午後から病院へ行った。予約無しだったが思いの外空いていてすぐに診てもらえた。
耳の中を覗かれてちょっとした問診の後、箱の中に入れられて聴力検査をする。右耳の後に左耳。そして骨伝導で右、左。一応人の声を聞き取るには支障ないレベルだったが高音域が聞こえない。とはいえ、これは自分でわかっていた(自分でテストした結果と同じ)ので驚きはしなかった。つまりは加齢による高音域から始まる難聴だ。そしてその結果が両耳のキーンという耳鳴り。
特に治療方法はない。それも一般的に言われていることなので驚きはしない。気にしなければ良いだけでもある。医者によればこれは仕方ないこと。これから年々進む可能性も無いとは言えない。できることはヘッドホンをつけて大きな音で聴いたりしないことだそうだ。
まあ、それは良いとして、あとどれくらいの間、そして何曲音楽を聴けるだろうか?と思う。高齢になると病気でなくても耳が遠くなる人がいる。呼びかけられて気付けない状態になる人がいる。自分だってそうならないとは言えない。何しろ年齢が進むという以外に理由はないのだから。とりあえず、音楽を楽しめる間は楽しんでおきたい。ただそれだけが望み。
想像するに、自分は耳にこうしたちょっとした障害が出てそれと付き合いながら生きていくことになったけれど、人それぞれどこに何が出るか、軽いか重いかわからないが何かあるだろう。他人に言わないだけで。別に恥ずかしいとかそういうものでないけれど、言わない、言ってもどうにもならない、そして他人にはわからないというのもあるわけで。そうしたことがその人の生き方や生活、性格など何かに影響していないとも限らない。(全くの想像で言っているが) そんな想像を働かせながら他人に接していかないといけないとも考える。結果としてどう見えようと、その人にとっては大事な人生の時間の一部なのだから。(ちょっと飛躍ではある)