ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

12月20日、501回目の「火曜日行動」です。

2022-12-20 13:49:10 | 火曜日


朝は寒かったのに、府庁前に到着する頃には収まっているような気がしました。



今日のレポーターはハルモニ会(春母会)の井上さんと横道さんです。写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も心一つに発信してまいりますね。



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

府庁でお勤めのみなさま、ご通行中のみなさま、こんにちは。
501回目として今日もスタートいたします。
昨日から厳しい寒さが始まりました。年の瀬、今年も残すところ10日余りです。
子どもたちの夢と笑顔を大人が奪わない、を合言葉に先週は500回目ということで、府庁の周りを300人余りの人たちがパレードをしました。一口で500回と言いますが、10年を越えてこの場で声をあげ続けてきました。

1年を振り返った時に、入学式、卒業式、運動会があり、そして500回目の火曜日行動には、韓国からソン・ミヒさんたちが駆けつけて下さいました。オモニのみなさんが持っている横断幕には、韓国で毎週金曜日に、朝鮮学校の子どもたちを守ろう、差別をするな、と韓国の友人のみなさんが手にプラカードを持ったり、様々の所で朝鮮学校の子どもたちを守ろうと声をあげている写真がずらりと並んでいます。南北に分断された国がまたお互いに繋がり合い、和解をしていく、それを望んでいる人々にとって朝鮮学校はとても大切な場所です。朝鮮学校に学ぶ子どもたちが、南も北も自分たちの祖国として思い、架け橋として日本の中で生きている、身内が南北に分断されている在日の人たちにとっては、祖国が統一されてほしい、平和に一緒に生きていきたい、その願いのコミュニティの場所が朝鮮学校でもあります。

今日来て下さっているオモニの中には、ジュネーブに行き差別反対の声をあげた方がおられます。

先日、杉田水脈総務政務官が、国連で差別に声をあげたアイヌの人々、そしてオモニたちのチマチョゴリのことを、コスプレという形で揶揄する、更に中傷する発言をしました。人間として、政治家として絶対に許されない発言だと国会でも非難の声があがり、大阪でも自民党の府連の前で、杉田水脈は退陣すべきだという行動が起こりました。人を分断し差別するようなあり方には反対の声をあげていきたいと思います。そのような声を繋ぐためにも、今日もいろいろな方にマイクを渡してアピールしていただきます。今年最後ですのでひと言ずつみなさんの声をいただきたいと思います。




火曜日バンドは不滅です❣️



大野さんのマイクアピールです。

☆大野さん

アンニョンハシムニカ ご苦労様です。日朝市民連帯の大野です。
500回の市民パレードには多くの、いろんな方が参加されていました。途中、学校の教室の窓から生徒たちが一生懸命手を振ってくれてとても励まされました。

今年は最悪の年でした。特に、朝鮮学校に対する差別が一向におさまらない。中国、朝鮮を口実にして日本は軍事費の増強を図ろうとしている。戦後77年が経過し、戦争体験者がほとんどいなくなる状況では、いずれ再び戦争に突き進むのではないかと危惧します。韓国も政権が変わり、日本も政権が変わり、絶好のチャンスとばかりに岸田首相はやっているのです。

火曜日行動も続かないことを願っていますが、続けざるを得ない状況になっています。私は腹をくくっていますのでみなさんと一緒に、解決するまでがんばりましょう。




陶山さんがマイクを持たれました。

☆陶山さん

府庁のみなさん、こんにちは。
今年最後です。しっかり聞いてくださいね。

私たちは、毎週ここで、差別をしないでくれ、どの子にも平等に教育を受ける権利を与えるべきだ、と訴えています。

11月のある土曜日、守口でチュギハッキョ(秋期学校)がありました。朝鮮半島にルーツのある子どもたちが集まって、市内各学校の民族学級の子ども、或いは、民族学級に行ってなくても朝鮮半島にルーツのある子どもが集まって交流する場です。これがもう30数年続いています。このように現場では、隣にいる子とは誰とでも仲良くする、差別はしない、これ基本なんです。それが政治やトップが差別をしろしろと、差別をする行政をするからヘイトクライム、ヘイトスピーチがはびこるんです。

