おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「クジラの彼」 有川浩

2010年07月04日 | あ行の作家
「クジラの彼」 有川浩著  角川書店

 「有川浩にしか書けない」というか…「有川浩しか思いつかない」作品ではある。潜水艦乗りを恋人にすると、長期潜航、電話もつながらずひたすら待つしかない辛い恋。戦闘機を受注するメーカーの若手女子社員が、自衛隊員に恋しちゃう。戦闘機のパイロットを妻に持つと…。

 そんなマニアックな設定って、普通は思い付かないよなぁ。というところには、素直に敬意を表しつつ、でも、中身の恋愛は、相当、ベタな感じの、高校生が喜びそうな(今時の高校生はこんなんじゃよろこばないかもしれないけど)ピュアで、我ままで、純粋すぎる恋だなぁ。

 と思っていたら、後書きでご本人が「いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!」と開き直っていらっしゃいました。 まあ、そんな作品です。 ベタ甘ですが、たまにはこういうのもいいんじゃないでしょうか…。
 


2 コメント

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Unknown (日月)
2010-07-07 21:07:11
恋ゴコロが遠くなった年より世代にもグッときます。有川浩のベタ甘はある意味ビタミン剤よりもアンチエイジング機能をもっているので。読むとドキドキや切なさなど、最近体験していない気持ちを思い出させてもらいます。
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アンチエイジング!? (おりおん。)
2010-07-08 08:00:23
日月さん! コメント有難うございます。有川浩ベタ甘小説は、私にとっては、ちょっと気恥ずかしいぐらい忘れちゃった感覚なんですが、確かにアンチエイジング効果と言われると…そんな気がします。 願わくば、本当に、若返って、そんな気持ちになりたいなぁ…。
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