羅権」も、解散4年後の昨年秋に再結成。

 解散8年後に復活した、東京府中市の暴走族「椿連合」。市内でオートバイを見つけると「もぐりだ」と、金属バットで殴りかかっていた。「もぐり狩り」というのだそうで…。私も府中に4年住んでいました。が、当時は、市内をオートバイで走って有名になったのは、三億円窃盗の犯人でしたね。椿連合、ケンカが一番強い少年が、「特攻隊長」になっていた。この特攻隊長、お正月に男性を襲ったところ、男性の方がケンカが強かった!ケンカ最強のはずが、一般人に負けそうになったので、仲間が警察へ電話した…(オイオイ!?何か変じゃないか?おもしろすぎるぞ!個々はケンカが弱いから、集団になる。1対1なら、一般人の方が強い場合があって当然でしょう)
 警察に助けを求めて、結局捕まってしまった特攻隊長は、「後悔はしていない。オレに矯正教育はいらない」と、大見得を切っているそうな…。逮捕されてしまうと危害を加えられる心配がないので、安心してでかい態度をとるのでしょう。

 高校生を金属バットで殴るなどして重傷を負わせたうえ、現金を脅し取った高校生は、「恐喝した金の返済に、定額給付金を充てたい」と、供述…。定額給付金に、このような使い方があったとは!

 東京都大田区の暴走族「大田連合(指定暴力団稲川会とのつながりがあるらしい)」約35人。「ピアスやネックレスは禁止」「服装はヤンキー服」「ケンカはどんな手を使っても勝つ」などの独自のルールを作っていた。大田連合と敵対しているチーマーグループは、構成員約100人。こちらは、おしゃれを旨としているのだそうで…「おしゃれ」の意味を知っているのかねえ?
 一般人に迷惑をかけないのなら、抗争していただくのは止めませんが…

 一頃解散が相次いだ暴走族、なぜ今になって再結成か?
 簡単に言うと、非行少年少女のキャパがオーバーしたことによる行為です。
 自分を表現するものを持たない少年少女…周囲に認めてもらえない。誰でも努力なしで出来るのが、反社会的な行動。これを、派手にやると、認められないまでも、注目される。
 一人ではできない…。「集団」つまり、「みんなでやれば怖くない」そのため、「群れ」をつくる。群れていると、怖いものがなくなる。そして、次に、群れをバックグラウンドにした狩をする。金属バットで殴り、逃げまどったり、血を流したりする人を見て欲求不満のはけ口とする。
 再結成は、群れていなければ不安でしょうがない少年少女が、安心を求めて群れようとしている現象といえます。

 暴走族になる子を減らす対策は…
 「熱中できるなにかを見つけ、方向付けしてあげる」書くだけなら簡単ですが、これは一朝一夕でできることではないです。しかし、自ら道を切り拓く力がない子には、周囲の大人たちが支援しなければなりません。「少しの努力、少しの頑張りで手が届く夢をともに見つける」ということになります。
 これは、早いほうが良いです。暴走族になってからでは、「熱中できること=オートバイで騒音をたてて突っ走り、金属バットで人を殴打すること」になってしまいますから。
 群れて金属バットを持ち暴走族をやっている還暦の人はいない。その理由?襲撃したところで、相手のほうが強いケースがほとんどでしょうから…危なくてやってられない。

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