温泉クンの旅日記

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読んだ本 2023年7月と8月

2023-08-27 | 雑読録
  <読んだ本 2023年7月と8月>

<ねえーねぇー、インスタグラム投稿の『鬼レンチャン』に挑戦してるじゃんか!>

 

 超“どアップ”で出たな、化けネ・・・じゃなかった、海ちゃん。まったく、こいつは厭なタイミングで痛いところに爪を立ててきやがる・・・。
 なんてったってインスタグラム、一眼レフなどを使用した高解像度の撮影機材プラス最新加工技術を駆使した「映え写真」の群れのなかに、こちとらは、「写るんダス」みたいなお手軽馬鹿チョンデジカメのスナップ写真だからな。
 まあ、皆さんの”映え写真”もたっぷりコストを掛けてるだろうけど、わいの”スナップ写真”だって移動&宿泊諸経費がしこたま掛かっておるわいな。

<あいかわらず、無尽蔵の情熱量なんだね。ビートルズの「エイト・ディズ・ア・ウィーク」みたいな(週8クラスの)暴走ぶりで、怖いくらい。しかも得意の温泉ネタを封印・温存してるし・・・。ひょっとして、その情熱的投稿には企みというか作戦があったりして?>

 

「いわゆる旅の『なか締め』ってやつをやってみるかって、途中で思いついたンだ」
 鬼レンチャンにみえたのは、、通信容量を単発お試しでギガ追加してみたら、それに使用期限があったので連発したというのもあるけどね。もっとも投稿数100回を少し超えたあたりで勝手に夏休みをとらせてもらったわい。まあ、いずれそのうち週数回くらいで落ち着くはずさ。
<なか締めって、温泉1000湯を超えたあたりでやったヤツ?>
「そうそう」
 いままで旅した全国の「足跡」を画像でちょこっとばかり振り返ってみようと思ってさ。純粋に仕事だけだった沖縄以外の46都道府県なんだけどね。

<達成したらどうするの?>
「それはまあ、そんときに考えるさ」
<ふーん、『総括』じゃなくて『なか締め』なんだ? 旅に出られないわ願掛けの酒断ちが長いわでついに狂ったかと、あたし本気で心配しちゃったよ。そんでもって、旅はまだ続けるつもりなわけ?>
「ま、まあね。『ひとは到着するために旅するのではなく、旅するために旅するのだ』って、偉大な先人の言葉もあるからね」

<それって、ゲーテの言葉じゃんか。正確には、ゲーテの友人の妻カロリーネが夫に書いた手紙にある言葉だけどね>
「いったいどんだけ博識なんだ、オマエって猫は!」

<ねぇ・・・>

 

「なに、かしこまってるんだコイツ」
<消えてあげるからさーあ、ドンブリの上のそれ、ひと口、チョーダイ!>
「いいけど・・・(なんか心配かけたみたいだしなあ)」

 

<わかってるだろうけど、掛かっている山葵と醤油、ペロペロしてからチョーダイね>
「このォー!」

 さて、7月と8月に読んだ本ですが、またも2カ月で7冊、累積で28冊。

 1. ○任務                  松本清張  中央公論新社  
 2. ◎殺人行おくのほそ道  上        松本清張  光文社文庫
 3.○殺人行おくのほそ道  下        松本清張  光文社文庫
 4.○数の風景                松本清張  光文社文庫
 5.◎あきない世傳金と銀十二 大海篇    高田郁   ハルキ文庫
 6.○徳川家康                松本清張  角川文庫
 7.◎イマジン?              有川ひろ  幻冬舎

「イマジン?」は掛け値なく面白く笑える。このところ鬱気味なわたしをスカッと気分転換させてくれた。
 読書について、図書館でのシーンの脚本部分に目がとまる。

  『凪子「いいんだよ、つまんなくても。うちの親が二人とも本好きなんだけどね。本読むと面白くても
  つまんなくても、残るんだって。ここに」
   凪子、自分の胸を指先で叩く。
  凪子「そんで、読んだときは分かんなかったことが、何十年もしてからふっと分かることがあるんだって。
  ずっと眠ってた種が芽を出すみたいに。それってすごくない?」』


 本のラスト近く。

  『全力を尽くしてもままならないことがある。それでも全力を尽くす。
   ままならないながら尽くした全力も、いつか明日に繋がる。――のだろう、多分。』


 

 シリーズの13巻目「あきない世傳 金と銀 大海篇」、面白かった。途中で「あれっ、まだ2、3巻続きそうじゃん!」みたいな展開があったのだが、ついにシリーズは完結した。やれやれ、という気持ちと、ちょっぴり残念な気持ちとで、少し複雑。

  『流行り廃りは世の習い。
  どん、と打ち上げられて夜空一杯に広がった花火が、跡形もなく消えてしまうように、一世を風靡したあと、
  見向きもされなくものがある。その一方で、目新しさが消えても、凡庸に紛れて生き永らえるものもある。』


 凡庸に紛れて生き永らえるだろう、きっとこの小説も。
 ただ、ハッピーエンド感がやや不足していたような気がする。ひょっとして「続」でも予定しているのかも。

 松本清張の「徳川家康」だが、いやに漢字が少なくひらがなが多いなと思ったら小学生と中学生向けに書いたものだった。知らずに予約してしまったのだが、意外に面白かった。
 薄い文庫本一冊だが、山岡荘八の28巻を読まなくてもいいように、ジツに要領よくうまくまとめているのは、さすがである。


  →「なか締め」の記事はこちら
  →「魔力(続・なか締め)」の記事はこちら
  →「読んだ本 2023年5月と6月」の記事はこちら


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