ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

1月23日、553回目の「火曜日行動」です。

2024-01-23 16:15:20 | 火曜日
553回目の火曜日になりました。寒いですが、三々五々府庁前に集まってきました。



今日のレポーターはハルモニ会の井上さんです。写真撮影は松尾さんとニヨニヨです。



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

こんにちは。風が冷たいですが、今日も沢山のみなさんが参加されています。
かつて全国に先駆けて大阪府は朝鮮学校への補助金を支給してきました。全国で最も多く在日韓国・朝鮮の方々が住み、共に生きていくために地方自治体が補助金を支給しました。その補助金を打ち切られて12年が過ぎようとしています。一日も早い補助金の復活、高校無償化の適用を求めて、オモニ、ソンセンニムのみなさん、そして日本人、様々の人たちがこの火曜日行動に参加しています。

先週は、大阪中高級朝鮮学校の生徒さんたちが沢山参加して下さいました。当時幼稚園のお子さんがもう高校生になっている、差別の中でも自分への誇りを失わない、人への信頼を失わないでいる子どもたちを見れば、民族教育がいかに素晴らしいものかわかって頂けると思います。

12年は日本社会が差別を続けているということの現れです。しかし一方では、差別に対して諦めずに声を上げ続けていることもみなさんにしっかり見て頂きたいです。

経済的負担と時間を割いて、子どもたちが浴びせられる差別を覚悟して朝鮮学校に送る保護者のみなさんの思い、訴えをしっかり聞いて頂きたいと思います。

ではみなさんにマイクを渡していきます。朝鮮学校への差別はおかしいといつも自分の言葉で発言されているヨシナリさんからお願いします。



参加者の皆さん❗



オモニ会の皆さん。



火曜日バンドは不滅です❗今日は府庁前の通路が工事中のため狭い場所での行動でした。




ヨシナリさんがマイクを持たれました。

☆ヨシナリさん

アンニョンハシムニカ

先週は、朝鮮高校3年生の子どもたちが沢山来てくれました。向かい側から顔を見ていました。学校ではそれぞれの感性を大切にし、時には葛藤もあったでしょう。大事な受験を控えている子もいただろうと思います。ハッキョに通う間に補助金、高校無償化が叶わないまま今の現状を多感な時期に背負わせてしまっている、日本人として申し訳ない気持ちと少しでも自分にできる支援を、とここに立っています。

一人の子が、数年前、見知らぬ男から暴言を吐かれたと言っていました。ずいぶん前に朝鮮学校の女子生徒のチマチョゴリが切られるというとんでもない事件がありましたが、人権意識が少しは敏感な方向に移行しているこの時代に一部の日本人の何と情けないことでしょうか。今も差別意識を持つ日本人に残念な思いです。

大阪の未来はあの子たちも担っていくのです。政治がその子供たちの権利を奪ったままでいいんでしょうか。万博、カジノよりももっと住みやすい町への投資、青少年を育てる基盤を平等に創るべきだと思います。



奈良から毎週来られている古川さんもマイクを持たれました。

☆古川さん

アンニョンハシムニカ
この前の日曜日、京都府精華町にある自衛隊祝園分屯地に行って来ました。毎年そこには4億円の予算が使われていますが、来年度から100億円近い予算で弾薬庫が拡張されるそうです。舞鶴にある自衛隊基地からミサイルを運ぶためではないかと言われています。

この地は、戦前戦中は日本軍の東洋最大の弾薬庫と言われ、戦後は朝鮮戦争、ベトナム戦争の時にもアメリカ軍の弾薬庫として使われてきました。戦前この基地を作るときにも朝鮮の人々が駆り出されました。基地、電車、国道など、きつい労働は朝鮮の人々に押し付けて、我々の繁栄は朝鮮の人々の犠牲の上に成り立っていると言ってもおかしくありません。

無理矢理連れて来られたり朝鮮で仕事を奪われて、生活できなくなった人たちが今日本に住んでいて在日朝鮮人となっているのです。このような歴史がありながら、どうして差別するのでしょうか。

子どもたちはサッカーしているだけなのに、学校に通っているだけなのに、暴言吐かれたり、おかしいと思いませんか。道行く人々はみんな無関心です。賛成とも反対ともほとんどの人は言ってくれません。差別を温存するする社会は、我々日本人に対しても、平気で切り捨てたり抑圧したり戦争に送り出すのではないかと不安になります。
大阪府庁の働くみなさん、吉村知事、ぜひこの問題を考えてください。




方(パン)さんもアピールされました。

☆パン さん

12年もの間ずっと訴え続けているのに朝鮮学校への差別はやまない、もっとひどくなっている、大谷選手が、子どもたちが野球を愛し子どもたちと一緒に野球をするのを願ってグローブを各学校に贈りたいと言った時に、教育長や教育委員会があまりにも露骨に朝鮮学校やアメリカンスクールなど一部の学校を排除したことに怒りがいっぱいです。

一つ思い出したことがあります。昨年、サンフランシスコに住む在米同胞が生野に来られた時、朝鮮学校の子どもたちに会いたいということでお連れしました。「サンフランシスコから来ました」と言った時に子どもたちが目をきらきら輝かせて「大谷選手と会ったことありますか」と質問したんです。このことを思い出して胸が潰れそうでした。子どもたちは、大谷選手のグローブを通じて心が通じたらどんなにうれしかっただろうと。逆に、自分たちが排除されたことを知ったら、どんなに辛いだろうと。善意が差別に利用された、排除という結果を生んでしまった、大谷選手にしても心外なことだろうし、何より教育に携わる人たちが「気づかなかった」とか言い訳はできないと思います。子どもたちの心を踏みにじるような露骨な差別が蔓延していることは許せないし、みんなで声をあげていきたいと思います。


