ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

7月28日、391回目の「火曜日行動」です。

2020-07-28 18:10:30 | 火曜日
今日は雨も降らず風も少しあったので行動の間はしのぎやすかったです。





10分前に到着しましたが、朝大生が大勢来ていました。南大阪地域のオモニたちの姿も見えました。



横道さんご夫妻が上りを立てておられましたが、そこにある人がからんできました。



この男が上りを立てるのは違法だから警察に通報したと騒ぎ立てているのです。あまりに声が大きいので思わず写真を撮りました。



この男は横道さんらに「こらチョンコウ❗️」などと民族差別的な言葉を発したそうです。それに怒った横道さんが反論すると警察に通報したから、警察が来るまで見届けると威嚇したそうです。仲間たちが走って抗議に行きました。

・・・

「ここで言っているのは差別をするなって事や。あんたは日本人として差別を認めるんか!差別してええというんか、日本人としての誇りは無いんか」と仲間が迫ると、この川東という人は「ゴミはゴミ箱へ」と不敵な笑いを浮かべながら言ってのけたそうです。

あと仲間たちは、警察官に「ヘイトスピーチ条例というもんがあるんやからちゃんと取り締まってもらわんと」と訴え、「朝鮮人は出ていけ!」は典型的なヘイトですよ」というと「うんうん」と警察官がうなずいていたそうです。




誰が妨害しようがこちらも傍観ばかりできません。平田さんがレポーターの席に着きました。



松尾さんにも帰ってきていただき写真撮影をいつものようにお願いしました。

長崎由美子さんの第一声が始まりました。

長崎さん

3年前の今日、ここにいる多くの皆さんと大阪地裁の判決を迎えました。垂れ幕には完全勝訴とありました。西田判決は朝鮮学校を無償化から除外するのは法の精神に反する、法の違反であるとはっきりと言われました。

3年経って、高裁、最高裁で敗訴となりましたが、私達は大阪地裁西田判決を忘れることはできません。

朝鮮学校がなぜ生まれたのか、教鞭をとられた教師、保護者、当事者が民族のほこりを守ってきたこと、歴史をしっかりと理解され判決にとりいれられました。民族団体がかかわるのは当然、教育への不当な介入・支配とは言えないとはっきり言われました。

行政そのものが、教育への介入を行ってはならないというのは、天皇制時代の教育支配の反省からからです。

今、教科書採択が大阪でも行われています。全国でもそうですが、過去の過ちと向き合わず賛美する育鵬社の教科書を持ち上げる、そうした教育、風潮が広がっています。日本のあり方がゆがんできている今、原点にもどり西田判決を思い出したいと思います。


勝訴、と聞いたときの傍聴席の言葉にならない感動。“勝った”“勝った”と抱き合って喜んでいた学生さん達。外で待っていた多くの皆さんの涙、手を取り合い抱き合った姿。

人間として誇りを持っていきていく、それがどれだけ大切か、司法の良心として朝鮮学校にしたことは歴史に残ることだと思います。歴史の証人として私達自身が心にきざみたいと思います。今日は若い人が沢山来てくれています。アピールをお願いします。





今日も火曜バンドは不滅です。



先週に引き続き朝鮮大学の金太華青年がトップにマイクアピールを始めました。

学生さん

今日は朝鮮大学校の学生、約10名が来ています。大阪出身の者たちです。無償化を受けられずにきた者たちです。

先日、関西医大の入試で朝鮮学校への差別が明るみにでました。多文化共生をうたっている今日、朝鮮人が差別されている、その事実を行政が受け止めて正すべきだと思います。

私達は火曜行動にきて声を上げています。差別を正すことを求めてさけんでいるのを行政は分かっているでしょうか。

後に続く後輩達に学ぶ権利を保障するため、朝鮮学校の子ども達のために来ていることを分かっているでしょうか。

学生たちも一丸となって闘っています。明るみに出た高校・幼保の無償化、関西医大の入試だけではありません。見えない差別がいっぱいあります。その差別を明るみに出して正していくことが行政の仕事ではないでしょうか。実行していってください。





続いて女子大生です。

学生さん

4年生です。朝鮮学校は、日本で生まれた朝鮮人が自分のルーツを育みながら学ぶ学校です。
幼保から通わせてもらったことを嬉しく思っています。

日本政府は高校無償化、幼保無償化から朝鮮学校を外し、補助金をカットするなど攻撃を続けています。困難な状況の中で、学生数・学校数が減少しています。

ルーツを大切にすることの何が問題なのですか。各種学校だから?自分達の都合の悪い民族だから?何の罪もない子ども達の学ぶ権利、笑顔を奪わないでください。勉強、部活に励む後輩たちがこれ以上傷つくことのないようにお願いします。

長崎さん

大学の入試をするとき、私立学校として認めない、朝鮮学校学生は日本の大学受験の資格のため長く大変な苦労をしてきたが、文部省通達で各種学校として大学の裁量で認めるとなって国立大学はじめ次々と門戸を開き認めてきました。

関西医大は2年前に用紙を着払いで送り返したことが明らかになりました。各大学が認めている法人として守るべき公益、人権を認めない大学に対し補助金を停止すべきだと思います。






アピールが続いています。

学生さん

後輩が通う朝鮮学校は無償化から排除され、補助金がカットされたままです。10年近く声を上げ続けてきましたが、行政はその声を聞こうとせず変えようとしません。これは差別以外の何ものでもありません。

私は朝鮮学校で初めて自分達の言葉や文化を知りました。
このような差別された環境を後輩達に残したくありません。同じ民族の人だけが闘っているのではありません。一人の学生、一人の人間として学ぶ権利を訴えて闘っていることを忘れないでください。権利は保障されなければなりません。これは他にない日本政府による人権侵害以外のなにものでもありません。私達は闘っていきます。

