「北緯四十三度の神話」 浅倉卓弥 読みました。
幼い頃に両親を亡くし、
祖父母の下で育てられた姉妹。
数年後、姉は大学の研究室で、
妹はラジオのDJとして働いていた。
そして、妹は、姉の同級生であった男性と
恋に落ちたのだが、
彼は事故で死んでしまう。
彼が最後に残した言葉には、
愛する人への思いが込められていた。
果たして、彼が愛した人、それは?
お互いが、お互いを思うあまり、気持ちがうまく伝えられなくなってしまった姉妹。
本当は好きなのに、仲良くしたいのに、
姉妹が故の嫉妬や憎しみが抑えられない2人。。。
とても、男性が書いたとは思えない、姉妹の心の表現、
柔らかで、美しく、時には激しく、雪の結晶のように、キラキラ輝く。。。
まさに、神話といえそうな、物語で、涙がこぼれ落ちた。。。