ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

4月5日、466回目の「火曜日行動」です。

2022-04-05 16:02:00 | 火曜日


孫の入学式を終え一目散に府庁前に走りました。セーフ



今日のレポーターはハルモニ会の井上さんと横道さんです。写真撮影は松尾さんです、今日も心ひとつに発信してまいりますね^_^



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

府庁にお勤めのみなさま、ご通行中のみなさま、こんにちは。
2012年4月17日、私たちは初めてこの場所に立ちました。子どもたちの笑顔を奪わないでほしい、子どもが自分の力ではどうすることもできない差別を大人がしないでほしい、その訴えの一点で、いろんな立場の人たちが毎週火曜日、この府庁前の行動に参加してきました。もう10年を迎えようとしても、こんな当たり前のことが叶えられていません。

卒業式が終わり、今、入学式が始まっています。私も、暮らしている生野区での第四初級学校の入学式、入園式に参加してきました。子どもたちは緊張しながら、これから学校で、自分の国の文化や言葉を学び、仲間と育っていく、それをオモニ、アボジ、地域のハルモニ、ハラボジたちがあたたかい目で見守りながら、子どもたちは入学式を迎えました。でも、残念ながら、朝鮮学校への補助金の復活はいまだなされていません。

今、少子化が大きな問題になっています。子どもがなかなか生まれない、育てられない、その中で、子どもたちを支えることは国の未来をつくる根本です。幼児教育を無償化し、幼児期から子どもたちが健やかに育つことを保障するのは国の義務です。幼保無償化の実現のために使われているお金は、8%から10%に値上げになった消費税が財源として使われています。すべての人が払っている消費税で幼保無償化が実現したのに、当初は朝鮮学校の幼稚園には適用されて来ませんでした。やっと去年の12月、国会の閣議決定の中で、基準を満たせばすべての幼児関連施設には無償化が実現することが通り、この2月、大阪の朝鮮学校の幼稚園にも適用されることになりました。初めて勝ち取った第一歩だと思います。

この場に立つ原点の話として、自分の保育園時代の話をします。働いていた保育園が生野区にあり、在園児の70%を超える在日の子どもたちが通っている保育園でした。残念ながら在日の子どもたちへの民族保育は取り組まれて来ませんでした。在日の保育士さんと日本人の保育士で一から民族保育を創っていきました。挨拶もアンニョンハシムニカ、給食のビビンバやトック、クラスの名前を日本名と朝鮮名と並べてつける、愛のホームはサランホームへ、何よりも在日の保育士さんが本名を名乗って子どもたちの前に立った時に子どもたちが目を輝かせて「先生も朝鮮人なん?私も朝鮮人なんだよ」「僕も韓国人なんだよ」とうれしそうに語りかけます。自分の存在を隠さなくていいんだ、韓国・朝鮮人として生まれたことはありのままに認められて素敵なことなんだ、そう子どもたちが思うこと、今、テレビをつければ朝鮮バッシングがあふれている、自分の出自を隠さなくてはいけないと思わせるような報道があふれている中で、本名で名乗り、自分の国の言葉を学校の中で学び、自分が大切にされているという気持ちを持って育つ場所がいかに貴重なものかと思っています。

そんな貴重な宝物のような存在が、この10年、朝鮮学校への差別が続く中で、財政的な困難、世論の朝鮮バッシング、少子化の波もあり、朝鮮学校に通う子どもたちが少なくなってきました。朝鮮学校が日本社会の中で存続していくためには、性根を据えて朝鮮学校を守っていく、未来に繋げていくことを日本人の責任として取り組まなければいけないと思っています。

今日もいろんな人たちがいろんな立場で参加をしてくれています。
火曜日行動の素敵なところは、火曜日バンド、参加者の多くが日本人の人たちですが、朝鮮学校を守っていくということは自分が人間らしく生きていく、それは人生を楽しんで生きること、お互いに素敵な生き方を認めていくこと、そんなことが火曜日行動の中で表れていると思います。

