<秋色の上賀茂神社(2)>
境内には本殿を挟んで東側に「御物忌川(おものいがわ)」、西側に「御手洗川(みたらしがわ)」が流れて、細殿の裏で合流して「楢(なら)の小川」と名を変えて境内を流れ下っていく。
水はとても清らかであり、意外に速い流れである。
反りのある美しい玉橋が架けられた向こうには、左右に回廊をめぐらす、堂々とした朱塗り二階建ての楼門があった。
楼門を抜けた正面にある高倉殿で参拝する。
賀茂川の川べりに降りて一服することにした。
上賀茂神社では灰皿がある喫煙場所をまったく見つけられなかったのだ。こんなときのために、わたしは肩掛けバッグには常に携帯灰皿を忍ばせている。
眼の前の川の浅瀬に白鷺がいた。
なんとなしに眺めていると、小魚を狙っているようだ。きっと鷺の食事の時間なのだろう。
「ん?」
いかん。鷺をみていたら急に腹が減ってきた。
やっぱり、今宮神社を出てすぐに見つけた昭和の雰囲気がある喫茶店で食べるべきだったか・・・。株相場の格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」というのがあるが、まさしくそうで、京都でのランチ難民にならないためには覚えておいたほうがいい。
あぶり餅を食べた直後だったので、好物の余韻を楽しもうと考え断念してしまったのだ。
上賀茂神社から南下することにした。
バス通りをみつけたのでその路を歩いていくうちに洒落たレストランや洋菓子店などが並ぶ地域に出た。やれやれ、やっとメシにありつけそうだぞ。
「あのォ・・・良かったらこちらもご検討いただけますか」
「白龍」という立派な中華料理店をみつけ、外の看板メニューでナニにしようか悩んでいると、可愛いらしい女性が近づいてきて、手作り風のチラシを手渡された。
近くの「ピースハウス」というカフェでのランチを勧められる。
「そこって煙草は吸えるのですか」とやんわり断る口実を探す。
「はい! テラス席なら喫煙できます」
「・・・」
流れで、カフェのテラス席で「懐かしのナポリタン」を食べることになってしまった。
フツ―のナポリタンで、まったく懐かしい味はしなかった。勧められたロコモコ丼のほうが良かったかもしれない。
珈琲とケーキもついてお得な感じだったが、日陰のテラス席で冷たい風にさらされて下半身が凍えてしまったのだった。
まったく、鼻の下を伸ばすとロクなことはない・・・というよりは、まるで学習しないわたしだった。
→「秋色の上賀茂神社(1)」の記事はこちら
境内には本殿を挟んで東側に「御物忌川(おものいがわ)」、西側に「御手洗川(みたらしがわ)」が流れて、細殿の裏で合流して「楢(なら)の小川」と名を変えて境内を流れ下っていく。
水はとても清らかであり、意外に速い流れである。
反りのある美しい玉橋が架けられた向こうには、左右に回廊をめぐらす、堂々とした朱塗り二階建ての楼門があった。
楼門を抜けた正面にある高倉殿で参拝する。
賀茂川の川べりに降りて一服することにした。
上賀茂神社では灰皿がある喫煙場所をまったく見つけられなかったのだ。こんなときのために、わたしは肩掛けバッグには常に携帯灰皿を忍ばせている。
眼の前の川の浅瀬に白鷺がいた。
なんとなしに眺めていると、小魚を狙っているようだ。きっと鷺の食事の時間なのだろう。
「ん?」
いかん。鷺をみていたら急に腹が減ってきた。
やっぱり、今宮神社を出てすぐに見つけた昭和の雰囲気がある喫茶店で食べるべきだったか・・・。株相場の格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」というのがあるが、まさしくそうで、京都でのランチ難民にならないためには覚えておいたほうがいい。
あぶり餅を食べた直後だったので、好物の余韻を楽しもうと考え断念してしまったのだ。
上賀茂神社から南下することにした。
バス通りをみつけたのでその路を歩いていくうちに洒落たレストランや洋菓子店などが並ぶ地域に出た。やれやれ、やっとメシにありつけそうだぞ。
「あのォ・・・良かったらこちらもご検討いただけますか」
「白龍」という立派な中華料理店をみつけ、外の看板メニューでナニにしようか悩んでいると、可愛いらしい女性が近づいてきて、手作り風のチラシを手渡された。
近くの「ピースハウス」というカフェでのランチを勧められる。
「そこって煙草は吸えるのですか」とやんわり断る口実を探す。
「はい! テラス席なら喫煙できます」
「・・・」
流れで、カフェのテラス席で「懐かしのナポリタン」を食べることになってしまった。
フツ―のナポリタンで、まったく懐かしい味はしなかった。勧められたロコモコ丼のほうが良かったかもしれない。
珈琲とケーキもついてお得な感じだったが、日陰のテラス席で冷たい風にさらされて下半身が凍えてしまったのだった。
まったく、鼻の下を伸ばすとロクなことはない・・・というよりは、まるで学習しないわたしだった。
→「秋色の上賀茂神社(1)」の記事はこちら
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