ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

7月21日、炎天下での390回目の「火曜日行動」です。

2020-07-21 17:46:34 | 火曜日






暑い暑い火曜日です。府庁前に到着した途端、火曜バンドの古賀さんが「ニョニョさん、差し入れです。」と言って上記の飲み物を差し出されました。



「え?!どんな方でした?❗️」


お話を聞くと人相がある方にそっくりでした。私の所属する中本分会の洪成基分会長に間違いありません。



火曜日行動が始まる前からもうウルウルです。ご自分は仕事で参加できないからきっと差し入れだけでもと持ってこられたのでしょう。


兎にも角にも数が中途半端なので、目の前におられた「火曜バンド」の方々に配らせていただきました。分会長ありがとうございます。



今日のレポーターはお二人、前半は横道昭子さんです^_^



出張写真撮影はいつものように松尾和子さんです。よろしくお願いいたします。今日も力を合わせて発信して参りましょう。



長崎由美子さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

ご通行中の皆さま、府庁で働く皆さま、今日は暑い日になりました。
梅雨明け宣言がなされましたが、私たちにとって本当の意味で梅雨が明ける、朝鮮学校差別を解決する日は、まだやってきておりません。
でも今日もたくさんの方々と笑顔で、コロナで距離はあけてはいますが、寄り添った心と心でアピールしていきたいと思います。


コロナ禍のことから全国も大阪も経済的に大きな打撃を受けました。
学校は休校となりオンライン授業などが行われました。
この中で朝鮮学校へのコロナの打撃は通常よりも、さらに大きいものとなってきています。
朝鮮学校を支えていくための一つの事業である、運動会の広告事業、夏の納涼会の出店など、地域の皆さんが集い、売上で学校の運営のために協力するということが出来なくなりました。


昨年10月に施行された幼児教育の無償化から、朝鮮学校の幼稚園は排除されたままです。
高校無償化除外からはもう10年近くたっています。
自治体の補助金も次々打ち切られてきました。


そして今回政府が出してきた学生へのコロナの救済策、これからも朝鮮大学だけが除外をされています。
みなさんの中にも大学生の子どもさんを持つ親御さんも大変ご苦労をされていると思います。私学の高い授業料を納めるのに奨学金を借りたり、仕送りをされています。しかしこのコロナの影響で親御さんが職を失ったり収入が減る大変な状況にある方も多い。学生のアルバイトも激減しています。
政府は曲がりなりにも救済策「緊急給付金」等を出しています。


朝鮮大学の学生さんも大変な状況は同じです。しかしこの政府の学生への救済措置、これからも朝鮮大学生は外されたままになっています。
これに対し「おかしい」と国会でも追及は続いていますが、政府は「各種学校だから該当しない」と繰り返しています。
「では、なぜ各種学校ではダメなのか」に対する説明は一切なしで、除外され続けています。
このような状況に対し、全国で署名活動や請願行動も展開されています。


こんな中で大阪市を無くそうという、大阪都構想です。
コロナ禍の中で一番救済されなければならない所に手を付けずに、コロナ規制が沢山ある中で大阪市は11月に住民投票をすると言っている。
朝鮮学校が今置かれている状況を放置して、そして救済を求めている所を放置して都構想はありえない。
今も「大阪市を無くすな! 住民投票よりもコロナ救済!」と運動をしている方が「朝鮮学校も頑張ってください。応援しています」と声をかけてくださいました。


今日も朝鮮学校に子どもさんを送っておられるオモニのも皆さん、子どもの笑顔が何より力になるとオモニの皆さんがたくさん参加してくださっています。
共にがんばっていきたいと思います。


日本の大学生たちを朝鮮学校に案内した時、交流の中で感想を聞きました。
朝鮮学校を実際に知るまでは、マスコミに流されている朝鮮学校のイメージがあり、訪ねるのに少し不安があった。と言っていました。
中で教員志望の学生さんがいたのですが、とりわけ美術の授業を見て、とても感動していました。先生が色々なものを用意して、子ども達に考えさせ自分の好きなものを創造していく。
日本の学校に実習に行った時は、同じ材料が用意され一斉に同じものを作る。それこそ糊しろの巾まで決められている。
この朝鮮学校の子ども達の生き生きした姿や、楽しそうな休み時間の交流の姿、そんな様子を見た彼女は「朝鮮学校というのは自分のことを好きになる学校なのですね」と話してくれました。