ではマイクをリレーしていきます。最初に大野さん、お願いします。



☆大野さん

アンニョンハシムニカ 日朝市民連帯の大野です。
今日は抗議日和、府庁のみなさんもよく聴いてくれるのだろうと思います。

コロナがなかなか収束しません。私の友人も3人、どこで感染したかわからないとそれほどオミクロンは感染力が強いようです。過去にスペイン風邪では40万人の国民が死んだといわれています。今は医療も進んでいるので死ぬ可能性は少ないと思われていますが、未知の恐怖心は国民すべてにあります。抗議活動をする上でもコロナを気にしながらやらなければならない、それやったらやめとけという話になるかもしれませんが、私たちはそういう訳にはいきません。

在日朝鮮人に対する差別が横行し、助長させて来たのは取りも直さず維新政治であったと確信しています。橋下徹さん以下、排外主義者というのか、外国人差別、或いは労働組合を弾圧する、そういう政治がまかり通っています。それは絶対に許せない。

先日、済州四・三慰霊祭が盛大に行われたと聞いています。キムデジュンさん、ノムヒョンさんから行われるようになったのですが以前は到底できなかった。ご存知のように1948年、多くの済州に暮らす人々が虐殺された、数万人と言われているが、私の知る限りもっと多い、その死体を米軍はブルドーザーで埋めたと聞いています。まさに今、ウクライナで戦争が始まっていますが、戦争にはルールはありません。日本に於いても、アメリカが原爆を投下し、沖縄に上陸して多くの死者を出した。これは日本政府の責任です。しかし誰一人反省していません。これが現在の日本の政治に繋がっています。
1945年3月26日に連合軍は沖縄に来ました。5月、6 月と2か月半にわたって残虐行為が行われた訳です。そして許せないのは、朝鮮から従軍慰安婦といわれる多数の女性たちが沖縄にもいました。阿嘉島にはアリラン峠という場所があります。そこでは朝鮮の少女たちが祖国を思って泣いていた、という話が沖縄県史に載っています。与那国島でも朝鮮から従軍慰安婦を軍人が台湾経由で連れて来た、その97名の少女たちが連合軍の爆撃を受けて、慰霊されています。史実としてこういうことがあったのです。教科書は一切とりあげない。教科書自体、国の都合のいいように書き換えられ、或いは維新の圧力によってこのようなことは一切知らせない。あと10年、15年して戦争体験者や私たちがいなくなったら、誰一人歴史を知らないということになります。戦争があったことも、天皇制がひどかったことも隠されてしまう、怖いことです。

桜のきれいな大阪城ですが、数百年前、朝鮮侵略を繰り返した豊臣秀吉が立派な人としてまかり通っているのもおかしいですし、それが大阪のシンボルであるのは残念です。
大阪府は、朝鮮人差別をやめよ、授業料を保障せず意地悪をするのか、明らかに差別です。差別がひどくなればいつも戦争になったという歴史を考えると、一日も早く差別をやめよ。
私たちの願いをぜひ聞き入れていただきたいと思います。




火曜日バンドは不滅です‼️



イケメン三人衆健在です。



☆長崎さん

大野さんありがとうございました。

4人のお子さんのオンマ、ヒャンOOさんが今日も参加してくださっています。
よろしくお願いします。


☆ オンマ

みなさんこんにちは。
今日は去年の12月に生まれた4番目の三女と、この春から幼稚班に通う長男(4歳)と、6年前に生まれてこの春、生野朝鮮初級学校一年生になった長女の3人と一緒に来ました。
もう一人、次女(2歳)は今日は保育園に行っています。

