もんく [とある南端港街の住人になった人]

世界の端っこの方に

「マレーシアに行きます」と言って出てくる時にマレーシアがアジアのどこかにある事まで知っている人は多かったけれど、そこがどんな国で具体的にどのあたりなのかとか何があるのかを知っている人はほとんどいなかった。

それもそうだよなあ。アジア地区で観光するところと言うと、タイ、シンガポール、バリ、ちょっと北だと香港、マカオあたりがメジャーでしょうか。最近はベトナムとかアンコールワットなどもあるけれど、飛行機のチケットを買いに行ったHISでもパンフレットにあるのはいつもそのあたりまで。マレーシア観光はほとんどないみたい。

そんなわからない所へ行ってどうするんだって思われるだけだって事はよーくわかります。東南アジアを知っている人だって治安とか衛生とかに気をつけてって言ってくれるわけで、実際、マレーシアのこのKL周辺部がどんな大都会かとかこんなに自動車や電気電子機器を作ってるかまではきっと想像できないんだろうなあと思う。

そう言う場所に行って仕事するとか生活するって言うわけだから、都落ちみたいな感じで仕事って言ってものんびりやるようなものだと想像されるのでしょうね、きっと。世界の隅っこでコソコソみたい?

本当にそうだったらちょっと面白いかなあ。出した書類が必要なところに回るのに押して押して半年掛り。担当にいくら言ってもわけのわからない返答が帰ってくるだけ。昼飯の時間が3時間あって、仕事始めて15分後にはお茶の時間で知らないうちに担当者が家に帰ってるとか、家まで追っていったら窓口が違ったとか!3ヶ月かかってどうにもならなかった仕事がお金払ったら15分で済んだとか。そんな昔のインドの役所みたいな感じだったら面白いんだろうなあ。東南アジアでもこう言う方が想像しやすい?


しかしその想像を軽々とマレーシアって国は裏切りますね。仕事始めてまだ1週間も経っていないけれど、ここで日本や世界で流行している物をマレーシアの皆さんが開発設計していて、そこに外国(日本以外の先進国含む)からも研修に来ているとか、割合先端的な頭脳労働のような作業を割りと先端的なシステムを使って(何て分かりにくい表現!)しているなんて、びっくりです。

そう言う場所の真ん中に都落ちしたこの自分がこうして居るってのもかなり驚きではあります。技術者向けのリクルートのサイトに登録していても検索される回数が上位20%にも入らない(おかげで、リクルートの場合はかなり上位じゃないと単に登録している頭数にしかならないらしいとわかった。)わけで、要は普通にやっててもちょっと履歴書を見ただけでさようなら。そのままだと本当に派遣村行きなのですよ。

だから世界の端っこって言ってもまだまだ広いんだなあと思います。自信あるわけじゃないですが、先が見えない日々が続きます。
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