ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

4月19日、468回目の「火曜日行動」です。

2022-04-19 17:21:00 | 火曜日







今日は「火曜日行動」が始まってから満10年になる日です。





火曜日行動は2012年4月17日に始まりましたが、今日は2022年4月19日です。正確に言うならば火曜日行動が始まってから3652日目の日です。





今日のレポーターはハルモニ会の木村さん、写真撮影は松尾さんです。今日も心ひとつに発信してまいります。





火曜日バンドは不滅です。





長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

朝鮮学校の子どもたちの笑顔を守るため、2012年4月17日に私たちは始めてこの府庁の場に立ちました。その火曜日行動は今日で10年を迎えます。

10年と一口に言いますけれど、私が首にかけているこのプラカードの写真の子どもたちは、朝鮮学校への差別をしないでと、立ち上がった幼稚園児でした。その子どもたちは今では高校生になっています。10年前に火曜日行動が始まった頃に生まれた私の孫は、小学4年生になりました。

10年間、こんな理不尽な子どもたちへの差別を、朝鮮人に対する差別を許さないと、子どもたちを抱えた当事者である朝鮮学校の保護者の方々、差別を許すことは、日本人の民主主義を壊し、人間の誇りを奪うこと、そんな思いで立ち上がった仲間で、この行動は続けられています。

10年間、私たちを励ましてくれた火曜バンドの音楽の力、このアピールのレポートを担当してくれた「春母(ハルモニ)会」の発信の力、仕事の合間を塗って参加する朝鮮学校の保護者の方々、こうした様々な力を集めて、火曜日行動は続けられてきました。

今日はいろんな方々に10年の思いを人にアピールしてもらいたいと思います。





今日はアピールの冒頭で記録詩「心ひとつに」を朗読させていただきました。


記録詩


   「心ひとつに」

         ニョニョ


十年という歳月が流れた 
大阪府庁前での「火曜日行動」開始から

「朝鮮学校無償化除外 絶対反対!」
「大阪市・府は補助金支給を再開せよ!」
老若男女を問わず 闘い続けたこの十年!

朝高生が、中級生が、初級部の子どもまで
「私たちの学校を守るんだ」と駆けつけた
心の故郷―ウリハッキョを潰さないでと!

口汚く罵り 妨害する者たちに抗うため
FBへの投稿始めた20回目の「火曜日行動」
世界中に訴えるため更新続けたブログ記事

普通の人々を勇士に変貌させた10年の歳月
どんなに辛くても交代でレポートを綴った
横道、平田、木村、陶山、パク、郁子さん

走り回りながら記録写真撮り続けた松尾さん
愛のキャンディを配り続けたクッスンさん
仕事の合間にも駆けつけたオモニ会の皆さん!

痛みを堪え立ち続けた館山さん、チンさん
雨の日も風吹く日も共に歩んできた
パン、リ、カン、キム、シン、井上さん

週ごとに増え続けた「火曜日バンド」!
アコーデイオン、タンバリン、サンシンの音が
人々を振り向かせ 参加者を鼓舞し続けた

どんなにつらくても笑顔を絶やさず
引っ張ってくださった長崎さん、大村さん
毎回スピーカーを運んでくださった敏和さん
毎回アピールを続けた大野さん、平石さん

東京、兵庫、京都、岐阜そして祖国の南から
どれほど多くの方々が駆けつけて下さり
力強いアピールで寄り添って下さったことか

中山、原戸、高橋、東谷、小川、鈴木、直子さん
名前をあげることもできなかった全ての方の想い
胸にしっかりと刻んで闘い続けた10年の年月!

決して忘れることはできない
志半ばで永眠された同志たちの
悔しさを!怒りを!無念さを!

ヒョンチョルナムさん、キムハクチェさん、
リャンボンスンオモニ!
有元幹明さん、大村淳さん、田中ひろみさん
お名前をお呼びするたび 痛む この胸!

参加したくてもできない方々の分も頑張ると
悲しみの涙を闘志に代え立ち上がった
和子さん、スオクさん、インスンさん!
 
私たちは知っている
未来を守る為の闘いに終わりがないことを!
諦めない限り 勝利の日は必ずくることを!

たとえ蟻のような小さな力であっても
心ひとつに 力を合わせ 突き 進めば
必ず障壁を崩すことができるということを!

