ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

1月19日、179回目の「火曜日行動」です。

2016-01-19 21:35:37 | 火曜日

1月19日、179回目の「火曜日行動」です。




2016年1月19日、この冬一番の厳しい寒さの中。179回目の「火曜行動」が行われました。

昨日の夜も今朝も「寒いので気を付けてお出かけください」と九州在住の文善紀さんから激励メールをいただき、心して出かけました。

本当に寒い!完全武装で家を出たのですが70階段を上がっていくとき、突如吹き荒れた突風のため吹き飛ばされそうになりましたが、鋼鉄のような私の体には勝てなかったようです。(笑)










朝高生たちが今日も45名ほど駆けつけてくれました。










「火曜バンド」は今日3人から始まりました。あまりにも風が強くて何回も帽子や楽器が吹き飛ばされそうになりましたが、最後まで果敢に演奏を続け、雰囲気をあげてくださいました。



今日のレポーターは「春母(ハルモニ)会」の平田さんです。かじかむ手で頑張って聞き取りをしてくださいました。コマッスムニダ。


長崎さんの暖かくも朗々としたアピールが「火曜行動」の始まりを告げました。



ー長崎さん野アピールー

「この寒さも私達の思いを消すことはできません。一日も早く、子供達の夢を取り戻したい、“共に生きる”という大阪府の誇りを取り戻したい、補助金の復活を実現したいという思いです。


昨日、私達は1月5日の火曜行動の時に行われた、松井知事の暴言の取り消しと謝罪を求める申し入れを行いました。

知事は、「対話」ではないから対応できないというのです。思わず出た言葉が本音ではないか、ことの本質を示していると思うのです。

若いお母さんが、小さな子を抱きながら、この子を黙ってしまう子にしたくない、誇りを持って生きてほしいと、知事にビラを渡そうとし、この子に民族教育を受ける権利はあるのですか、と問いかけたのです。


”ない“と言い捨てた言葉が本音ではなく、昨日の”もちろんあるでしょう、差別はしていない“と言った言葉が本当なら、この子たちに、ありのままで認められて生きていく権利を認め、補助金を再開すべきです。


一人芝居のキム・キガンさんは、昨年暮れから今も沖縄辺野古のゲート前で座り込みを続け、歯を食いしばって闘っている人々の姿を報告してくれています。


朝、5時半から、無抵抗で工事を阻止しようと座り込んでいます。力では負けていても、あきらめることは、人間として誇りを持つことをあきらめること、その1点でつながっています。歌や笑も絶えません。火曜行動も同じです。火曜バンドの人達が力を与えてくれています。



今、人に思いやりを持って、人とつながっていくことが難しくなっています。

朝校生が、こんなところでビラを撒くなんて考えられないでしょう。初級学校のみなさんがビラを撒く姿に、知らん顔をする人達を見たときは、申し訳ないという思いでいっぱいでした。こういう社会は自分たちもつらくなることを知ってほしい。自分の事、自分の知っている人の事として考えてみてください。」(レポート平田)



今日は「中大阪のウリハッキョと共に歩む会」の津々木さんも白髪イケメン4人衆の仲間入りです。館山さんの帽子が吹き飛ばされてしまいました。凄い風です。

―中山さんのコメントー

「この後、突風で館山さんがよろけて、道路に少し飛ばされました。とっさに私が支えたので大事にはなりませんでしたが。

道路の対面では、工事用の開閉の扉が大きく揺れでいました。危ないと、チョルさんが前の高校生に移動するように声をかけに行きました。寒さは、これからが本番です。」(中山)








最年長の梁オモニム、新年を迎え益々張り切っておられますが、さすが今日は心配です。







朝高生たちの姿を暖かく見守る高青年!













青年同盟の星娘さん、さっそうとした姿が頼もしい!




大村さんもお元気そうで何よりです。私に「城北初を支える会」のパンフを下さりながら「はい、オンニ!」と仰ったので笑ってしまいました。(さて、どちらがオンニでしょうか?)







―朴さんのアピールー

「私は子供を朝鮮学校にやっている在日3世です。

身体が寒いのは我慢できますが、心が寒いのは我慢できません。

今は5世もいて、ぼく達が日本に来て100年になります。この子たちが自分の国の言葉や文化を学ぶことが何故ダメなんでしょうか。

”ない“という、知事の無意識に出る言葉がこわいです。昨日の申し入れに、”そんな会話はしたことない“と言ったそうですが、一度、口から出た言葉は消せません。


大阪府には10校あります。1000人以上が学んでいます。その存在を認めてください。

ぼく達は府民だし、府民税を払っています。日本で生活し、同じ地域の人と同じように暮らしているのに、朝鮮学校のことになると、このように差別されます。

心の寒さをケアできるような暖かい対策を願っています。本当は日本の私立学校と同じにしてほしいですが、せめて今までと同じように支給してもらうことを頼みます。」(レポート平田)





