<大船フラワーセンター、弥生3月(2)>
右手奥にあるグリーンハウスを次の機会にしようと飛ばして、約四十種類の梅の木があるという梅園に向かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/3a/c3e07e75bda86f5cd761033eae82cb4d.jpg)
「梅は百花の魁(さきがけ)」といい、年初、あらゆる花の先頭を切って馥郁たる香りをともなって春を告げる。
いまや花といえば「桜」が主流であるが、花といえば梅、という時代は長かったのだ。梅が桜にとってかわったのは平安時代に入ってからだそうである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/74/82a8d0fe9162f25d1b39c39eaadfdf7c.jpg)
「歳寒三友<さいかん(の)さんゆう>」、厳冬の時期に友とすべき三つのものは「松・竹・梅」もしくは「梅・水仙・竹」ともいわれる。清楚な画材の「三清(さんせい)」とは「梅・水仙・竹」のことを、同じく画材の「三君(さんくん)」とは「梅・水仙・沈丁花」である。
女の子のお宮参りの着物に用いられるめでたい文様である「四君子(しくんし)」とは『蘭(春)、竹(夏)、菊(秋)、梅(冬)』のことで、四種の草木を指し、四季を表す。
そのいずれにも、人を和ませる“梅”が入っているのがさすがに天晴れで、面白い。
梅が散る「惜梅(せきばい)」にはまだもうほんのすこしの間があるようである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/4d/2afb750c52402be416b19f1e2eed08a1.jpg)
平安時代に編纂された「後拾遺和歌集」に載る、至高の花を詠った中原致時(なかはらのむねとき)の和歌がある。
「梅が香を 桜の花ににほわせて 柳が枝にさかせてしがな」
(梅のよい香りを桜の花に匂わせて、しなやかな柳の枝に咲かせたい、の意)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/ab/b3b65eacd22063a931d91f0eff1b13b2.jpg)
しだれ梅にぴったりくる歌である。
さすがに遅咲きの梅とあって、思ったとおり少なかったがまあ満足できた。
さて、次だ。早咲きの桜を求めて園内の奥に進む。というか正味な話は喫煙場所を目指してである
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/0e/53596e369a653e2d310c1648d7a2f121.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3e/2ddb45f80e879f2bec8da39954d9fab4.jpg)
「梅は香りに桜は花」というが、どちらも可愛くて美しくて、素晴らしい。
どちらも愛でられる今日は、俗にいう「両手に花」の状態だ。まあ果報者といえるが、真に残念なことに両手に美人のオネーチャンではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/f7/7c0f038547eba3f576b4edebc2b897b8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/1f/645dc3303a04b2ee59873272f502242a.jpg)
桜の開花には「600度の法則」というのがあるそうだ。
2月1日からの<最高気温>を足していき、その合計が600度になったころに桜(ソメイヨシノ)は開花するそうで、「600度の法則」の誤差はなんとわずか1日というから精度は高い。<平均気温>を足していく「400度の法則」というのもあるから面白い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/42/3b9bfc38ccbb586bd3246aaa6e41541e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/b2/85f1e817f781e64471ac990dc18565af.jpg)
ちなみに「600度の法則」によると、2021年の開花予測は東京で3月14日、ということはこの記事がリリースされる今週の末から来週にかけて大船でも満開になるはずだ。
― 続く ―
→「大船フラワーセンター、弥生3月(1)」の記事はこちら
右手奥にあるグリーンハウスを次の機会にしようと飛ばして、約四十種類の梅の木があるという梅園に向かった。
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「梅は百花の魁(さきがけ)」といい、年初、あらゆる花の先頭を切って馥郁たる香りをともなって春を告げる。
いまや花といえば「桜」が主流であるが、花といえば梅、という時代は長かったのだ。梅が桜にとってかわったのは平安時代に入ってからだそうである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/74/82a8d0fe9162f25d1b39c39eaadfdf7c.jpg)
「歳寒三友<さいかん(の)さんゆう>」、厳冬の時期に友とすべき三つのものは「松・竹・梅」もしくは「梅・水仙・竹」ともいわれる。清楚な画材の「三清(さんせい)」とは「梅・水仙・竹」のことを、同じく画材の「三君(さんくん)」とは「梅・水仙・沈丁花」である。
女の子のお宮参りの着物に用いられるめでたい文様である「四君子(しくんし)」とは『蘭(春)、竹(夏)、菊(秋)、梅(冬)』のことで、四種の草木を指し、四季を表す。
そのいずれにも、人を和ませる“梅”が入っているのがさすがに天晴れで、面白い。
梅が散る「惜梅(せきばい)」にはまだもうほんのすこしの間があるようである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/4d/2afb750c52402be416b19f1e2eed08a1.jpg)
平安時代に編纂された「後拾遺和歌集」に載る、至高の花を詠った中原致時(なかはらのむねとき)の和歌がある。
「梅が香を 桜の花ににほわせて 柳が枝にさかせてしがな」
(梅のよい香りを桜の花に匂わせて、しなやかな柳の枝に咲かせたい、の意)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/ab/b3b65eacd22063a931d91f0eff1b13b2.jpg)
しだれ梅にぴったりくる歌である。
さすがに遅咲きの梅とあって、思ったとおり少なかったがまあ満足できた。
さて、次だ。早咲きの桜を求めて園内の奥に進む。というか正味な話は喫煙場所を目指してである
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/0e/53596e369a653e2d310c1648d7a2f121.jpg)
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「梅は香りに桜は花」というが、どちらも可愛くて美しくて、素晴らしい。
どちらも愛でられる今日は、俗にいう「両手に花」の状態だ。まあ果報者といえるが、真に残念なことに両手に美人のオネーチャンではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/f7/7c0f038547eba3f576b4edebc2b897b8.jpg)
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桜の開花には「600度の法則」というのがあるそうだ。
2月1日からの<最高気温>を足していき、その合計が600度になったころに桜(ソメイヨシノ)は開花するそうで、「600度の法則」の誤差はなんとわずか1日というから精度は高い。<平均気温>を足していく「400度の法則」というのもあるから面白い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/42/3b9bfc38ccbb586bd3246aaa6e41541e.jpg)
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ちなみに「600度の法則」によると、2021年の開花予測は東京で3月14日、ということはこの記事がリリースされる今週の末から来週にかけて大船でも満開になるはずだ。
― 続く ―
→「大船フラワーセンター、弥生3月(1)」の記事はこちら
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