           (2022年4月17日)

기록시
마음 하나로 모아

녀녀

10년이란 세월이 흘렀다
오사까부청앞에서의 <화요일행동> 시작한지

<조선학교무상화제외 절대반대!>
<오사까시/부는 보조금지급 재개하라!>
남녀로소 불문하고 계속 싸운 이 10년!

조고생이, 중급생이, 초급부아이들마저
<우리 학교 지키자>고 달려왔다
마음의 고향- 우리 학교 빼앗지 말라고

갖은 악담으로 방해하는자들과 맞서서
페북에 투고한 스무번째 <화요일행동>
온세상에 알리자고 갱신한 브로그기사

보통사람들을 용사로 변모시킨 10년세월
아무리 괴로워도 교대로 레포트를 써낸
横道、平田、木村、陶山、박씨、郁子씨

달리면서 기록사진을 계속 찍은 松尾씨
사랑의 사탕을 10년동안 나누신 국순씨
파트일 조절해 달려온 어머니회여러분!

아픔을 참아가며 일어서신 館山씨 진씨
비가 와도 바람 불어도 함께 걸어온
방씨, 리씨, 강씨, 김씨, 신씨, 井上씨

주마다 불어나기만한 <화요일악단>!
손풍금, 탐바링, 방울이며 상싱소리가
길가는 사람들과 참가자들을 고무했다

아무리 힘들어도 미소를 잃지 않고
이끌어주신 長崎由美子씨, 大村和子씨
매번 확성기를 날라다주신 敏和씨
매번 호소를 계속하신 大野씨, 平石씨

도꾜, 효고, 교또, 기후, 조국남녘땅에서
얼마나 많은분들이 몸소 찾아오시여
힘있는 호소와 구호로 함께 해주셨을가

中山、原戸、東谷、小川、鈴木、直子씨
이름도 올리지 못한 숱한 분들의 마음
가슴에 똑똑히 새기며 투쟁한 10년세월

절대로 잊을수 없어라
소원 이루지 못한채 돌아가신 동지들의
억울함을! 분노를! 원통함을!

현철남씨, 김학재씨, 량봉순어머니
有元幹明씨, 大村淳씨, 田中히로미씨
성함 부를 때마다 아파지는 이 가슴!

참가하고싶어도 못할분들의 몫도 싸우리
슬픔의 눈물을 투지로 바꾸어 일떠선
大村和子씨, 소수옥씨, 강인순씨!

우리들은 알고있다
미래를 지키는 투쟁엔 끝이 없음을!
단념만 안한다면 반드시 승리할것임을 !

비록 개미와 같은 작은 힘이여도
마음 하나로 하여 계속 뚫고 나간다면
반드시 장벽을 허물수 있다는것을!

(2022년 4월 17일)




大村さんがマイクを持たれました。

☆大村さん

府庁で働いていらっしゃる皆さん、ご通行中の皆さん、今日で468回目になりました。
11年前に始めたこの火曜日行動、私は初回から夫と一緒にずっとここで立ち続けてきました。この10年間の手帳を見ると、毎回「府庁前」「府庁前」と書いてあり、休んだのは5回だけでした。

最初はこれほど続くとは考えていませんでした。政府が高校無償化から朝鮮学校のみを除外し、それに便乗して大阪府・市が朝鮮学校の補助金を不支給にした差別する理不尽を許せないという思いから、大阪府も大阪市も行政はわかってくれると信じて訴えてきました。

最初の年の9月にはキム・ポットンハルモニが韓国から来られた時にここでアピールをしました。10月15日には韓国のハンギョレ新聞が取材に来ました。私はその時の新聞記事を持っています。私たちは全世界に訴えたいという思いで、その新聞を見ました。ところが今はこういう状態で、10年も続くとは思っていませんでした。

ずっと一緒だった夫は4年前に亡くなりました。彼のここでの最後のアピールの中から読ませていただきたいと思います。彼は今この場には居ませんが、ずっと一緒に闘い続けているという思いがあります。

269回目、11月14日のアピールです。

「…年間200日を超える米韓軍事訓練のことは日本のマスコミは何も報道しません。(今も昨日から始まりましたが同じです。)挑発しているのは米・韓・日の軍隊です。安倍首相は文字通り“トランペット”、つまりトランプのペットとして、多くの武器を購入する約束をし、妻の基金に60億円を約束しました。その後安倍の支持率は上がったのを見ると、日本人は忘れやすいと思いました。“水に流す”という言葉で朝鮮学校が流されています。私たちは偏見の中にあります。“支える会”と言いますが、朝鮮学校によって日本社会を鏡のように映しているので、“支えられる会”と名を変えたいくらいです。」