☆長崎さん

グローブについては、訂正されて、朝鮮学校にも贈られると聞いていますが、まず最初に排除ありきという問題については考えていきたいと思います。



玄さんがマイクを持たれました。

☆玄さん

今日は晴れた日でもありますが風の冷たい日でもあります。ご苦労様です。
工事中で窓も見えない、私たちの声が届いているのかわかりませんが、今日は大阪初級学校のオモニたちと一緒に参加しています。

私も大谷選手のグローブの事案については残念で、新聞にも、インターナショナルスクールや外国人学校には支給されないと大きく載っていて、まだまだみなさんの目には日本の中にある朝鮮学校が映っていないこと、隠されていることを実感しています。「なんでくれへんかったん」という思いよりは、「またか」「どうせ」と思ってしまう世の中が本当に悲しい。

補助金だったり、マスクだったり、が支給されないまま終わりましたし何よりも13年前に施行された高校無償化から完全に除外されて、根拠となる法律自体も安倍政権時代に完全に削除されたので、もう浮上する機会もないのかという思いの中で私たちは不条理に抗うために裁判も起こしましたし、日本の方々と熱い連帯の場を作り上げてこれたのも宝だと思っています。

長女が小学生の時に当時生野初級学校に橋下さんが来られて、素晴らしいと褒めたたえた後に大阪朝鮮高級学校に行ってラグビー部のことを素晴らしいと褒めたたえた後にうしろ向いて下向いて「支給しないよ」と言った。大人の大噓つきのモデルを子どもたちに見せつけられたことは今でも忘れられない。その子らも10年経てばもう大人で「この国は何をやっても変わらんねんな」、そういう諦めを植え付けたらだめ、大人がしっかりした背中を見せないと子どもは真っすぐに育ちません。「どうせ」という気持ちではこの日本社会ではチョソンサラムは生きていけません。と思うところです。

大阪中高級学校、昨年度70周年を迎え、来年度新校舎を建てます。今まさに建てているところです。オモニ会の一員としてその建設に積極的にかかわっていきたいですし、かかわっているからこそ愛情も湧きます。当事者として保護者としてそういう姿を世の中にも知らしめていきたいと思います。



徐さんもアピールされました。

☆オモニ

私は3人の子どもをウリハッキョへ送っています。上の子は高校3年で明日日本の大学の試験があります。大学の4年間いっぱい学んで卒業すると思います。私がその子に言っているのは、「本名でいきなさい」 私たちは国籍が朝鮮です。朝鮮でも行ける国はいっぱいある、国籍は変えなくていいと言っています。大変な社会生活を過ごすかもしれません。幼稚園からウリハッキョに行って芯の強い子になっていることを信じて見守っていきます。

小学校2年の子どもはサッカーをしています。そこには日本の子どももいっぱいいます。みんな本名で私の子どもを呼んでくれます。私のこともだれだれ君のオンマ、と呼んでくれます。子供でも一人の人として認めて一緒にプレーしています。それなのに大人がなぜここまで差別を次から次へとするのかな、と疑問でなりません。

私たちはこれからも日本で住んでいきます。ここに住んでいるみなさんと共存して素敵な未来を築いていけたらいいなと思っています。ウリハッキョを白い目で見ないでまっすぐな目で見てください。2月18日に大阪初級学校の発表会がクレオ大阪であります。キラキラした子どもたちの姿を見に来てください。


♪「声よ集まれ 歌となれ」

シュプレヒコール  子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

          行政が差別するな

          朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
          
          朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

          朝鮮学校の子どもたちを差別するな

          みんなの力で豊かな共生社会をつくろう




シュプレヒコールと合唱が続きました。



大村さんのアピールと最後の歌は「勝利のその日まで」❗❗

☆大村さん

今日で553回目です。こんなに長くやっていても日本は変わらないんだろうか、先週の大阪中高級学校の高級部3年生のアピールを聞いていて思いました。

幼稚園の時から15年間朝鮮学校に通い、民族教育を受け、アイデンティティをしっかり持って日本社会に巣立とうとしている、僕たちを育ててくれた朝鮮学校が、大阪でも全国的にも、母校が無くなったり再編されて少しずつ無くなっていく、差別は本当にやめてほしい、と口々に訴えておられました。朝鮮学校を日本の中でしっかり守っていくのが私たち日本人の役割ではないかとつくづく思いました。

2023年4月1日から子ども基本法が施行されました。子どもの権利条約はもう30年も前に日本も批准しています。それにもとずいて国連から差別だと何度も勧告されても日本は知らん顔してきました。子ども基本法は国内法として定められたわけですから、人種や民族、国籍による差別は絶対だめだと、すべての子どもは教育を受ける権利があると謳われているこの子ども基本法に則って朝鮮学校外しだけはやめてほしいと思っています。みなさんがんていきましょう。


♪「勝利のその日まで」




駐輪場での申し送りです。





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来週も頑張ろうと誓い合って帰路につきました。

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