ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

コラム2.   メロメロになった日

2012-01-05 15:24:12 | 日記
コラム

   「メロメロになった日」
    

毎年梅雨が明ける頃、孫の通うウリハッキョでは「夕涼みの日」と称して、花火や金魚すくい、昔話コーナー等が設けられとても賑わう。冷やしうどんやチジムなどの大サービスまで付いている。

 低学年、幼稚班の子供達はもとより、近隣の日本の学校に通っている子供達も大勢遊びに来て、一種のお祭りのようでとても楽しい日だ。

 孫が幼稚班に通うようになった2年前から私も昔話コーナーに招待され紙芝居などをさせてもらっている。

 2年前は「3年峠」、昨年は「青がえる」今年は「金の斧銀の斧」を上演するはずだった。ところが「夕涼みの日」と東北のウリハッキョでの慰問コンサートの日が奇しくも同じ日になってしまった。

孫たちの前で昔話はできなかったが、なんとなんと私は幸せな事に東北のウリハッキョの初級部3年生と夢の共演をすることになったのだ。

 正直者が最後は得をするという、世界共通の昔話だが、東北の子供達があまりにもウリマルのセリフを上手にしゃべるのでメロメロになってしまった。日常的にウリマルの勉強をどのようにすればあんなにも流暢になるのだろう。

 <アニエヨ、アニエヨ。>手を振りながら熱演してくれた可愛い姿を、今も忘れることが出来ない。慰問に行った私がかえって子供達から学び、勇気を頂いて帰ってきた。

 東北は必ず蘇ると確信した心に残る日になった。

                 2011.7
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