ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

11月15日、496回目の「火曜日行動」です。

2022-11-15 18:18:48 | 火曜日














今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんとニョニョです。今日も応援よろしくお願いいたします。








長崎さんの第一声始まりました❣️

長崎さん

 府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。今日は秋晴れのさわやかな天気になっています。大阪城公園も紅葉が進んでいます。相変わらず大阪では、大人が子どもを差別しない、これが終わらずに朝鮮学校の子どもたちへの差別が続いている中で、今日も、大人が子どもたちの夢と希望を奪わない、子どもたちが在日朝鮮人・韓国人として生まれたことを、当たり前に認め、自分の国の言葉や文化を学び、日本の中で誇りを持って生きていく。こんな当たり前のことが大阪では認められないまま、10年にもわたって、火曜日行動を続けてきています。

 子どもの権利条約、国連からの勧告、私たちは10年を超えて何度となく訴えてきました。今、子どものいじめが大きな問題になっています。学校や行政で、人権を大切にしよう、いじめをなくそう、共生社会をつくろう。こういうスローガンを何度となく見てきました。でもそれを一番行わなければならない行政が、官制ヘイトという形で、子どもたちが、自分たちが行っている学校は悪い学校なの、なぜ私たちの学校は大阪府や大阪市や国から学校として認められないの。オモニやアボジが大阪で働き、税金を納め、地域の中で一緒に働いて義務も果たしているのになぜ、自分たちの学校には一切の公的な税金が与えられないのだろうか。私たちは素朴な疑問として思います。

 大人が子供を差別しない、子ども自身が責任をとることができないことを、子どもに負わせてはならない。国と国との関係がどんなに悪化しても、そこで学んでいる子どもたちに対して差別してはならない。こんな当たり前のことが通らず、私たちは10年を超えてこの場に立って訴えています。

 朝鮮学校への差別への闘いは全国で繰り広げられてきました。大阪の裁判だけでなく、東京・愛知・広島・福岡で裁判がおこり、朝鮮学校を支える人たちと共に、闘いが進められてきました。今日は東京から佐野通夫さんが参加してくれました。東京は文科省前で、朝鮮大学の学生さんや日本の支援者の人たちと毎週金曜日に行われています。佐野さんに一言アピールをいただきたいと思います。










10年前お亡くなりになった高仁鳳さんを通してお知り合いになった岡田さんが、駆けつけてくださいました。本当に力を得ました。











火曜日バンドは不滅です❗️












東京から佐野通夫先生が駆けつけてくださいました❣️

佐野さん

 皆さんこんにちは。ご紹介にあずかりました佐野と言います。火曜行動が悲しいことに、500回を迎えてしまう。金曜行動も先週の金曜日で447回と、こんなのさっさと終わらなければいけないのに、残念ながら相変わらず続いています。そればかりでなく大阪の方にも話は伝わっていると思いますが、東京朝鮮中高級学校、十条という駅にありますが、ここに通う生徒がほとんどが使う埼京線の赤羽駅、ここの階段の点字ブロックを大切にしようという横断幕に、何と朝鮮人殺す会という落書きがありました。最初に気が付いたのは朝高の3年生、9月9日に気づきました。本人はとても怖いわけです。親にしか話せなかった。そのことをいけないと伝えられなかった。本人はこれから差別と闘う人間にならなければいけないと言っていますけれど、見たときには周りの人みんなが自分のことを狙っているように、そんな恐ろしさに襲われたと言っています。

30日になってそのことを聞いた我々が駅に、こんなのが残っているぞと言いに行ったら、その日に消されてしまって、駅は被害届を出さないという状況にあります。そして、10月4日に政府がJアラートをながして、日本の上は通っていない、はるか上空をいく、日本とは関係のないミサイル発射訓練で、役にも立たないJアラートを出して、そのことで、各地の朝鮮学校や総連組織に嫌がらせが来ていますが、やはり埼京線の車内で、今度は中学生です。中学生が男の人から、お前らミサイル打ったやろうと暴言を吐かれ、そして実際蹴っ飛ばされている、そんなことが起こっています。周りに大人がいっぱいいたけど誰もそれを止めてくれなかった。

