もて木みち子 オレンジニュースブログ版

今年のキーワードはゆっくりやさしく社会を変える

読書の森づくり

2008-05-29 | 図書館
 三木でも図書館の利用が増え、蔵書が充実した。学校図書館も、基準の蔵書数にするために、予算をつけて蔵書の充実をはかっているのだという。それはとても評価すべきことだが(以前は予算がとても少なかった!)本の数を増やしたから、それで終わりというわけではあるまい。せっかく蔵書が増えたのならそれを活かして、市としてどんな取り組みをするかが、次の課題である。
図書館で1冊の本を借りた。「読書の森づくり 子育ては本との出会いから 茅野市の実践」読りーむinちの編集委員会編 信濃毎日新聞社発行 という本を見つけた。
市が子育てや教育に、絵本や読書を取り入れた総合的なプロジェクトの記録である。

三木でも行っているブックスタートをファーストブックと名づけて、出産時と4ヶ月検診とに分けて絵本をプレゼントしていること、セカンドブックということで入学時にさらにもう一度プレゼントという、つながりをもたせていること、保育園で貸し出しなど絵本の保育が充実していること。
小学校中学と朝読を中心に継続して読書教育を行っていること
生涯教育ではボランティアの人たちのさまざまな試みなど、市を挙げての取り組みの様子がわかる。
またこの取り組みは読書推進計画の実践としての記録でもある。
三木でも一応、この推進計画は作られている。しかしどれだけの人がそれを知っているだろうか。それを元に実践しようとしているだろうか。

茅野市の取り組みは、丹念な日常の取り組みを、総合的なプロジェクトとして捉えたことに意義がある。
三木市にも読書活動ではないが別の分野で総合的なプロジェクトとしての取り組みは、いくつかあげられているが、さて、その結果は・・・。
子育て支援や家庭教育をカンバンにしているのなら、子どもの本とのかかわりはプロジェクトとしていい素材だと思うのだけれど・・・。行政をあてにせずまず市民が動き始めることかな。