ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

書芸家―高寅順さんがお亡くなりになり1年が過ぎてしまいました。

2012-07-22 10:49:37 | 日記



(彼女からのプレゼント)

コラム

  「最高の贈り物」     


 数々の名作と数多くの教え子を残した素晴らしい書芸家である文芸同大阪支部、元書芸部長の高寅順さんがこの世を去って1年が過ぎた。

 6年もの間、不治の病と闘いながらも弱音を吐くことなく筆を執り、息を引き取る瞬間まで大切な人々に贈る「最後の言葉」を書き続けた方。

 初級学校から大学まで民族教育を受けて育った彼女は誰よりもウリマルを愛しハングルを愛した。彼女のハングルの書は、どのお手本にも無い彼女独特の創造的な書体であった。誠実で実直で清らかな彼女の人間性が文字にそのまま表れている。

 幼い頃より書芸にいそしんできた彼女はウリハッキョの教員を経て、結婚後は子供達のための書芸教室や書芸サークル<百花会>を長い間指導してきた。

<百花会>の方々は「私達は先生のハングル筆文字と人柄に魅了され今日まで15年もの長い間ついて来た」と涙ながらに語った。

彼女のハングルの書は高麗書芸研究会や日本での作品展ばかりか、フランスで行われた<国際カリグラフィ展>にも出品され、展示会案内のハガキポスターにもなり世界中に広められた。

彼女が子供達、姉妹、友人、夫宛に最後に残した言葉にはハングルで各々に対する感謝の気持ちと「…傍にいてくれて私は幸せでした。」と記されていた。

人生最高の贈り物を残してくれたと、むせび泣きながら述べられた故人の夫。

最後まで愛する人々を想い、ハングルを書き続けた彼女の生き様は葬儀に参列した人々の胸に大きな感動をもたらした。

*ウリマル(朝鮮語)、ハングル(朝鮮の文字)、ウリハッキョ(朝鮮学校)




(彼女からのプレゼント)                    
        
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写真で見る 「北大阪フェスター」 (2012・7・21)

2012-07-22 07:57:18 | 日記
写真で見る 「北大阪フェスター」



 7・21 私の中級時代の母校ー北大阪朝鮮初中級学校において「北大阪フェスター」が行われ、娘時代ここの教員だった長女と孫のユニ・ユナと一緒に行ってきました。朝、警報が出ていたのでひょっとしたらと心配しましたが、無事行われました。

 6時半ごろ到着してみるとすでに子供たちの公演が始まっていました。中級部の演劇から見ることができました。

 自分たちで脚本を作り演出もしたそうです。ピビンバレンジャが悪玉菌をやっつけウリハッキョの秩序を守りウリマルの花を開かせるお話です。













 学生たちの公演が終わりました。とても元気はつらつで、面白い演劇は大うけでした。



 ここ、北大阪の国語教員である姪の子供―ユジン君もアッパと来ていました。一つのテーブルで姪の家族、私たちとでおいしい売店のオモニたちの手作りのうどんやチジミやおいしい料理をいただきながら観覧しました。





 北大阪のウリハッキョをいつも支援してくださっているアプロハムケの代表の方が挨拶をされ校長に寄付金を手渡しました。







 バレーボールで準優勝したオモニたちへの表彰と贈り物の贈呈です。





 青商会の活動について紹介されました。



 司会を担当していた金さんがクラブ活動の支援にとタオルの購入をお願いしていました。私も記念に買いました。

 サプライズです。司会者が歌舞団団長の功勲俳優の授与に関して発表し、校長先生がみんなを代表してお祝いの花束を贈ってくれました。当の本人もまさかの花束贈呈に驚きながらも喜びを隠さず、これからも同胞のため頑張ると決意を表しました。

 とても心温まる光景でした。いつも同胞の中で暮らししてきた団長に対する信頼は本物だと思いました。これからも健康に気をつけて頑張ってくださいね。





 公演の続行です。
 ゲストに西大阪のウリハッキョの卒業生で舞台活動をしている玄さんが紹介され、素晴らしい歌を披露してくれました。



 韓国からもイ・ジョンピョさんが訪れ5曲ほど歌ってくれました。トークも上手です。韓国ドラマの主題曲などをご自分で創作され、その歌も歌ってくれました。

 史劇<風の国>に登場するユリ王が作った詩に彼女が曲をつけました。すごい実力者だと思いました。こんな方が自由にウリハッキョで学校支援のため歌をうたってくれるなんて、本当に時代は確実に変わったなぁと思い、胸が熱くなりました。記念に彼女のCDを購入しました。聞きたい方はコメントください。お貸ししますよ。





 歌舞団の登場です。





















 民謡が始まると同胞たちが踊り始めました。同胞たちは本当にたくましく、明るく元気です。それは統一列車までつづきました。







 今日のサマーフェスターは学校創立55周年を記念して行われましたが、現実的に学校の運営はとても苦しいようです。抜本的な対策が早急にとられなければなりません、同胞たちが息切れしないうちに、

 晴れやかな気持ちで帰りたかったけど不安な気持ちを隠すことはできませんでした。来週の火曜日も府庁に要請に行かねば!
コメント (2)
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