池辺さんのお姿が見えますね。寒い中ご苦労様です。





皆さん、これが何か分かりますか?案内板の役割をする建具ですが、暴風に全部倒されています。





朝高生のアピールが始まりました。リレートークです。






「無償化適用をされていないのは、不公平なので一日も早くされるようお願いします。」






「ラグビー部の主将をしています。ラグビーにはノーサイドというのがあります。今、ぼく達だけが、サイドを分けられ差別されている現実があります。これを後輩にまでさせたくないです。一日も早く無償化と補助金再開を実現してください。」





「何が問題かよくわかりませんでしたが、学校が苦しくなり、生徒の数が減っている現実に直面して、いろいろ学び差別だとわかってきました。一日も早く、無償化と補助金再開を実現してください。卒業しても、この闘いに加わります。」(レポート平田)













―若いオモニのアピールー


「朝高生のなかには、日本の大学に進む子もいます。弁護士、医者、美容師、保育士などになる子もいます。

朝高出身の子は差別されているので、心がやさしいと言われたこともあります。


日本の子と同じ、それ以上の実力と心を持って社会に出て日本社会に貢献しています。なぜ、差別する理由があるのでしょうか。」





ー高青年のアピールー


「自分が朝高3年の時に、自分たちだけが無償化から排除されていることがわかりました。自分たちの時代に実現し、後輩達につらい思いをさせないよう頑張ります。」









「火曜バンド」今日は5人!気合が違います。

宮川さんのコメントと作品です。(追加)

「今週も朝高生が来ているので、元気が倍化しました。こども達にこんな辛い思いをさせている政府と大阪府のやり方に怒りがいっぱいです。」


  「寒風に吹き晒されても朝高の生徒の笑顔に勇気が燃える  宮川」








大阪朝高オモニ会 副会長さんの笑顔が輝いています。元気をくれます。




ー大村さんのアピールが始まりました。ー


「ヘイト条例が成立して良かったなと思っています。内実化して実施していただくことが望みです。朝鮮学校への実質的なヘイトを撤回してほしいと思います。


学業が忙しい中でも朝高生が来ています。差別にあいながら、アイデンティティを求める気概を持った、さわやかな顔を見てください。」





横山さんご夫妻です。今日は4組のご夫婦が参加され、親子参加もありました。




―大村和子さんのアピールー

「知事は、“ない”という発言問題に、“会話ではない、対話ではない”と言われたそうです。

そして、知事は民族教育をうける権利は当然あると言われたそうです。それなら、なぜ朝鮮学校への補助金を停止したのでしょうか。大阪のトップの方が、このような差別をするのは、はずかしい、怒りを覚えます。このようなことは許せません。」(すべてのレポートは平田さん)










館山さんご夫妻














ー最後の〆はやはり長崎さんです。ー

「今日訴えたことが実現できるよう、がんばりましょう。」


長崎さんのまとめの後、また今日も火曜行動の歌「この坂を上れば」を大合唱しました。スクラムを組み、向かい側の仲間たちと手を振り会い、呼吸を合わせ力を振り絞って歌いました。府庁の中のストーブの前にぬくぬくと座っている皆さんにも届けと!


いつものように駐輪所に集まり先ずは朝高生たちに大きな拍手を送りました。











森本さんの訪朝日記が朝鮮新報の1月14日版に掲載されたと、内容のチラシが配られ大きな拍手が送られました。又朝日歌壇などで連日入選を果たしている森本さんが自作の短歌を詠まれました。(また紹介しますね。)





御知らせの確認です。21日11時半より北浜(淀屋橋)の大阪地裁に於いて「補助金裁判」が行われます。11時には抽選が始まりますのでそれまでにお越しください。溢れんばかりの人で裁判を盛り上げて行きましょう。





このカイロは「火曜行動」が始まる直前に長崎さんが私のポケットに入れて下さったものです。





この手袋はお正月に嫁が手袋をはめたままスマホやカメラ操作ができると、プレゼントしてくれたものです。


このカイロと手袋のおかげで今日私は寒さ知らずでした。仲間たちに支えられ、家族に支えられ、今日まで来れたこと心から感謝しました。


志を共にする仲間や家族がそばにいることは、本当に幸せなことだとつくづく思いました。

歌の歌詞に託した想いそのままです。

「この坂を上れば 希望が見えると信じ

 雨の日も風吹く日にも 私は向かうの

 火曜日の正午 そこにはきっと

 あなたが あなたが 待っている

 早くおいでと 手を振りながら

 子供たちの笑顔 奪わないで

 心のふるさと ウリハッキョ

 守ろうと今日も 果てしない坂道上る


 ・・・                」



勝利の日まで頑張ります。






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