先日、新聞記事で、ある大学生が、社会教育学科でしたか、3名、朝鮮学校に実習に行ったという記事を見ました。本当にうれしいことですね。素直に考えたら、隣にいる人、近くにいる人、を知ろうとしたら、お互いに知り合おうとしたら、そう思うのが当たり前です。そういう政治を、府庁のみなさん、是非とも来年はやってください。よろしくお願いします。




小川さんもマイクを持たれました。

☆小川さん

こんにちは。

今年、兵庫県の日朝友好協会が山本かほりさんの講演会をされ、行って来ました。
山本かほりさんが朝鮮民主主義人民共和国に行かれた時の映像を流して下さったんですが、すごい歓迎ぶりで、笑顔がいっぱいでした。その映像を見た人が、山本さんに「洗脳されてる」と言ったそうです。私も、以前、文在寅氏と金正恩氏の二人の首脳が笑顔で抱き合った映像を自分の近しい人が見て、私が「親子みたいでよかったね」と言ったら、気持ち悪いというようなことを言われたことがあります。笑顔すら最初から偏見の目で見たらそのように見えるのか、と怖く感じました。

差別とは、最初からその人の存在を否定している、そのようなことは絶対なくしたいと思います。来年もがんばりたいと思います。



伊関さんもアピールです。


☆ 伊関さん

みなさんこんにちは
「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」です。
暑い日も寒い日も雨の日も雪の日も、百折不屈10年を超えて続けられた火曜日行動の、今日は501回目で今年最後の行動です。

守るべきは子どもたちの未来、学習権、教育権、朝鮮学校の民族教育です。
糾弾されるべきは行政差別、高校無償化排除であり朝鮮学校補助金のカットであります。
朝鮮学校の民族教育を守る権利を要求し来年も闘い、無償化適用、補助金復活を勝ちとりましょう。みなさん共に頑張りましょう。

アプロハムケ!! 



東谷さんもマイクを持たれました。

☆ 東谷さん

府庁で働いているみなさん、ご通行中のみなさん、今年最後の火曜日行動です。
久しぶりにアピールさせてもらいます。

この前、朝鮮学校を訪れて子どもたちの勉強しているところを見てまいりました。
子どもたちは本当に楽しく勉強し、先生がたも一生懸命教えておられます。しかし話を聞きますと、先生がたは朝早くから夜遅くまで苦労を厭わず働いておられます。

大阪府大阪市は元のように補助金を出して、みんなが安心して学べるように、教育が行えるようにしてください。
これは本当に差別です。憲法違反をしていると思います。
500回目のパレードでは多くの人が集まりました。どうか私達の声を聞いて、すぐに差別を止めてください。来年もここに来ます。
もう一度言います。どうか私達の声をきいて、差別を止めてください。




秦さんが初めてマイクを持たれました。

☆ 秦さん

アニョンハシムニカ 初めてマイクを持ちます。
わたしは二世です。40年間教師を務めました。
府庁のみなさん聞いてください。わたしは差別と言う言葉の生き証人です。生まれた時から差別されました。

知事「キル チヨン ヤン ムン 」という言葉がわかりますか? 吉村洋文をね、朝鮮語読みをすると「キル チヨン ヤン ムン 」となるんです。そう呼ばれたいですか?

