おとうさんの地図 ユリシュルビッツ作 さくまゆみこ訳
戦争でのがれて暮らした カザフスタンでのこと。作者はポーランド生まれのユダヤ人。自身の少年時代がモデルになっています。
父さんはパンを買わずに地図かって帰ってきた。夕食のパンもないのに・・。
夕ごはんがなしになってしまいぼくはおこったけれど、翌日おとうさんが地図をはりだしたときにはうっとりした。地図をみながら遠い世界にとんでいける、想像力の翼をもつことができたのだ。
この想像力の翼をひろげることと、地図を丁寧に模写したり、絵を描いたりすることで、将来の絵本作家としての世界が広がったのだろう。
父親が、大人が子どもに伝えるのは何か・・・。
そしてこの絵本は静かな反戦のメッセージを伝えてくれる。平和は待っていてもやってこない。一人一人が意志を持って行動しなければ・・・。
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