ウトロの事件見てもわかるように、政府が行っている官制ヘイトが、今いろんな人々の命までも奪いかねない事態になっています。もともとはこの大阪府庁そして東京都庁そして文科省が行った官制ヘイトが、朝鮮人には何をしてもいいんだという雰囲気を作り出している。そのことをしっかり受け止めて、そんなことを許さない社会を作っていかなければならないと思います。

皆さん毎週お疲れ様です。

長崎さん

 朝鮮学校への子どもたちへの具体的な駅での落書き、車内での暴言、そして東京だけではなくて、長野県で、カッターナイフが朝鮮学校の校門の中にまかれるといういやがらせ、電話がかかってくる、こういうことが相次ぎました。

 朝鮮学校への補助金を打ち切る、学校として認めない、こうしたことが続く中で朝鮮学校には差別をしてもいいんだということがある中で、Jアラートが鳴らされたときに、差別や暴言が危険な形で起きてくることに、きちんと声をあげていきたいと思います。








朝日新聞の記者が今日も取材に来ておられます。









東谷さんがアピールされました。

東谷さん

 大阪府庁の皆さん、どうか聞いてください。私は大阪にあってキリスト教の信者として教会に行っています。この前の日曜日、韓国の教会と大阪の教会が交流をしていて、互いのことを思って祈りあいましょうということをしました。私も、教会に行って今、昔のことを思い、大変良くないことを日本の国はしました。そのことを反省し、これからどうして行ったらいいか神様導いてくださいと祈りました。

100年前日本の国はパリの講和会議に人種差別撤廃案というのを出しました。それぞれの人が大切にされるということを願って出された案でした。でもそのことは世界中の国から批判を浴びました。言っていることはいいけどやっていることは全然違う。特に朝鮮半島に行って、植民地化し、悪いこといっぱいしているではないか。日本の国でも部落差別を行い、良くないことをしている。言っていることとしていることが違う。まずしていることを改めよと言われて、世界中から総スカンをくいました。

 先日岸田首相が韓国の大統領と話し合い、これから仲良くしていきましょうとか話し合っているけど、こんな差別的なことをしていて、そんなことなるはずがない。まず、していることを改める。朝鮮学校の子どもたちにどうか無償化がなるように、差別の行為をまず止め、そして、しっかりそのことをしていかないと、仲良くしていきましょうといくら言葉で言っても、行いが変わらなかったら、絶対にならない。これから先もその子どもたちが大きくなって、いつ仲良くなれると考えているのですか。差別していることを改めることが、大切なことだと思います。どうか朝鮮学校にも無償化を実現してください。









金さんもアピールされました。

金さん

 皆さんこんにちは。火曜日行動も来月500回を迎えます。もう10年間、ここに立ち続けています。思い返すと娘が27才なので、ちょうど高校無償化から除外されて、高校生の時代でした。大阪府・大阪市の補助金を切られて、本当に大変な時期に高校生活を送りました。今、私の娘が社会人になって、まだこの火曜日行動が続いているということについて感慨深いと思います。先日、ある高校野球の審判員の方が、ミスジャッジをして甲子園出場の夢を断たれたということを反省して後悔しました、というニュースを見ました。

私はこの10年間大阪府・大阪市が朝鮮学校の補助金を切ったのが、ほんとに正しいのか、府庁で働いている皆さん、ほんとに自分たちがやっているのが正しいのか、胸に手を当てて考えてみてください。そして今でも遅くないので、我々と一緒に声をあげていただきたいと思います。日本社会が今、右傾化し、朝鮮からのミサイル、日本の上空と言っていますが、全然上空でも領空でもなく、宇宙空間を飛んでいるミサイルに対して、Jアラートを鳴らし、すべてのテレビ局が避難してください、安全を確保してください、地下に避難してください、延々と続きました。

そういう中で朝鮮学校の子どもたちが暴言を吐かれ、また足をけられたり暴行を受けています。大阪府庁で働いている皆さん、今の政治、今の社会、変えていけるのは日本の方々、我々当事者が声をあげることだと思います。これからもここに立ち続けます。我々の訴えを真摯に聞いて行動に移してください。よろしくお願いします。



















































