温泉クンの旅日記

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川越・喜多院の五百羅漢

2023-09-03 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <川越・喜多院の五百羅漢>

 千二百年近い歴史があり、「川越大師」の別名を持つ、天台宗の寺院「喜多院」。

 

 正式には「星野山 無量寿寺(むりょうじゅじ) 喜多院」という。
 現在の「喜多院」という名を称するようになったのは徳川家康のころよりで、「南光坊天海」が住職として寺に入ってからである。

 

 天海僧正は、家康の懐刀といわれるほど信頼をえて、家康・秀忠・家光の三代にわたり顧問役をつとめた。
 天海は生年不詳、長命な人物で謎が多い。そして、明智光秀も生年不詳、天海とほぼ同時代に生きた人物だったことから、
「光秀が天海となり、豊臣氏を滅ぼして恨みを晴らした」
 という、<光秀=天海>説を唱えるものがでてきた。さらには、徳川秀忠の「秀」は光秀の「秀」を、徳川家光の「光」は光秀の「光」をとったとか。
 まあ、歴史とは、義経=成日思汗(ジンギスカン)説もあったりするからこそ面白い。

 
 
 拝観料(400円)を払い、喜多院の客殿の「徳川家光誕生の間」、書院の「春日局化粧の間」を参観し、渡り廊下で本堂にいき参拝をすませた。そういえば家光の乳母だった春日の局といえば、たしか明智光秀の右腕といわれた斎藤利光の娘だったな。
 さてと、今日の目的である五百羅漢に進むとするか。全面的に撮影禁止であるのに拝観料を払ったのは、五百羅漢の拝観の分も含まれているからだ。

 喜多院は「日本三大五百羅漢」のひとつなのである。あの箱根の長安寺は入ってない。
 売店を兼ねた休み処の裏手、つまり山門入ってすぐ右手の一角に五百羅漢はあった。幸い参観する客はわたし独りである。

 

「なんともはや、狭い場所にこれでもかと、せせこましく並べまくっとるなあ・・・」

 

 

 流行りのラーメン屋に並ぶ行列とか、満員の観客席を眺めているようで、一体ずつゆっくり拝観する雰囲気ではない。

 

 

 最近、世間では倍速視聴とか、時短が流行っているのはわかるけどなんとも落ち着かない。
 それでも、すこしだけ心を魅かれる羅漢はちらほらあった。

 

 

 おいおい、果たしてこれで「日本三大五百羅漢」のひとつなのだろうか。(選んだヤツ出てこいや!)

 

 一体だけ撮るのがとんでもなく難しいわい。くそ、塀の上に廻らせているバラ線(有刺鉄線)が写りこんじゃうじゃん。

 

 

 ぐるりと廻って入口に戻ると、そろそろ他の参観客が入ってきだし始めている。


 なんか、もうひとまわりする気も失せて、とっとと出て、外にある(立派な)喫煙所で一服することにした。
 まだ二ヶ所めの五百羅漢であるが、裏山に点在している展示の箱根・長安寺のほうが好みである。
 来るときも川越駅から歩いたが、帰りもバスを使わず歩くとするか。あっ、しまった。自分に似た羅漢を探すのをすっかり忘れてたぞ。


   →「箱根、長安寺の五百羅漢(1)」の記事はこちら
   →「箱根、長安寺の五百羅漢(2)」の記事はこちら
   →「箱根、長安寺の五百羅漢(3)」の記事はこちら


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