もて木みち子 オレンジニュースブログ版

今年のキーワードはゆっくりやさしく社会を変える

秋は駈け足

2010-10-02 | 講演会・フォーラム
今日は緑東小の運動会。
お天気にも恵まれ、こどもたちも元気いっぱい演技や競争をしていました。

その後隣保館へおじゃまして志染保育園の親子の会へ
フィリピン料理の講習会と、親子の遊び
そこでカプラーの登場
このカプラーをつかってのあそびを試してみたいと思っています

その後事業改善へ。
きょうは最終日。改善人の皆様最後までご疲れさまでした。

午後はアフタースクールと図書館運営
いろんな論議がされましたが、三木のアフタースクールや図書館の現場を本当にご存知なのか
と思う場面もありました。

アフタースクールでは民間か公営かの論議のなかで、なぜ民間委託費のほうが高いのかという指摘がありました。説明では、公設では非常勤嘱託とアルバイトという体制で行っており、それで経費削減を図っているということでしたが、民営では、全員非常勤の費用で算出しているということでした。民営の場合は、「全員非常勤の待遇なのですね」と問われると、そこまで把握していないということでした。

民営といっても場所も、備品も全部市の管理であり、研修の機会も同じである。そこで働いている人の報酬だけが違うとなると、民営のメリットがあるのだろうか?
また民営にすると、正職員ガ3人から1人に減るとありましたがそのことのぎもんはでてきませんでした。

他に出たのは時間延長の問題、日曜日などの開設、障がい児の受け入れ等です。
それらがコストを上げているという説明でしたが、市の方針として、その受け入れにたいする方針を作る必要があると思います。

図書館については、市民へのサービスを充実するということでは共通でしたが、その内容や運営体制についてはまちまちでした。
指定管理者制度についても、コスト削減の意味から導入すべきだという意見、市民サービスの観点から導入すべきではないと二つに分かれて、統一した結論は出ませんでした。
また有償ボランティアについても、その定義や、収入は課税されるなどの説明はありましたが、図書館に導入については論議がありませんでした。

図書館の業務をただ貸し出し数を伸ばすだけでなく、生涯学習の観点から、もっと積極的な取り組みが必要という意見もありました。
それについての論議がありませんでしたが、限られた職員数の中で何を優先するのかという問題もあると思いました。

図書館については、上の丸の交通の不便さが上げられ、移転の論議もでました。
しかし移転や増改築については多額の費用がかかるということは論議されず、また話題にのぼった移転先が現在の図書館の機能を移せるだけの規模なのかという論議はありませんでした。
今後は活性化構想委員会に持ち越されるようです。活性化の委員会では、来年とか目先のことではなく、もっと長期的な展望にたった構想を望むものです。

目先の思いつきの計画では結局失敗します。

裁判傍聴記

2010-10-02 | 講演会・フォーラム
大阪万博記念公園にある、「大阪国際児童文学館」。わたしも何度か行ったことがありますが、その豊富な資料と、専門の研究員のいる児童文化の拠点として、他にはない魅力がありました。そこにある資料のベースになったのは、児童文学研究者の鳥越信氏が鳥越アピールとして
寄贈先を呼びかけ、他の候補地もあるなかで、大阪が選ばれ、その後、あり方検討委員会や建設委員会などを経て児童文学館という形になったようです。
今回の裁判は児童文学者の鳥越信氏などが、もともと無料で寄贈した児童書などの資料を『寄贈資料返還裁判」です。

今回の証人調べの裁判では、原告側に、当時鳥越氏とともに、その創設にくわわった向川幹雄氏、被告側から、当時の教育長之枡居孝氏が証言台に立ちました。

大法廷の傍聴席100人の席がいっぱいになり熱気であふれていました。ほとんどは、原告側を指示する、こども文庫や児童文学の関係者のように思いました。

この証人として、原告側は、廃止の決断をした知事の橋下氏を証人として要請していましたが、現在では認められず、鳥越氏も体調不良のため欠席となりました。

論点は、図書館と児童文学館とはどうちがうのか、なぜ図書館に移転ではだめなのか
児童文学館をどう位置づけるか。
児童文学館を作ることを決断したのは誰なのか、そして廃止することを決定したのは誰なのか

そして、現在図書館に移されて、保存活用するのが、本来の目的にあうのか、契約時の保存や活用を保証できるのか、
本来の目的ではないので、返還の要求する妥当性があるか
ということだと思います。

裁判では双方の代理人である弁護士が、かなり詳しい突っ込んだ質問を証人にぶつけて、緊迫したものになりました。

傍聴していて感じたのは、我が市の文化行政のことです。
現在計画されている、歴史博物館と図書館の移転。どちらも重要なことであり、どのように検討され実施されるのか、だれが最終的な責任を負うのか、ということです。

これからどのような展開になっていくのかまったく分かりませんが、十分な検討と計画と市民の合意がなければ、成功するとは思えません。
まったく、検討もないまま、市民アンケートをだして、その結果で強引に進めようとするなら、10年後20年後先を見越した計画にはならないと思います。

今日の改善会議では、図書館の運営も、あげられています。
どのようなろんぎがでるのか、注目していきたいところです。