朝鮮学校が日本に中に何故あるのか。在日の人たちが何故日本で暮らすようになったのか。
それは日本が朝鮮半島を植民地にしたことを抜きにして考えられません。
自分の国の言葉や文化を学ぼうと思っても、日本学校で日本語しか学ぶことを許されなかった。
そんな中で、自分達の言葉や文化を取り戻すために創られてきたのが朝鮮学校です。
朝鮮学校の子ども達の豊かな人間性は「一人はみんなのために みんなは一人のために」と、みんなで支え合い、認め合うことが朝鮮学校で育まれているからです。そして、たくさんの朝鮮学校卒業生が、今、日本社会の中で活躍を続けてきています。


大阪府庁のみなさん!
働いておられるこの大阪府庁。この府庁を支える府民税。この中にもたくさんの朝鮮学校の保護者の方々、卒業生の方々の税金が入っています。
にも拘わらず子ども達への一切の権利を顧みない。教育を受ける権利を顧みない。こうしたことに対し私たちは2014年の4月から立ち続けてきました。

子ども達の笑顔を守る。
大人が子ども達の夢や希望を奪わない。

この当たり前のことが何故通らないのかと、裁判に訴えても、最高裁で却下された。
司法や行政が忖度を続けるのなら、わたし達もたたかい続けます。





東京から一時帰宅している申リョンスルさん、早速来てくれました^_^



火曜バンドは不滅です。

「炎天下負けずに立ちて帰る日のわたしを皆で分かち合いたい」森本忠紀



朝鮮大学生や城北オモニ会の方々が大勢来られました。百人力です。



平石さんと京都から今日も来てくださった高橋さんです^_^



高校生の時も良く来てくれてアピールも頑張ってくれた金太華さんも朝鮮大学教育学部の4回生です、早速アピールをしてくれました。

☆朝大生

朝鮮大学校教育学部4年生の金と言います。
僕が中学に入学する頃に高校無償化から除外されました。
しかし、その頃から大学を卒業する今まで除外が続くとは思ってもいませんでした。
それどころか、今また幼児教育無償化からも除外され、同胞社会は本当に苦しい状況になっています。
この10年間のあいだ、子ども達、保護者達がどれだけ苦しんできたかということを、行政のみなさんには、ぜひ考えていただきたいと思っております。

多文化共生を謳うこの社会、日本の大阪で大きな在日朝鮮人コミュニティが阻害されている、差別されているということ、そして差別をしている当事者が行政のあなた達だということを自覚していただきたいと思います。

わたし達のコミュニティは非常に強いものですが、差別があっても倒れずに、しっかり闘っていきますが、それでも行政による差別は組織に対する暴力にほかなりません。
差別を止めるということが、日本社会と在日社会のためであることを良く考えていただいて、差別政策をしっかりと是正していただくことを訴えます。





平石さんもマイクを持たれました。

☆平石さん

ご通行中の市民のみなさん、大阪府庁で働くみなさん。
わたしは全港湾の労働組合で活動していました。
その頃から労働現場でも、ひずみや酷いこともたくさん起っていました。

本日スタートした「大阪市民交流会議」という団体の一員として、都構想反対の宣伝に回ってきました。
維新は11月に住民投票をやると言っていますが、「後出しジャンケン」ならぬ「勝つまでジャンケン」という維新の強硬姿勢に本当に怒りを覚えます。
普通に言って住民投票で負けたということは、決着がついているのですから、それをもう一度蒸し返してやるというのは全くひどい話です。
わたし達はこの都構想を許すことは出来ません。

朝鮮学校に対する補助金不支給、住吉市民病院の閉鎖、挙げればきりがないのですが、維新の政策は無茶苦茶です。
都構想は簡単に言えば大阪市を解体して、その浮いた金を大阪府に持っていき、さらにはカジノをつくる。そういうことです。
市民生活の向上のためには何の役にも立たないどころか、大阪市の市民税や財産を維新や財界のために持っていくということです。

しかもこの住民投票に在日の人は入れない。これは差別です。あっちでも差別。こっちでも差別。人をバカにするな! と怒りがわいてきます。
わたし達は都構想いわゆる大阪市を解体することに反対して行きます。
心ある皆さん、あるいは維新の本質を知っている皆さんのご協力を訴えます。