大村さんもマイクを持たれました。

大村さん

 府庁で働いている皆さん、ご通行中の皆さん、今日で496回になります。もうすぐ500回になります。先週の水曜日に、城北朝鮮初級学校で、支える会の給食つくりをしました。学校では学校給食法というのがあって、義務教育ではどこの学校でも各自治体によって、やっていくのが決められています。朝鮮学校には給食がありません。

アボジは朝早くから仕事に出て行っているので、オモニが枚方の端の子どもなんか、オモニが5時前ぐらいから起きて、ハッキョに通う子どもが4人いれば4人分の弁当を作って送り出します。そんなオモニを見て子どもがこんなことを言いました。僕がチョソンサラムやからウリハッキョで学ぶのは当たり前や。オモニもがんばってな。僕も頑張るからな。と言ったと、オモニの話がありました。毎日毎日弁当作りをして子どもたちを送り出しています。

給食始めたきっかけは、せめて学期に1回でも温かいものを食べてもらいたい、たった1回でもオモニたちの負担を軽くしたいという思いもありましたが、朝鮮学校を見てもらいたい、知ってもらいたい、友だちに包丁持って手伝ってくれへんと言うと、続々とみんながやってきて、給食つくりをやりました。子どもたちはとても喜んでくれました。


 先日ウトロの平和記念資料館に行きました。近くに放火の生々しい跡がそのまま残してありました。ウトロ地区には1941年、朝鮮半島から1300人の人たちが強制動員されそして働かされ、京都の宇治飛行場建設のために働かされたけど、敗戦後、その人たちはそのまま放っておかれて、ウトロ地区に住みついたわけです。上下水道は1988年まで無かった。井戸水を汲んでいた。行ってみるとわかりますが、その地区はほかの地区より低くなっていて、ちょっと雨が降ると水たまりになって、トイレの汚水まで流れている。

そういう状態がずっと続いていました。そういうところに強制退去の話が出たりとか、そういう中でもウトロ地区では、解放後に、自分たちの力で自主学校を造った、けれども朝鮮学校閉鎖令で1949年に、断たれるまで、子どもたちはそこで学んでいた歴史があります。ぜひともウトロに行かれたことのない府庁で働いている皆さん、この歴史をきちんと知ってほしいと思います。先ほど佐野さんが、間違った歴史を鵜呑みにしたまま垂れ流していくヘイトスピーチ、ヘイトクライムのことを話されましたが、正しい歴史を知るためにも、府庁で働いていらっしゃる皆さんもぜひ、ウトロの平和記念館に行って、そばにある生々しい放火跡、ほんとに胸が痛みます。よろしくお願いします。
























































申さんのアピールです。

オモニ

 こんにちは。先ほどのスピーチを聞いていまして、止まないヘイト、それはいったい何なのかと考えると、この10年間のみならず、過去、数十年にわたる政府と行政による朝鮮人差別、子どもたちの民族教育に対する差別が、嵐のように止むことなくある中で、大人がそして政府が朝鮮学校の子どもたちには差別をしてもいいんだ、事あるごとに弱者である子どもたちが被害をこうむっています。この高校無償化裁判が始まった時、過去、裁判の弁護団の弁護士たちは、ほとんど朝鮮学校の女子生徒に対する、チマチョゴリ、暴行、そして事件などを追って、弁護団に一緒に入って、ヘイトと子どもたちの人権を守るということで活動をされていました。

その活動の中で、高校無償化制度から、私たち火曜日行動この10年間立っているのですけど、何一つ変わっていない中で、当事者である私たち、そして日本の社会を変えようという私たちが、この闘いを止めることはできないと思っています。
そういう思いを込めて歌います。

歌 「声よ集まれ歌となれ」
















オモニたちを先頭にシュプレヒコールと合唱「声を集まれ 歌となれ」が続いています。

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・行政が差別するな

・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう

























































最後の歌は「勝利のその日まで」❣️












駐輪場での申し送りです。
クッスンさんが今日も愛のキャンディーを配達してくださいました。

10年間欠かさず毎週配ってくださったおかげで、いつも元気をいただきました。








長崎さんが東京から来られた佐野先生を皆さんに紹介してくださいました。









朋友の岡田さんもアピールされました。











河住さんもアピールされましたが,チラシがないので来週お知らせしますね^_^







今日も皆さんお疲れ様でした。来週も頑張ります。勝利の日まで頑張ります‼️
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする