社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)に相対する言葉として社会的排除(ソーシャル・エクスクルージョン)がある。貧困というのがいわば必要なものやそれを得るための資源(お金やその他の手段)がない、ということであるが、社会的排除とは、それによって社会における人の「位置」や人と人との「関係」がうしなわれていき、社会から追い出されるような状況をいう。(文中)
そしてそれを解決する方法や手段を構築していくのが「社会的包摂」なのだろう。わたしのまわりをみてもこの状況はよくわかる。しかしきちんと言葉にできないでいる。
そのためにこの本を読んでみようと思う。著者は「子どもの貧困」で貧困の子どもに対する社会的な影響を論じ、格差社会のなかでの貧困問題を浮き彫りにした女性研究者阿部彩氏。
弱者の居場所がない社会 貧困格差と社会的包摂 阿部彩 著 講談社現代新書