もう一つ、コロナの問題です。
先日ある医師が、もっとPCR検査を広げるべきだと発言したら、その医師の病院に「お前は反日だ」という抗議が殺到したとテレビで報道していました。バカみたいな話です。
PCR検査をもっとしろと言っただけで「お前は反日だ」と言って来るのは、政府安倍政権は公に言っていなくても、検査は広げない方針である、そのことを良く知っている人達です。

台湾や韓国は封じ込めに成功しています。
日本はスタートが目茶苦茶だったのです。政府や安倍内閣や小池都知事の頭の中はオリンピックのことしかなく、隠してばかりいたから、こんな風に訳が分からなくなったのです。
彼らの頭のなかには国民の健康とか、国民の生活を守るという観点は全くないのです。

朝鮮学校差別やアジア人差別を無くす闘いは簡単なことではないと思います。
しかしわたし達は、おかしいことに対しては諦めないで声をあげ続け、勝利するまで闘いを続けます。
皆さん共に頑張りましょう。




イケメン三人衆健在です^_^



レポーター井上郁子さんに交代です。

大村和子さんもマイクを持たれました。

☆ 長崎さん
 東京へ幼保無償化の交渉へ行かれた報告をお願いします。

☆ 大村さん

 ご通行中の皆さん、府庁で働いている皆さん、こんな暑い日にお疲れ様です。特に府庁の外側で働いている皆さん、今日もお疲れ様です。

 今日で390回になりました。決して褒められることではありませんが諦めないでここで頑張っています。

 先週水曜日、大阪からの要請団の一人として文科省、内閣府、厚労省に対して大阪の署名40,240筆を持って行きました。衆議院議員の尾辻かな子さんが立ち会って下さいました。

 大阪からはオモニ会・アボジ会・朝鮮学校の方、日本人の支える会として一人、5名で要請行動を行いました。これまで100万人署名を集めていて、コロナの中で少し途切れましたが、緊急を要するということで各地から今回の要請行動が行われました。私たちが行ったその日は兵庫県からも4万筆近くの署名を持って要請行動が行われました。


 オモニたち、アボジたちが思いを話されました。朝鮮学校の幼稚園ではウリマルで話をし、ハングルで字を書くことはまだできませんが、運動会には民族打楽器などを持って踊り、芸術発表会では朝鮮語で劇をする姿を私もよく見ています。

 幼い頃から朝鮮のことに触れていくことによって自分が朝鮮人であることに誇りを持つ、そのような教育が朝鮮学校の幼稚園では行われているのです。高校無償化からの排除、補助金の不支給、マスクを朝鮮学校の幼稚園にだけは配布しない自治体があったり、困窮する学生への緊急給付金を朝鮮大学生にだけ出さないような、そんな日本の差別社会の中でも、子供たちは朝鮮人であることに否定的な思いを抱くことなく自己肯定感を持っていくのです。


 そのような朝鮮学校の幼稚園に対して排除の対象、差別の対象にする日本の政策はおかしいです。

 この4月から補助事業というのが文科省で開始されました。補助事業を自治体が認め、それが文科省に行くのですが、その補助事業に大変問題があります。補助金を支給していることが一つの条件になっています。補助金を出してはいるが渋っているような自治体は、要請をしない。自治体によって出す、出さない、自治体に丸投げされた政策なのです。大阪ではこの窓口すら無いのです。

 3歳の子どもから泣かしてはいけない!これからも各都道府県からの要請行動が署名活動とともに続いていきます。決して諦めることなくこれからも頑張らなければいけないという思いを強くして帰って来ました。

☆ 長崎さん
 宝塚市では全国に先駆けて、幼児教育の無償化が外国人学校にも適用されるように国に求めていくことが議会で採択されました。愛知県の大村知事は、この逆風の中、大きな額ではないが朝鮮学校への補助金を値上げしました。

 全国で全くいわれなく朝鮮学校の補助金を打ち切って行く一方で、子供たちの当然の権利であるということで補助金を値上げした愛知県の知事と比べた時、地方自治体の長は、いったい誰の命を守り誰のために立つのかということの、朝鮮学校がひとつのリトマス紙になると思います。