夫は、朝鮮学校のことは日本人の課題です。今、日本社会は暗闇です。朝鮮学校は明るく生き生きと学んでおり、ひとつの灯りです。日本人として触発されすにはおれません。夫はいつも、朝鮮学校は日本社会の宝であり、日本社会を映す鏡のような大切な存在だと言っておりました。

私は夫の遺志を受け継ぎ、朝鮮学校を日本社会の宝として支え続け、応援していきたいと思います。



館山さんがマイクを持たれました。

☆館山さん

今日は記念の日であるということは聞いて参りましたけれど、気持ちの上ではたいへん重い。11年目に私たちは突入しなければならないのかと重さを感じてならない。

その源をたどると…、今日は吉村知事はお休みのようですが、周りの人たち、よく聞いてください。

私たちがここに立っていることの証として、先日もオモニが話してくれましたが、私もその時のことはちょうど昼食から帰ってきた松井一郎当時の知事に、子どもを抱いており「この子に学ぶ権利は無いのですか」と聞いたところ、松井一郎知事は「無い」と言ってその場を去っていったという。その時の姿は、彼はオモニに向き合うのではなく、背を向けて、まっすぐに理由を述べたのではなく、逃げたのです。暗い闇の中へと入っていったのです。この10年はこの闇との私たちの闘いだと思っています。

報道されているように、愛知、千葉、京都、兵庫の知事さんも朝鮮学校に対する補助金は出しているではありませんか。なぜ大阪府は朝鮮学校への補助金をやめてしまったのでしょうか?

“闇”と私は言いましたが、まさに“闇”なのです。おどしたり、おびやかしたりして不正運営をするという、市長になってもこのやり方は今も続けています。

吉村知事が松井一郎氏とは異なるというなら、それを明確に示してほしいものです。朝鮮学校に補助金のことについて明確に意思表明をしてほしい。

私たちは闇との闘いにおいて、正攻法で堂々と闘いますよ。あなたたちは逃げたじゃないですか。堂々と闘うことの根拠は人間であることです。子どもたちの権利を守り、おびやかさないでください、私たちが言うのは、人間としての権利を大阪において実現してほしいからです。

語りたいことはたくさんあります。カジノについても述べたい。
私は歌の中にもあるように「諦めないで、断念しないで」闘い続けたい。

もうひとつ、私が立ち続けている力になっているのは、朝鮮高級学校の子どもたちが、あれは寒い日であったが、「百折不屈(ペクチョルプルグル)」という横断幕を持って立ち続けた姿です。寒かったけれど温かい勇気をもらいました。

私たちは人間としての勇気をもって、闇との闘いを続けたいと思います。





横道さんがマイクを持たれました。

☆横道さん

館山さんのアピールを聞いて胸が痛みました。

今日は府庁で働いている皆さんにお願いしたいと思います。なぜなら、私は今はリタイアしておりますが、そして民間会社の違いはあれ、皆さんのことを同じ働く仲間と思っているからです。

大阪府・市は全国に先駆けて朝鮮学校に補助金を支給してきたすばらしい自治体であったし、とても親切に対応してくださったと聞いています。

しかし、維新の橋下、松井知事らが一切の補助金を打ち切ってしまいました。たとえ少額であっても朝鮮学校の子どもたちにとっては、たいへん貴重な補助金だったのです。

府庁で働いている皆さんは、公務員は給料が安定しているからとか、給料が少し良いとか、というだけで就職されたのではないと信じています。すべての住民生活の改善や過ごし方を大切にし、大阪府・市を共に生き、良くしていきたいと思われていると信じています。一人一人の方は民族差別を容認しているとは思いません。

今日はここに横浜市従の新聞を持ってきました。横浜市従とは、横浜市で働く労働組合です。神奈川朝鮮中高級学校の創立70年を記念して校長先生のインタビューがこの新聞の一面全てに掲載されています。労働組合の機関誌にこういうことが載ったのを読んでうれしく思います。

大阪府で働く皆さんにも労働組合があるはずです。差別をすることは労働運動の精神に違反していると思います。もちろん労働組合ですから、みなさんの労働条件の向上ももちろん大切です。しかし、差別をなくし、共に生きる社会を作ることももっと大切です。

