もんく [とある南端港街の住人になった人]

Jのタクシー

Jと言う男がいる。

Jは専業タクシードライバーで、火野正平のように兼業ではない。

そんなJはタクシードライバーと言う職業が気に入っている。自由に走ってはお客を乗せて何がしかの現金をいただく。そのお金で食事をし、残った分を家族に持って帰る。その単純さと誰にも拘束されずに自分で何もかも決められるのが性に合っていると言う。

Jも以前は建築現場の監督をやっていたそうだ。人を集めて仕事を配分し帰りには賃金を分ける。順調に行っていれば問題無いし賃金も3500リンギットと高かったが、会社や仕事がうまく行かないときなどは自分の分まで他人に分け与えなければならない。金の面でも心労もたいへんな仕事だったと言う。それで給料の高いその仕事を辞めてタクシーに乗った。

Jの今の実入りは3000リンギット前後。良いときは4000近くまであるが、ダメなときには2500と少々になってしまう。それでもJはタクシーが好きで乗り続ける。日々の収入と日々の自由のために毎日主に深夜と早朝に走っている。




先日、マーガレット・ヨン・タウ・フーと言う変わった名前の店に行って見た。

タウ・フーは中国語で豆腐、マーガレット・ヨンは中国系の女性の名前でここの料理を一所懸命作った人らしい。要は豆腐料理専門店だ。厚揚げのようなもの、豆腐にツミレを挟んだものなどいろいろあって、今回は店員さんお勧めのMIX(一通り全部付いてくるもの)を頼んでみた。最近濃い味のものばかり食べているので豆腐料理はなかなか新鮮に感じた。

マレーシアの人もこう言う味付けがOKなんだなあと、その点についても新鮮に感じる。いつもこの店は混んでいる。専門店と書くと何か高級なレストランを想像されてしまうといけないので付け加えておくと、普通の食堂と値段は変わらない。
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