みなさん!覚えておられるでしょうか。 6年前、生まれて首が座ったばかりの長女を抱っこしながら火曜日行動に参加しました。
ビラを配っている時、丁度昼ごはんから帰ってきた当時大阪府知事だった今の大阪市長、松井さんが目の前にこられたのでビラを渡そうとしたら、“いらん”とばかりに手払いして庁舎に入っていきました。
わたしは松井さんの背中に向かって「この子に学ぶ権利はないのですか」と直接聞きました。
何と、はっきり「無い」と言って入って行かれました。
その時のことは忘れられません。今も鮮明に覚えています。それから庁舎の中で、府のエライさん達に抗議して色々話しましたが、何の返答もありませんでした。無かったことにされました。
赤ちゃんだった長女は初級学校に入学しました。「彼女に学ぶ権利はないのですか?!」


この火曜日行動にわたしは産休育休の度に子ども達をつれて参加しています。 
「こんなところに子どもを連れてくるなんて、何も分からない子を連れてくるなんて」と思っていらっしゃる方もおられると思います。
こんなことをさせているのは、あなた達で、こんなことを終わらせないのもあなた達です。
この子達もここに来る時「なんの仕事なん?」「なんの集まりなん?」と聞いていました。
まだまだ理解できません。
でも、わたしはこの現実を子ども達に隠すつもりはありません。


この子たちは本名で通っているけど、日本の方たちに変な事を言われることは無いんですよ。
知事や市長は市民の意見が、とか府民の意見がとか、よく言われますが市民の方は何も言わないです。
長女は保育園に3年通って退園して朝鮮学校幼稚班に2年通いました。
この春、保育園に一緒に通ったお友達6人と一年生になる記念写真をとりました。皆違う小学校に行くのですが、皆それぞれの学校の制服を着て、長女も朝鮮学校の制服を着て堂々と写真を撮りました。みんな当たり前に朝鮮学校を認めてくれています。「朝鮮学校楽しそうやね」と言ってくれます。

誰の意見で朝鮮学校は排除されているんですか。誰の考えですか?!

「学ぶ権利」は世界で当たり前に認められている。子どもが育つ上で「学ぶ権利は」は国が保証して当たり前。子どもが愛されて生きる権利です。
人間の権利ってどこにあるのか、人間が生きるとはどう言うことなのか、ロシアとウクライナの問題で世界が直面しているけれど、日本は爆弾は見えないけど、拳銃は見えないけど、日本の中で戦争は起きているのです。排除されている人々は私達在日だけではないです、まだまだいるのです。
日本はグローバル社会と言っていますが、どういうことですか?! グローバル社会とは全ての人間が平等、全ての人間が尊重される、それがグローバル社会だと思います。

新しい年、新しい学期、皆それぞれに新しく始める事があると思います。
「当たり前のことを当たり前する」このことを本当に初めてください。
がんばりましょう!






アOOちゃんが入学式で朗読した挨拶を披露して元気を分けてくれました。

[진달래꽃 방실방실 피는 봄날에 아버지 어머니들의 많은 사랑과 축복속에서 우리들은 1학년생이 되였어요. 우리들은 아버지 어머니 선생님의 말씀을 잘 들어 우리 말과 글을 열심이 배워 동무들과 잘 지내는 착한 학생이 될래요. 2022년 4월 3일 신입생대표 허OO
]

[ツツジの花がニコニコと咲き誇る春の良き日に、アボジ、オモニたちの沢山の愛情と祝福を受けながら私たちは一年生になりました。私たちはアボジ、オモニ、先生方のお話をしっかり聞いて自分の国の言葉と文字を一生懸命に学び、友たちとも仲良く過ごせる立派な学生になります。2022年 4月 3日 新入生代表 許OO]







☆オモニの歌とシュプレヒコール

歌「声よ集まれ 歌となれ」

シュプレヒコール

*子ども達の学ぶ権利を保障せよ!

*朝鮮学校の子ども達を差別するな!

*朝鮮学校に高校無償化を適用せよ!

*朝鮮学校に補助金支給を復活せよ!

*行政が差別するな!



最後の歌は「勝利のその日まで」‼️

駐輪場での申し送りです。


来週も頑張りましょう❣️



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