維新のトップの下で働くのはたいへんなことがあるとは思いますが、私たち労働組合の役割も十分考えて、みんなで立ち上がってください。声を出してください。よろしくお願いいたします。




火曜日バンドの古賀さんもマイクを持たれました。

☆古賀さん

火曜バンド、日朝市民連帯大阪の事務局員もしています。
長い間立ち続けて、アコーディオンの腕も多少は上達したかな、と思います。

朝鮮学校への差別をしていくと、大阪の教育はいつまでも最低のままです。大阪の教育を日本一にするためには、在日朝鮮人朝鮮学校への差別をなくすことが一番です。差別がなくなり、朝鮮学校への補助金が復活すれば、私たちは、大阪の教育は最低だと思っていたのは誤りやな、やはり日本一だなと思うようになるでしょう。

今、大阪では、カジノに2000億円〜3000億円もの巨額なお金が使われるそうです。これが博打場を作るためなのです。

これだけあれば、朝鮮学校への補助金は1年で1億円。2000年か3000年支給できることになります。その他教育への投資がいっぱいできます。

吉村知事、松井市長、職員の皆さんは、心を改めて、差別を止めてください。

その日まで我々はくじけず闘い続けます。





初期の頃からずっと参加されている保護者のエミさんがマイクを持たれました。

☆エミさん

娘が保育園の時に無償化が始まりました。
無償化からも排除され、補助金も維新が凍結したのです。

娘は今無償化の対象となるはずの高校生になりました。この娘を始めて連れてきたのは保育園の時でしたが、自分もアピールをすると言ってこの場にやってきたことがあります。私がするようにと言ったのではありません。娘自身の意思です。

「中大阪に通う2年生です。この1年間で、漢検も合格しました。朝鮮の歌や踊りも習えて楽しいです。日本の大人の人はウリハッキョをいじめないでください」と述べました。

火曜日行動には、それから子どもたちが来るようになりました。子どもを連れてきてアピールをさせて、自分が来ないわけにはいかない、そんな気持ちでいます。

その娘と一緒に同じ気持ちで寄り添ってきた同胞、日本人と共に、闘っていきます。

それまで教育の場にいじめ、差別をなくしてほしいと思います。




朝高オモニ会の高さんもマイクを持たれました。

☆高さん

今、大阪朝鮮高校に最後の子どもを通わせています。その子は今18歳です。小2の時に補助金が打ち切られ、あれよあれよという間に補助金も打ち切られてしまいました。

気骨のある日本人教師がたくさんいます。差別をなくそうとされた先生方もたくさんいます。この場でも教師のOB、OGがたくさんいらっしゃいます。

日本の学校では「多文化共生」ということが口では言われていますが、本当でしょうか。私たちは在日の3世、子どもたちは4世、5世になります。これからも私たちはずっと日本で暮らし、一緒に日本社会を作ります。

私の子どもは今年度で卒業ですが、おそらく高校生活が終わるまで無償化が適用されないままかもしれませんが、私自身はおばあちゃんになってもがんばっていきます。

共に生きていきましょう!

歌とシュプレヒコール

『声よ集まれ、歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!

・行政が差別するな!

・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!

・朝鮮学校への補助金を復活せよ!

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!







シュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が続いています。





朝鮮新報社の全記者も写真撮影されています。





アピールが続きます。女性同盟申さんのアピールです。

☆オモニ

10年という歳月が本当に早く経ちました。私の息子が高校3年の時に除外が始まり、その息子は娘を持つお父さんになっています。

相変わらず差別から抜け出せない10年です。何かあったときに大人の偏見が子どもに向けられています。知事はこのことをどのように思っているのでしょうか。府庁で働いている皆さんは私たちの行動を見てどのように思っている私たちの子どもが思いっきり学べる環境を作ることが行政の役目だと思います。

国連からの勧告が出ているにもかかわらず行っている行動を改めてほしいと思います。

決して諦めないという決意を胸に刻んで、いち早く解決していただけるよう、これはお願いではなく、呼びかけなので一日も早く解決してほしいと思います。





最後の歌は大村さんと歌舞団のリユウさんの音頭で「勝利のその日まで」❣️❣️




駐輪場での申し送りです。




今日は本当に大勢来てくださいました。




道すがら芝桜が満開でした。




勝利のその日まで諦めることなく最後までたたかう約束をして三々五々帰路に着きました。お疲れ様でした。来週も頑張りましょう❣️



コメント (4)
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