 それでは、アボジからも発言お願いします。




金昌範さんもマイクを持たれましたよ^_^

☆ 金さん

 暑くなりました。皆さん、お疲れ様です。数年前まで息子を初級中級学校に通わせていました。ここに来るのは何回かぶりです。

 この間、雨が降り、一転して猛暑、そのような中、欠かさず火曜日行動が行われていることに敬意と労いの気持ちでいっぱいです。


 コロナの事が連日報道されていますが、人間を支える仕組みがいっぱい欠けている、行政と政治の貧しさを最近特に痛感します。大阪では、医療と社会を繋ぐ保健所がどんどん削減されて行き大阪市には一つしかない。全国的にも各自治体に一つずつしかない。たくさんの相談電話にまともに応えきれない状態がいまだにずっと続いています。

 それだけではない、大阪では人権問題でいえば、浪速区のリバティおおさかを事実上無くした状態で、大阪市民が人権問題に触れる場所をなくしてしまっている。そんなことがあちこちで起こっている、橋下市政以来特にひどくなって来ていることに対してもう一度見直していかなければならないと思っています。


 行政の人間の最も冷酷で差別的な事柄、それは朝鮮学校への差別です。日々子供たちを学校へ通わせながら家族を、家計を支える人たちは毎日どんな思いでここに立ち、そして生活しているのでしょうか。当たり前のように税金を納め、当然社会全体とその構成員一人ひとりの生活に還元されるべきものが全くそうはなされていない。それは行政による差別があるからです。

 朝鮮学校の親たちも当たり前に税金を納めています。ここにいる皆さんもそのことを知っているからこそ日本人の人たちが自分の問題としてこの問題に取り組み、火曜日行動が今日まで続いて来た訳です。

 大阪の行政の足元にいる人たちが、日々の生活のことで、子供の教育のことで、健康のことで困っているのに、その声すらが届いていないという現実に対して、見直してほしいと思います。そして、朝鮮学校のことに関してはいいかげん見て見ぬふりをするんじゃなく人間として直視して、自分にどこで何ができるかを大阪府庁に働く皆さんにもあらためて考えてほしいと思います。


 今後も火曜日行動は続いていくと思いますが、私もできるだけ参加して声を届けていきたいと思います。

☆ 長崎さん
 アボジからの思いをしっかりとアピールして下さいました。ありがとうございます。
 それでは、オモニから歌とアピールをお願いします。




オモニたちのシュプレヒコールと金曜行動に連帯しての「声よ集まれ 歌となれ」の合唱です。みんなでいつも参加しています。

☆崔オモニ
 アンニョンハシムニカ 城北朝鮮学校に子供を通わせる父兄の一人です。今日は城北ハッキョの役員のオモニたち、そしてウリハッキョに子供を通わせているオモニたち何人かが集まりました。

 日本の支える先生方と沢山の支えてくれる皆さんのおかげでいつも火曜日こうして私たちは闘い続けています。まだまだ終わりは見えませんがもうそろそろ終わらせたいです。

 今朝、当たり前のようにウリハッキョに私の息子は通って行きました。
  
 泣けてきます。  泣けてきます。 
 
 日本学校に通う子供たちと何が違うのでしょうか!日本学校に通う子供たちと同じ権利を与えていただけたらそれで本当に結構なんです。それだけがねがいなんです。知事!よろしくお願いします!

 文科省前で闘っている朝大生と心を通い合わせるべく歌いたいと思います。

 「声よ集まれ 歌となれ」

 ・子供たちの学ぶ権利を保証せよ!

 ・行政が差別するな!

 ・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ!

 ・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ!




☆ 長崎さん
 オモニたちからの思い、子供さんをハッキョに送っているということで声がつまる思い、大阪府の職員の皆さん!知事! 是非これを受けとめて下さい!
 私たちは絶対にあきらめません。来週も皆さん、がんばりましょう!
それでは最後の歌を歌いたいと思います。
 
最後の歌は「勝利のその日まで」❗️❗️



いつものように、駐輪場での申し送りです。府庁内ロビー活動の報告ほかいろんな行事のアピールがありました。


河住さんも京都で「アイたちの学校」の上映会を行うことをアピールされました。


皆さん❗️ご協力よろしくお願いいたします^_^



今日は大阪城公園内を自転車に乗って走りました。緑がまぶしいです。夏ですね、それではまた来週お目にかかります。
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