SNSを幾つかやっているが、制約が多い。
制約はSNSのルールではなくて、こちら側の制約だ。
というか、自分の制約でなくてキャサリンさんの課すものだ。
簡単に言えば人を選んでいるということ。下手にコメントを返そうものなら・・・まあいい。
SNSというのは無意識に危険なもので、どうしても身の回りに自分の心地良い人だけを集めてしまう。つまりカルト化しやすい。カルト化すると何が困るかというと発展性が失われるのだ。例え話のようになるが、Youtubeで何か一つの動画を観るとする。一つでは足りなくて似たような動画を観る。するとGoogleはこの者はこんなのが好きなのかとさらに似た動画を出してくる。こちらはそれが心地良いのでさらに観る。そしていくつもいくつも同じようなものばかり観るようになってそこから外に出られなくなる。そしてそれが自分の周囲を囲う壁になってやがて世界の全てになってしまう。
例えばCDを買って音楽を聴くとする。幾つか買って何度も聴く。また似たようなのを買うという繰り返し。なぜならそれが心地良いとわかっているから、つまりは安全なものを選ぶようになってしまう。冒険が無くなる。それがカルト化だ。人も同じ。似た種類の友達を集めてしまう。永久に自分の考えを改めたり変えたりする瞬間は訪れない。最後には勘違いの強者になって自分の考えに固執する。転がっても絶対に怪我しない小さな砂山の上で自分が正しいと叫ぶ。誰も相手にしない。
とりあえずは、自分の周囲に自分では選ばないような多種類の人間がいた方が良い。ざわついていて雑多な人々がそこにいていつでも見られる方がまともだ。
というか、それ以前にあの人はこうでこの人はどうだと気にしていられるほど人生は長くない。デーモン閣下のように何万年も生きられるならそれも楽しいかもしれないが、人間にはそんな時間は無い。
