もんく [とある南端港街の住人になった人]

本をいくつか (おまけ)

エルヴェ・ギベールの「ヴァンサンに夢中」

先日「楽園」を日本から買ってきて読んだのでたまたま日本人会に中にある書店にRM1(26円)で出ていたこれを買った。



いきなり「愛」だなどと言ってしまうと大袈裟なもの、崇高なもの、そしてチープなもの、見せ掛けだけのもの、時間をかけて考えればいろいろそれらしきものを思いつくことができる。けれど、普通、あまり付加読みしないでおく方がどんな場合でも幸せだ。

とは言え、結局はいったいそれは何だったのか、それは本当の愛と言うものだったのか、と、込み入って右も左もわからず方向感覚を失わせる迷路に入り込むのが落ちだ。そこで多くの場合あきらめたり、やはりそれは違ったと自分自身を納得させようとしたり、盲目的に信じ続ける選択と言うものもある。だからと言って一度そこの生じてしまった疑いは消えることはない。

どんなに体裁を整えても、どんなに信じ込もうとしてもそれは消えない壁のシミのようにそこに残るだろう。身体と心は別々?、一緒?、絶対に切れない鎖でつながれた双子のようなもの? 自分自身に忠実であると言うことはさて....





ところで、この手の本は他の人はどうやって読むのだろう? ちょっと知りたい。
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