わたしはそう呼ばれてきたんですよ。わたしは秦勝元、チン スン ウオン です。日本語で読むと「ハタ カツモト」と読むんですよ。出生届を出す時に、知識の無かったオモニは係の人の言うままに書いてしまいました。何十年も“ハタ カツモト”と呼ばれてきました。
今でも昔の知り合いに会うと「ハタさん」と呼ばれるのです。修正するのは大変です。
わたしは今75歳ですが、75年間変わっていません。75年間差別をずーとされているんです。高校の時は通学定期を買えませんでした。アルバイト先でも朝鮮の子は使えないと言われました。今だにそれが続いています。

今、大阪府大阪市のやっていることは差別そのものです。朝鮮学校だけを差別する。どこにその根拠があるのですか。何もありません。絶対に差別はいけません。

500回目のパレードにも参加しました。これからもずうっと参加します。覚悟をもって闘っていきます。
私たちは絶対に負けません。みなさん! がんばりましょう!




南大阪地域のオモニもマイクをもたれました。

☆ オモニ

アニョンハシムニカ
わたしは12年間、子どもに民族教育を受けさせてきました。
この火曜日行動が始まった時は上の子が中学2年生、下の子が小学校5年生でした。
まさかこんなに長くこの行動が続くとは思わなかったのに、とうとう500回になりました。決して喜ばしいことではありません。

高校無償化からの除外、大阪府大阪市の補助金停止は差別です。何度も国連から勧告を受けています。どの国の委員も教育差別だと言っています。差別ではないと言っているのは日本だけです。

来年は無償化適用と補助金再開を必ず実現していただくよう要求します。
来年はここで、この様なアピールをしなくてもよいことを願いながら、歌います。




大阪中高オモニ会の梁淑子さんもマイクを持たれました。


☆ オモニ(大阪中高級学校オモニ会)

アンニョンハシムニカ
寒い中、みなさんお疲れさまです。来年もウリハッキョのために、子どもたちのために引き続き力強く、明るく闘っていきたいと思います。勝利のその日まで頑張って行きましょう!

☆ 歌とシュプレヒコール
歌「声よ集まれ 歌となれ」




シュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が繰り返されています。

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・行政が差別するな



大村さんのアピールと最後の歌は「勝利のその日まで」❣️❣️❣️


☆ 大村さん

府庁のみなさん ご通行中のみなさん
今年最後の火曜日行動となりました。何も変わらなかった10年ではありません。
朝鮮学校を取り巻く状況は本当に厳しいし、ヘイトスピーチは横行しています。でもその中で私たちの闘いによって裁判で勝利するとか、ヘイトスピーチ条例が出来るとか、少しずつ変わってきました。

わたし達は一つ一つに向き合って闘っていく、そのことが人間の尊厳を取り戻す、という思いでここに集まっています。まだまだ頑張っていきたいと思います。
そういう気持をこめて「勝利のその日まで」を力強く歌いましょう。



駐輪場での申し送りです。



あっという間の10年と8ヶ月でした。



勝利を勝ち取ることなくまた一年が過ぎ去ると思うと胸が張り裂けそうです。



でも絶対に負けません。誰が子どもたちの学ぶ権利を奪えると思っているのですか❣️



全世界の心ある方々に聞いてみましょう。



国や民族の違い、風習や伝統の違いはあっても、人間が人間らしく生きるのに、差別は必要ないと思いませんか❣️



私たちが大阪府庁前で毎週毎週声を上げてきたのは、独立国の海外同胞としての私たち在日朝鮮人の基本的人権、子どもたちの学ぶ権利を守るためなのです。



又、差別に抗い、この日本を心から愛する方々が、この国を本当に平等で思いやりのある本物の先進国に発展させたいと願うからこそ、心ある日本の方々がこの場所に集まってこられたのです。



11年近い歳月この地に立ちながらニョニョも沢山のことを学びました。思想や所属団体の違い、国や民族の違いを乗り越え、沢山の方々と心を通わせることができました。



「火曜日行動」は普通の人々を勇士に育ててくれる場所かも知れません。



新年2023年も刻々近づいてきています。今年の「火曜日行動」は今日が最後です。新年を迎え1月10日からまた始めます。



新年が心の底から笑い合える穏やかな年であることを心から願っています。いつも応援してくださってありがとうございます。コマッスムニダ!

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