学生さん

火曜行動に参加されている皆さん、本当にありがとうございます。来週も再来週も来ると思います。子ども達の笑顔を守るため共に頑張りましょう。

=在特会が正面に来て、暴言・大声を出したり、写真を撮ろうとして妨害をし続けるためずっと長崎さんがアピールを続けて防衛していました=







途中警官が駆けつけ、あの男性が差別的な喚き声を吐き続けているので公安や府庁の警備のかたたちが大勢出てこられ阻止しようと行動しますが、彼はヘイトスピーチ専門の川東という人だということが判明しました。枚方でも市議選に出て朝鮮学校や在日朝鮮人に対する誹謗中傷を吐き続けたひとらしいです。



長崎さんが繋ぎます。



大村さんもマイクを持たれました。

大村さん

391回目の火曜行動となりました。今日は3年前、高校無償化で大阪地裁で勝訴した日です。民族教育を受ける権利を認めた、当り前といえば当り前ですが素晴らしい判決でした。

2009年、京都朝鮮学校の前で、今、目の前で妨害している人もその一員と思われる人達が大変ひどい暴言、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムを行いました。その人たちに対しては、2014年に裁判で勝訴しました。しかし、子ども達のトラウマとなって今も残ってしまっています。それなのに2017年、その跡地にいってワイワイとヘイトスピーチを行っていました。その裁判の判決がこの9月14日に出ます。

しかし、問題はこの人たちだけのことでなくなって、全国に広がってきていることです。
関西医大の入試除外、埼玉市のマスク配布除外、京都でもマスク除外、困窮大学生緊急給付金からの除外など様々な差別がおきています。

一番の問題は大阪府が補助金をカットし、政府が高校無償化、幼保無償化から排除するという公的な差別が平然と行われていることです。この差別がさらに差別を生んでいます。

私達はこれを許してはいけません。目の前でこんなことをされて悔しいですが、正義は私達にあると、乗り越えて続けていきます。
1年生の子どもが読んだ作文を読みます。

「4月になったら2年生になります。1年間でウリマルを読めるようになり、書けるようになりました。一輪車にも乗れるようになりました。歌もおどりも習えてとても楽しいです。日本の大人たち、ウリハッキョをいじめないでください。よろしくおねがいします。」

子ども達の為にウリハッキョを守りたい。日本人の為にも朝鮮学校は大切な場所です。





仲裁に入っておられた李さんと中山さんが戻ってこられイケメン三人衆勢ぞろいです。申順子さんも来られましたね

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オモニたちのアピールとシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」です。

南大阪ハッキョのオモニ

泉大津から来ました。高2と中1のオモニです。今朝、火曜行動に行ってくるねと言ったら、中1の娘が言ったことですが、世界的な差別を報道することが広がっているけれど、足元にある、身近にある差別をなくしてほしいということを話してきてといいました。11歳にしかならない子がそういうことを言うなんて、この世の中生きずらい日本社会だなと考えてしまいました。

人間が育つことで大切なことは、アイデンティティーを守り、楽しく育ち、安心して学び育つことだと思います。子ども達はウリハッキョに通い、自分というものを持って芯がしっかりしていると思って、私が励まされました。

学生の皆さんに会って、しっかりした子が育っているなと力を頂きました。朝鮮学校を守ろうと闘ってくれている人達にも力をもらいました。小さい力でも集まれば大きな力になります。テレビとか報道とかでしか知らない人達は、得体のしれない怖いものに思っているかもしれませんが、関わってくれている人達は理解してくれて、お互い共生しています。こういう場を作っていけたらと活動していきたいです。

オモニたちの歌とシュプレヒコール



最後の歌は「勝利のその日まで」!



いつものように駐輪場での申し送りです。



皆さん、本当にお疲れ様でした。



朝鮮大学の学生たちが集まっていたので顔が見たくてマスクを取ってもらいました。みんな元気です!



*火曜日行動常時参加者のお一人の井上淳さんがご自身のFBでこの日のことを書いておられたので転載させていただきます。

「今日、7月28日、大阪府庁前の朝鮮学校支援火曜行動に、元在特会関西支部長で、維新政党新風などに所属し、地方選挙では枚方市から立候補を重ねるなどの経歴を持つ、川東大了が姿を現し「朝鮮人帰れ、ここは日本だ」など喚きながら妨害を始めた。

私もやつに「何しに来た早く帰れ」と言ったが、川東は「今日は用事があってきた【朝鮮人のいない日本を目指す会】の申告書類を選挙管理委員会に届けるためだ」などとの賜った。

川東は自ら110当番し、パトロールのお巡りさんが来たが、らちが明かない。やがて府警の担当警察官10人ぐらいが来て、うろつき回る川東を、時間をかけていずこかに「拉致」、やっと落ち着いた。
川東大了は2009年12月の「京都朝鮮初級学校襲撃事件」の中心的メンバーで、他にも「奈良水平社博物館ヘイト街宣」、「徳島教祖襲撃事件」など、数々の実行犯の一人だ。
今後こんな人間を、「火曜行動」に近づかせてはならない、腹の底から思った。

ところが落ち込む私にも、救いの手が差し伸べられた。この「川東騒動」が収まった後、火曜行動に参加していた朝鮮大学校の学生が私に会いに来てくれて、いろいろと話し合うことが出来たのだ、それは私にとって本当に救いだった。
きりりと引き締まっ顔、はっきりした受け答え、マスク越しだからはっきりはわからないが、大阪出身だというこの学生、映画「アイたちの学校」にも出ていた彼ではないかと帰ってから思い出す。違うかもしれないがそれでもいい。心底良かったと思う。」


コメント
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