映画「GHOST SHIP」 -ハロウィンのためだけに

何年か前の台湾で古い映画館の前にこの大きなポスターが貼ってあったのを思い出す。ハロウィン向けの怖い映画だろうなあと思っていた。ハロウィン狙いの季節物と言うわけで、日本でも夏の終わり頃になると幽霊関係のテレビ番組が放送されるのできっとそれと同じようなものだろうと。

ただ、映画にするにはどこかに納得できるオチが必要なわけで、単に幽霊が彷徨いながら人をだましたり脅かしたりしているだけでは出口が無くなって面白くも何とも無い。この作品もそのあたりはちゃんとオチが用意されていてある意味、そうだろうなと言うところに落ち着く。しかしながら見ている方に納得感あるオチを用意してくれた分、結局そこに人間の邪悪さのようなところでケリを付けなくてはならないのはどうしても予定調和的と言うか、ハロウィンに間に合わせようとした感がぬぐい切れない。

そうは言っても怖がらせる目的は確かに達成しているわけであって、ハロウィン映画にそんな文句を言ってどうなると言うところもあるのだからこれはこれとしておくべきなのだろう。予想通りのハロウィン映画だったわけだ。